９日のテレビで、池上彰の「選挙制度についての解説」の番組があった。
　家内がみていたので、ちらりと目をやったところ、たまげにたまげた。
　衆院の議席数を池上が尋ねたある女性タレントは、何と１０名だと答えていた。それでは少な過ぎると言われて、５０名と答え直した。議員任期も知らないし、衆院と参院の区別もついていない連中ばかりであった。
　これほど、政治音痴とはあきれ果ててものが言えない。こういうのが「あの人は『イケメン』だからあの人に投票するわ」などと、芸能人の人気投票みたいな気持ちで投票するのであろう。
　日本は、こういうのが、少なくない民主主義国だと思うとぞっとする。
　池上の解説には、立候補者か、選挙運動スタッフでもないかぎり、知る必要もないル－ルなども含まれてはいたが、それは別として、こんな基礎的な選挙制度の知識は、学校では教えないかも知れぬが、基礎的な常識のレベルである。
　日本の民主主義の浸透は絶望的であるような感じがした。
　村上新八