時期総理のこうほとして有力視されている野田財務相が、０５年に「Ａ級戦犯は戦争犯罪人ではない」とする見解を発表していたという。
　その理由は、すべての戦犯の名誉は法的に回復されているから、というのだ。
　１５日の記者会見で、記者の質問に答えて「その考えに変わりはない」と答えたという。それに対して韓国では「暴言」「軍国主義的発言」などと猛反発が出ている。
　どういう「法」なのかは知らぬが、刑の執行が終わっているから、と言っても、戦争犯罪の事実は変わらないし、ましてや被害国にとっては、許しがたい発言であろう。
　１５日にも韓国大統領が、日本に対して「歴史認識」を強調したばかりなのだ。
　このことも野田が知らないはずはない。それを知っていながら、こういう韓国や中国の国民感情を逆撫でするような発言をする感覚では、総理の資質に欠けると言わざるを得ない。
　村上新八