子分の大統領メドベ－ジェフを傀儡に、圧政を続けるプ－チンに反対する全ロシアで立ちあがったデモは、首相から大統領に返り咲こうとするプ－チンには想定外の出来事であったようだ。
　プ－チンは慌てて「ロシアは結集している－課題に我々は答えねばならない」と、訳の分からぬ表題の論文を発表した。
　結集しているのは、プ－チンのメドベ－ジェフとのたらい回しの圧政体制とその不正選挙に反対するデモなのだ。これに何を答えようとしているのだろうか。
　ロシアの民衆は、三分されている。ソ連時代のほうが良かったと共産党を懐かしむ高齢の貧しい年金生活者と、プ－チン、メドベ－ジェフコンビに反対する層と、プ－チンの側近派だ。
　プ－チンが中間派と称するのは、反対層である。
　プ－チンは、この層を中間派とみて、その数がここ１０年の間に１０％から２０〜３０％に成長したと指摘し、これを味方にしょうと言うのだ。
しかし、この層を育てることは、自分の足元を突き崩す勢力を育てようとすることになるのだが。プ－チンはそれに気付いていのだろうか。
　村上新八