米国と中国でトップが新しく決まった。米国のオバマは再選だが、新しく決まったと同じようなものである。
　中国の胡錦濤は後継者の習均平と交代するが、１０年前の就任時に公約とした、「内陸と臨海との所得格差をなくすこと」、「官僚、政治家の賄賂、不正を撲滅すること」の二つが、達成でくきなかったばかりか、益々激化していることを認め、これの徹底改善を後継者に託す離任演説を行った。
　一方、オバマは、景気の回復、世界のリ－ダ－としての米国の復帰を次の公約して掲げる当選演説を行った。いずれも二人が１０もの任期中に出来なかったことである。
　また、問題は小さくなるが、東京都知事に立候補することを表明した、元神奈川県知事の松沢は「東京から日本を変える」とこれまた、前知事の石原が１３年前に当選したときに公約して、何も出来なかったことと同じことを言っている。
　１０年前に公約して、１０年経ってもできなかったことをまた公約しても出来る可能性は低い。特に中国の場合は、中国人の体質化された属性ともいうへきものだから、絶対に出来ないであろうし、東京都知事の場合はただの大法螺だから、これも出来ないことは明白なのだ。
　政治家の公約なんてものはこんなこのであることの典型であると思うべきである。
　村上新八