第三はハイパ－・インフレを引き起こしかねないことである。
　日銀総裁を交代させ、国債を無限に引き受けさせ、紙幣を無限発行させるように、日銀法を改正しようとしている。これでカネをだぶつかせたら、そのカネが投資に回るだろうか、今の国債経済状況むでは、投資して増産することは無理である。インイレを警戒して不動産投資にカネが回り、再び不動産バブルの再開を招きかねない。そうなれば、国民の金融資産１５００兆円の価値は激減し、国債の金利ば上昇して、国債費だけで政策予算に回せるカネはゼロになる可能性も出てくるのだ。
　第四は、公共事業へのばらまきで国の借金がまた急増することである。インフラの老朽化で、その補修や再建にカネが要ることは分かっているが、それに回すだけでなく、新規の道路、新幹線など、少子化で人口が減るなかで、ムダな公共事業を増やすのは自民党のＤＮＡなのだ。
　この４点は、日本の凋落を加速させることになるであろう安倍政権の最大のリスクであると思う。
　村上新八