日本の中韓との長い軋轢に対して、阿倍は「対話の扉はいつも開けてある」と言いながら、相手国が以前から嫌がっているのを百も承知の上で、靖国参拝をやってのけて、自ら対話の扉を閉ざしてしまった。
　これに対しては、東アジアの安定を願う米国は「失望した」と非難した。米国ばかりではなく、EUもロシアも遺憾の意らしめされているのだ。
　米国やEU、ロシアの反応は意外であったかも知れないが、中韓の怒りや非難は分かっていたことで、それを押してまで靖国に参拝する意味は、普三の自己満足以外には全く何もない、百害あって一利なしのバカ行為なのだ。
　米韓は、阿倍が喧嘩を売ってきたと言っているが、そうとられるののも尤もであると思う。
　そればかりではない。今度はダボス会議の演説のなかで、今の日本と中韓の関係を、第一次大戦前に英独の関係に譬えて、一触即発もあるべしとも受け取られるような発言をして、世界中から非難されるという失態を演じたのである。
　こんな大バカを庇ってやろうとする自民党の面々もお粗末極まると意っても過言ではなかろう。
　日本人として恥ずかしい限りである。
　村上新八