過激かつ常軌を逸脱しているハシズムであるが、今回の週刊朝日の記事を読むと、その内幕がかなり解明されてきた感がある。
　それは、彼自身も気がついてはいなかったであろう、ＤＮＡのなせる業なのだ。
　父親は、はめが外れた暴力団の組員で覚醒剤中毒で狂死的な死を遂げた全身刺青男、叔父も従兄弟も暴力団員で、その上従兄弟は殺人まで犯しているというこの係累のひどさは、目をそむけたくなる。
　暴力団に入ったというのは、被差別部落出身ということでバカにされたくなかったためかも知れないが、あまりにもめちゃくちゃな係累である。
　橋元自身は、そのような環境のなかで、大学まで出て、弁護士になったことは評価されてよいと思うが、彼には、そういうＤＮＡが潜在しているのではないか。それが、核兵器所持容認や戦争放棄規定を廃止する憲法改正、それを独裁的に決められる体制を造るための首相公選と一院制などの「船中八策」を生み出したのだ。
　その因果関係の解明を導きだしてくれたのが先に週刊朝日の記事であったと思う。
　村上新八