来月中旬に予定されている北朝鮮の詐称衛星打ち上げ、実は長距離ミサイル実験に対する、国連安保理の足並みが揃った。中国、ロシアも反対表明に回ったからである。
　２６日から韓国ソウルで開催される、第二回核安保サミットに出席のため訪韓中のオバマ大統領は、３８度線の休戦境界線を訪れ、北朝鮮側を観察したり、先に約束した食料２５万トンの支援を凍結するなど、米国が北朝鮮に対すして厳しい姿勢で臨むことを示した。
　このような、北朝鮮に対する厳しい国際的な姿勢にもかかわらず、北朝鮮は、ミサイル実験を強行するであろう。それを中止することは、国際的圧力に屈して、金正恩の祖父金日成の生誕１００年記念と金正恩の権威付けのイベントを台無しにしてしまうことになるからである。
　かくして、実験が強行されても、食料支援の凍結意外には、北朝鮮制裁のカ－ドはない、といのが国際社会の実態なのだ。
　喜ぶのはイランのアフマディネジャドである。「何でもやり勝ち」でゆけるというサインになるからである。
　村上新八