アメリカではユダヤ系の政治資金提供は莫大だし、ロビ－活動も盛んである。そのためにアメリカの政治家は、共和、民主両党ともユダヤ贔屓、イスラエル贔屓である。
　中東でイスラエルを抑える力があのはアメリカだけだが、このような親ユダヤ感情がイスラエル寄りの行動になっている。
　しかし、大統領選挙も済み、オバマはこの４年だけであとはないのだから選挙のユダヤ票やユダヤ資金のことは考えずに思い切ったことができるはずである。
　オバマも民主党の実績を作るために、長年に亘って懸案でありながら、うまくゆかなかった中東和平の問題は、何とかしたいと思っているはずである。
　とすれば、この際、ユダヤのことはわきにおいて、公正な判断で、イスラエルのガザ攻撃中止は当然、イスラエルをヨルダン川西岸の占領地から撤退させ、パレスチナ建国と、中東での恒久和平の確立を実現すべく全力をつくすべきてある。
　それは、台頭する中国を尻目に、アメリカが世界大国の位置をゆるぎないものにする道であると思う。
　村上新八