３０日国会内の自身の勉強会で小沢は次のように発言したという。
　「内閣が政治生命を賭けると言って提案した大増税案に賛成しておきながら、成立した後になって、「問責だ」「不信任だ」と騒いでいる。その思考回路がどうなっているのか、私にはさっぱり分からない」と。
　日ごろの小沢発言は。わけが分からないことが多いが、この発言だけは明瞭であるし、正しいと思う。
　これについて、西垣自民党総裁は、「小異を捨てて大道に着いたということだ」と述べたが、消費税率アップが小異とはあきれ果てる。
　それだけではない、参院1では野田内閣問責決議案が通過したが、これについて新聞は「増税だけ決めて」と批判している。
　問責通過で。その他の法案がストップすることを言っているのだが、そうなったら、その責任は自民党にあることは確かである。
　これで困るのは自民党の支持が減ることではなく、国民生活なのだ
バカ政治家はこのことよく嚙み締めて、姿勢を出せよ。
　村上新八

　民自公で合意して消費税増税法案を通し、やっとねじれの政界のなかでの健全な「決められ政治体制」が出来たとおもったら、ほんの一時的で、忽ち党利党略の解散、総選挙への政局局面に変わってしまった。
　政治の改革を進めるためには、中途半端な課題が山積している。裁判所から違憲状態を指摘されている一票の格差是正の問題、消費税増税を実施するために必要な国民総背番号制度の法案、今手つかずになている福祉制度の改革を審議するための国民会議の設置などが手つかずのままである。
　民主党はそれらの法案成立のために、野党の協力を得られないままに、取りあえず、異例の衆院で単独審議成立の挙に出た。
　野党はこれを怒っていが、政策方向は一致しているにも拘わらずこれに協力しない野党にも、その責任の一端があのだ。
　まさにも、国民そっちのけの党利、党略だけの政局争いと言って過言ではあるまい。
　ここにしゃしゃり出ようとしていのか、ナチス志向の橋下の「大阪維新の会」だ。
　こうして、日本は終末期に近づいていくのであろう。
　村上新八

　政府の検証会合の総括で、国民は原発ぜろを希望しているというが。その希望は、確かな根拠に基づくものであるか、疑問である。
　原発ほゼロパ－セントから２６パ－セントまでの４段階を示して、そこから選ばせるやり方をすれば、天災の規模如何によっては計り知れない事故の発生を心配してゼロパ－セントを選択することになるであろうことは分かり切っているのだ。
　その判断は、電力需給の見通し、代替エネネギ－の予測、電力料金、国際競争力への影響、生産拠点の海外移転の度合い、その場合の国内雇用への影響など、総合的に判断しなければならない。
　問題は、この数値で誤魔化されないか、という心配である。だから、信頼できる第三者の機関にデ－タをまとめさせ、それを根拠に判断すべき問題である。
　そのような体制が出来、正確な資料にもとづいたものでなければ、単に感情に左右された信用出来ない総括になってしまっているのではないかという疑念が残るのである。
　村上新八

スエ－デンとカナダは北海の小島ハンス島を留巡って長い間領有権争いをしている。このハンス島のある海峡の氷が解氷したときには、北米とアジアとを結ぶ新航路の要衝となるという重要な意味のある島だから相互に譲らないのである。
　この紛争は容易には解決しない。そこで、両国は、相互に交代で軍隊を駐留させることにしている。
　駐留中には酒が持ち込まれるが、交代時には残った酒はおいてゆく。その箱には「カナダへようこそ」と書いてあったそうだ。交代してきたスエ－デン兵はにやりとしてその酒を飲んだのであろう。
　これが本当の大人のやり方というのであろう。日韓の場合の竹島も、ぎくしゃくと角突き合わせるやり方でなく、こういうスマ－トなやり方はできないものであろうか。
　村上新八

　竹島が日本固有の領土であることは疑問の余地はないが、韓国は頭から否定している。彼らは、１９０４年という日韓合併のさなかに鳥取県に編入されたものであり、その合併の一環であるから、当然韓国領であるというのだ。
　元外務事務次官であった斉藤氏によると、韓国との会議で「竹島」という言葉を出しただけで、韓国官僚の顔つきが変わるほど神経質になっている問題なのだという。
　韓国国民にとってこのような繊細な竹島感情に火をつけようと、ここに上陸するという蛮行を敢行したのが李明博大統領なのだ。
　そのような微妙な問題には触れずに、日韓両国の利益を図るというのが政治家指導者のあり方であろうが、彼は逆のことをやってくれたのである。
　のだ首相は「不退転の決意で臨む」といっており、これに対して、韓国側は、親書を突き返したりという非礼なことをやったり、天皇に謝罪を要求したり、野田首相の発言や国会決議を「妄想」と突き放したりしているのだ。
　この問題はの解決は、永久にできないであろう。
　村上新八

　韓国の李明博大統領は、任期末になって、業績のなさをカバ－するためがどうか知らぬが、竹島に上陸してみたり、果ては「天皇が訪韓するなら建国の犠牲者に謝罪しろ」などと口走ったり、野田総理の親書を付き返そうとしたり、およそ常識ゼロのことばかり仕出かしている。
　まるで精神分裂状態である。一体どうなっているのか首をいくら傾げても分らない。
　天皇への暴言にたいしては、日本政府が「撤回と謝罪」を要求したところ、「悪意はなかった」とぬかした。「悪意」どころか、それ以前のマナ－さえ持ちあわせていないお粗末さである。
　親書は、韓国大使館員が外務省に持ってきたが、受け取り拒否されたため書留で送るというが、これも受け取り拒絶されるのは当然である。
それほど竹島に固執したいなら,正々堂々と国際司法裁判所で戦ったらどうか。腰抜けめ。
　村上新八

　地獄のような悲惨な戦闘と一般人の殺戮が続くシリアの要衝アレッポで、アサド政府軍側の民兵に狙撃され、撃ち殺された山本美香さんを、あの危険極まる戦場に赴かせたもの、それは美香さんの報道哲学であったのであろう。
　彼女は、「武力扮装の真実は、戦闘当事者のうち、力の強い側によって歪められるものである。信用できるのはその戦いの被害者である女、子どもがどのような目にあっているかの実態である。それを現場で、自分の目で見、彼らの話を聞き、実態を映像化して、初めて真実が把握できるのである。
　それを報道して何になるのか。報道して、世界に知らせれば、そこから何かが起こり、何かが変わる可能性はある。それさえ知らされず隠蔽されたら、何も変わらない」という信念を持っていたのである。
　そのような報道哲学を持っており、それを報道人としての自分の使命と感じていたからこそ、シリアという死地に飛び込んだのである。
　まさに「ピュ－リッツア－賞」でも足りないくらいの偉業である。
　村上新八

　国連停戦監視団も手を焼いて撤退するこになったほど、独裁のアサド政権側と反政府勢力との激しい戦闘が続いているシリアで、日本のジャ－ナリスト、ジャパンプレス所属の山本美香さんが、取材中のアレッポで、政府軍の銃撃によって即死した。
　アレッポは物資補給の要衝で、政府側と反政府勢力が最大の争奪戦を展開していた地域であるという。
　彼女は、長年紛争地域での一番憐れな被害者である女性も子どもの被害の実態を直接把握し、その惨情を世界に発信して、関心を喚起し、紛争を止めるような動きにつなげようと努力してきた女性ジャ－ナリストだという。
　女性でなければ、分らない目と感性で、現地に接し、その惨状を報道することに命を賭けていたのであろう。その精神は崇高であり、その活動中に倒れたことは、本人にとっては覚悟のうえであったかも知れないが、何とも痛ましい限りである。
　村上新八
　

　韓国の李大統領の支持率は２０％くらいで低迷していたが、たった一度竹島に上陸しただけで、支持率が１０％も飛び上がったというから驚いた国である。
　そんな目玉ポイントなどは日本の場合はまず見つからない。が、このことは、裏返せば、韓国人は、本当は竹島が韓国領ではないことを知っている証拠であるといえるのであろう。
　だから、大統領の竹島訪問が、竹島とその周辺の独占的経済活用を保証する新領土獲得の確認行為とみなして、高く評価したのであろう。
　また、だからこそ、日本がこの問題を国際司法裁判所に提訴することを嫌って逃げようとしていのである。
　韓国は、堂々と正道を歩もうとしない姑息な国民性を持つ国、権益のためには恥も外聞もない国なのだと見られても仕方あるまい。中国も同じであるが。
　村上新八

　１９日、日本の国会議員、地方議員１０人ほどが、尖閣諸島に上陸して、日の丸を立てたりした。当の議員は、先にの中国人の不法上陸に抗議する勇気ある行動だと自負しているのだろうが、それが中国全土に反日デモ、日本商品不買の運動を誘発するものと考えなかったとしたらとんでもない愚行である。
　日本政府としては、尖閣は日本領土であるという姿勢を貫き、尖閣には領土問題はない、という立場を堅持しているのだから、わざわざ上陸してみせる、というのは領土問題の存在を認めるようなことになるのだ。
　中国、韓国というときに悪しき隣人となる国に隣合わせた日本は引越しすることも出来ないのだ。とすれば、長い目で和解の道を探す智恵を出すより仕方がないのである。
　意気がって、「匹夫の勇」を示す愚行は慎しんでもらいたいものである。
　村上新八