国連は、紛争鎮静化のためにシリアに派遣している国連軍を撤退させることを決めた。その理由は調停のために有効な機能が果たせないことがはっきりしたからである、という。
　つまり、国連安保理が、人民を虐殺し続けていアサド政権に対して、有効な制裁措置を打ち出せないからであるし、その原因は中ロのシリア人民虐殺容認の態度である。
　こうなると、シリアの紛争は益々混迷を深めるだけ、人民の虐殺は継続されるということになる。
　アサドを支援する中ロに加え、イラン、レバノンのヒズボラと、逆に反政府軍を支援するトルコ、カタ－ル、首長国連邦などの周辺国などが紛争継続の後ろ盾となり続けるであろうからである。
　EUやアメリカには、この紛争調停に関わる余裕がなく、気の毒なのはシリアの一般住民である。
　国連改革の必須性は益々高まるが、それがた出来ないル－ルになっているのだから、今の国連から各国が脱退して新しい国連を建てるしか道はあるまい。
　村上新八