中国の雑誌「南方未来」の新年特別号で掲載された論文「憲法をもとにした改革の夢」に、政府のクレ－ムが尽き、習均平が唱える「中華民族の偉大な復興の夢」に書き換えられるという事案が明らかにされた。
　原文は、法が踏みにじられがちな現状を改め、憲法に基づく、自由や正義を貫ける中国にしよう、という実現されていない中国の夢を述べたものであったが、これがボツになり、「国家かの繁栄が皆の生活を向上する」という習均平の共産党フレ－ズに変えられてしまったというのである。
　これに反発したジャ－ナリストが一斉にその原文を各誌に転載したことから、事が一般に露見したものだという。
　政府当局は、「中国には新聞の事前検閲制度はない、メディアの政府チェックは十分に行われている」と述べている。
　こんな嘘を平気でいう、建前と実態が乖離していることこそ中国の真実なのである。
　村上新八