オバマ大統領はシリアが反政府軍に対するサリン攻撃で子ども４５０人を含む１５００人を殺害した事案に対して、時期は未定だが、懲罰的なミサイル攻撃を行う決定をした。
　この決定には、国会の承認は必要ないが、国会の承認を得る手続きをもとっているのは、イラク攻撃の際のブッシュ政権のミスの轍を踏まないための措置であろう。
　この制裁攻撃は、イギリスは議会の否認で出来ないが、アメリカ単独でもやることを決定したのだ。
　サリンという国際法で使用が禁止されている兵器を使って、大量の自国民を殺害したという事実がありながら、世界が手を拱いて傍観していることは許されない。
　制裁攻撃をしたからと言って、それでシリアが平穏になるとは考えられないが、国際法違反の化学兵器使用を罰するという意味で、オバマの決定は正しいと思う。
　できれば、その上、アサドを国際刑事裁判所に告発することも考えるべきであろう。
　村上新八