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反創価学会

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  • from: 22世紀さん

    2010年11月19日 23時20分41秒

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    池田大作「権力者」の構造

     届け出段階の「規則」によれば、創価学会の目的は、
    「第三条 この法人は、日蓮大聖人の一閻浮提総与の大曼陀羅を本尊とし、かたわら日蓮正宗の教旨をひろめ、儀式行事を行い、その他正法興隆・衆生済度の聖業に精進するための業務及びその他の事業を行うことを目的とする」
     とあるように、創価学会は日蓮正宗の本尊を礼拝の対象とするものの、その教旨をひろめるのは「かたわら」なのであった。「かたわら」の一句は翌27年の認証、成立時にはずされるが、おそらくそれは日蓮正宗側の意見を容れての措置だったろう。戸田は当初より日蓮正宗の本尊と教義を借用しながら、宗門からは独立した宗教法人であることを構想した。が、本尊と教義を同じくしながら別法人とする理由は薄弱であり、そのため両者を折衷して「かたわら」をはずしたとみられる。
     創価学会の別法人設立を知った宗門は12月18日、戸田を本山に呼び出し、「一、折伏した人は信徒として各寺院に所属させること。二、当山の教義を守ること。三、三宝(仏・法・僧)を守ること」の三箇条を示し、戸田にその遵守を誓わせたうえで、別法人設立を認めた。創価学会はのちにこの三箇条を有名無実化するまでに在家団体としての色合いを強め、日蓮正宗側から教義違背として批判されることになる。その際、宗門側の批判の根拠として、三箇条が活用され、創価学会は宗門の教義的権威の前に屈服しなければならなくなる。
     10月1日、指導部の陣容が強化され、池田は準指導員に任命された。指導部は部長・柏原ヤスの下に指導員、準指導員で構成され、指導員は各支部に配置されて支部活動の指導をなすものとされていた。牛田、森田、竜、石田は指導員であった。
     11月、創価学会の歩兵操典といわれる『折伏教典』が完成した。『折伏教典』は初歩教学の教材に指定され、座談会での折伏や他宗攻撃の実践に十分威力を発揮した。価値論、折伏論、邪宗教の正体など、その内容は教学部の講師クラス以上の手によって書かれ、ことに第一章「生命論」は石田次男の執筆になった。いまだ助師にすぎなかった池田は『御書』のときと同様、その編集に携わることを許されなかった。
     11月6日、竜年光は蒲田支部幹事から中野支部の支部長補佐に栄転した。支部長補佐の権限は、『聖教新聞』(昭和26年11月10日)によれば、「幹事の上に座し、支部長を補佐す。但し任期を半年とし、重任を妨げず」とある。
     翌年1月、池田は『聖教新聞』に辞令の発表はないが、蒲田支部幹事となった。竜の中野支部転出のあとを襲ったものであろう。また12月ころ池田は男子部班長として仏所護念会に折伏攻勢をかけていた。
     12月27日、池田は教学部の助師から講師に昇格した。現在のように試験を経たものではなく、当時は戸田の意向ひとつで決められ、このとき石田も助教授に昇任している。

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