安倍政権の第一の外交課題は日米同盟の強化である。
　それはアメリカの世界戦略の軸足を、中東、北アフリカから東アジアに移すことと、アメリカの莫大な軍事費の削減に協力することである。
　具体的には次の四つである。
１普天間基地に辺野古への移転促進
２自衛隊の集団的自衛権行使を可能にする
３普天間の海兵隊の一部のグァム移転の促進に協力する
　しかし、このうち、２については、連立与党の公明党が反対しているから、これを始動させるのはこの秋の参院選で単独過半数をとってからであろう。
いずれにせよ、日米同盟の強化とは、アメリカの子分としての自衛隊の役割を強化しようとすることに尽きるのである。