韓国の李大統領が今日竹島へ上陸するという。日本の外務省はこれに抗議している。
　竹島は日本領土だが、単に小さな岩礁に過ぎないから無人であった。これに戦後まもなく、日本がものも言えない時期に、当時の李承晩大統領が勝手に李承晩ラインを引いて、韓国領として軍隊を常駐させて実効支配をしたのである。それ以降、日本は年に一回、抗議するだけで、手は出せなくなってしまっているのだ。
　実効支配をして人なり軍隊を常駐させれば、もう手は出せなくなる。　手を出すと、戦争になるからである。実効支配にはこのように、動物の「縄張り明示のための臭い付け」みたいな効果があるのである。
　中国は竹島の状況を知っているから、尖閣列島も実効支配すればよい、という意見も中国国内にあることも事実である。
　こういう推移を経過している竹島だから、大統領が今、竹島を訪問して「臭い付け」をする必要は全くないのだ。
　李大統領の実兄が不正な資金問題を起して、警察沙汰になっている醜聞から国民の目を逸らせるための竹島訪問であろう。下らない話である。
　村上新八