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  • from: 22世紀さん

    2011年07月16日 18時52分46秒

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    池田大作「権力者」の構造

     権力の王権神授説風脚色

     池田は昭和37(1962)年3月に法華講大講頭、39年4月に、戸田でさえ死後に贈られた法華講総講頭に就いて、本仏・日蓮の宗教的権威を、日蓮正宗の法主を通じて一身に具現したが、この有徳王のはめこみによって、法主よりも上位者、創価学会・日蓮正宗内での最高権力者となった。
     だからこそ、池田は、「諸君は、会長になろうなどという気持ちをもってはならない。なぜかならば、会長という役割を全員が目的にすることは、あまりにも愚かです。会長というのはご仏意なのです」(『池田会長全集』3)と公言出来たのであり、また教授である大幹部に試験を課して、その更迭をほしいままにする権能を授けられたのである。
    「教学部長が先日、私に対して『・・・・・いつも試験官である教授全員も、いっぺん試験をしてためしていただきたい』と、このような殊勝な考えをもらして下さいましたもので、私も同じ教授として、涙をのんで許しました。それを、それで会長だけは教授であるけれども試験を受ける必要はないという教授会の決定になりましたもので(笑い)。会長は馬鹿でも脇士がしっかりしておれば、絶対安定であることは仏法の原理でありますから(笑い)。私はやらなくてもいいことを、仏法の上から自覚しております」(『聖教新聞』昭和36年9月2日)
     こうして池田は大幹部、末端を問わず、およそ全員とは比較すべくもない、超越的な権勢を手中におさめた。
     また彼はそれを背景に、さきに述べた入信神話をはじめとする戸田との関係の聖化につとめ、さらに先輩幹部、ことに石田次男の功績を奪って、意地汚いまでに自己の戦歴表に書き加え、ペテンによる理想化によって、彼の権力を王権神授説風に脚色した。
    「(昭和25年の暮れ)恩師(戸田)と私と二人きりで、(聖教)新聞作製の構想を練った。その時、恩師はこう言われた。
    『おれが社長になる。おまえは副社長でやれ』と。この時を期して聖教新聞は創まったのである』(池田「創刊十周年に寄せる」、『聖教新聞』昭和36年4月22日)
    「池田先生は当時(26年)、第四部隊の一班長であったが、信心半年たらずで聖教新聞編集長、男子部隊長となった石田さんに対して、あらゆる面で忠告を与え、進路を示し、あたたかく守っていらっしゃった」(『大百蓮華』昭和38年12月号)
     これらが事実と相違することは、今さらいうまでもない。戸田は側近の誰彼を問わず、同紙の構想を話していたし、池田が副社長だったこともない。同紙の作製は石田を編集長に、森田一哉、岩本他見男、広告部長は原島宏治の編成で出発した。また当時、あらゆる面で石田の下位にいた池田が、石田に「忠告を与え、進路を示」すなどは、あり得ようもなかった。池田は昭和32年においてさえ、まだ、石田を、「信頼出来るといって、これ程立派な人はいない。俺の兄貴だもの」(『聖教新聞』昭和32年10月4日)と、評していたほどである。
     さらに北条浩は『大百蓮華』(昭和39年2月号)の池田の「闘争日誌」に、「(昭和27年)3・26 キリスト教討論」との一項を記しているが、これも事実は、「有名なキリスト教法論で、戸田先生が石田さんを指名されたのも、その実力を買っていらっしゃったゆえであろう」(『大百蓮華』昭和38年12月号)というのが真相で、池田の戦功ではない。
     石田次男のかつての存在は、池田の跡目相続の神性を損なう目の上のタンコブだったから、池田の石田からの収奪は、とりわけ甚だしかった。が、功績の書き替えは石田からにとどまるものではない。
     例えば昭和27年2月、池田は蒲田支部員の折伏を督励して201世帯の折伏を記録し、「2月闘争」という言葉を残した、と自らいう(池田『人間革命』5)が、このとき池田は同支部の一幹事に過ぎず、それも一月に就いたばかりであり、これはとりもなおさず支部長・小泉隆の功績を奪うものである。
      




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