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弾き語りストの独り言

弾き語りストの独り言>掲示板

公開 メンバー数:7人

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  • from: 弾き語りストさん

    2011年06月28日 17時55分46秒

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    【出会いがしらに見つけたフォークギター譜は掘り出しもん】

    【出会いがしらに見つけたフォークギター譜は掘り出しもん】

    ★弾き語りストです。

    まだまだ奥が深い「70年代フォーク」の世界。
    知らない曲も聞いたことのない曲も、それこそ無尽蔵の玉手箱。
    ライブ向けに新ネタを探す日々。

    古書店やNetオークションで見つけた弾き語りギター譜。
    写真付きで中身が確認できればこれ幸い。
    未確認の見切り発車、青田買いでの失敗も多々あり。

    どの世界にもマニアあり。
    ノーマル市民の人知の及ばぬディープでコアな餌に食いつくピラニア軍団。
    それがマニアというものよ。

    こんなの誰も見向きもしない猫またぎと高をくくっていると
    するりとトンビにさらわれる。
    どこからか刺客の抜き手の匕首が胸を突く抜くかもしれずに
    思わず疑心暗鬼で、恐る恐る入札ボタンをEnter「ポン!」

    それがnet社会の恐ろしさ。
    上手く使えば便利この上なし。
    下手にはまれば粘つく蜘蛛の糸にからめ捕られて身動きできない。

    時たま出くわす「掘り出し物」。
    しかも競札者の影のもないノーマーク状態。
    凪に漕ぎ出す笹舟のごとく、抜き足差し足で入札締め切りまでたどり着いたら、
    雨には降られずに、幸運の王冠を手に入れる。

    そんなこんなの苦労の末に、
    最近また、いろいろと手に入れたわけで、
    ホコリ臭いのやら黄ばんだのやらあるわけで、
    それでも前の持ち主がお前は不要と見捨てたものを
    それこそ珠玉のお宝と価値を見出して、納屋や押し入れの苦界から
    救い出したなら、こりゃとことんしゃぶりつくぜよ、と舌なめずりするわけで。

    S市医大前の古書店より大枚はたいて救いせし
    「西岡たかし作品集」。
    浪速生まれのフォークのシンガーソングライターまたは詩人。
    彼が結成したグループの歌を、以前より我あまり好まず。
    美しいメロディ、ち密なハーモニー、技ありのサウンド。

    そこになにやら我の嗜好とは不一致の匂い(カレッジ・フォークの残臭)したり。
    なのにアナタはギター譜を求めたの?
    「希少性」…その一語。
    食わず嫌いも、試しに口に含めば甘露の味するかも、の淡い期待ゆえ。

    Netオークションよりゲットせしめし「グレープ全曲集」。
    「さだ」のあまりに強い世界観と小技ひしめくギターテクの前に屈し、
    ソロの「さだ」を弾くのはあきらめ、サジを投げた。
    ならば、グレープ時代のものならどうなのと、
    低価格・良好状態のオークション品に釣られて一発で落としましたのよ。

    「さだ色」強い有名曲よりは、
    未知のグレープの味を探すのが目的。
    さして使用感のない譜面を、我が爪痕を刻みつつ、
    レーズンに変わるまで味わい続けたい。

    初期の吉田拓郎…いわゆる平仮名時代の
    「よしだたくろう」のころの弾き語りギター譜。
    開けば馥郁(ふくいく)と香る押し入れフレーバー。

    納戸臭も仏壇臭も懐かしい世代ですけん、
    この黄ばみも使用感も時代感も、我が大脳皮質をがしがし言わせるぜ。

    「たくろう70年代中盤までの曲はたいてい亡兄の部屋のレコードから。
    坊主頭の中坊に、たくろうの声もハモニカもシャベリも
    すべて刺激が強すぎた、まるで小瓶のコーラ一気飲みのごとく、キク〜!

    我が国、シンガーソングライターの草分け、
    フォークブームの立役者、新しき音楽道のパイオニア。
    日本でいちばん「アコギ弾きのファン」が多いのが、この人なのではないか。

    懐かしさというよりは、記憶のドアを開けて中の景色を確かめる。
    ずっとアコギとフォークを道連れにしてきて、
    ふと傍らの小川に棹差して、一緒に流れてきたそいつを引き上げた。
    と、そんな感じか。

    もひとつ、
    これはめったに出ないだろうっていう奴。
    いや、同じようなこと言って偽物に手を出す骨董好きのおやぢみたいで気が引けるが、いやホント、
    そんなにでないんじゃない、というもの。

    掲載曲38曲。
    そんなに多くないね。普通は、掲載百曲以上で「お買い得」のハンコが付く。
    中身が肝心要のキモなのよ。

    ノーマルギター譜でなく新たなアレンジしてのもの。
    アレンジ担当がすごい。
    若いころの「中川イサト」や「村上律」だもの。

    掲載シンガーソングライターは
    よしだたくろうをはじめ、泉谷しげる・ケメ・加川 良・岩井宏・友部正人・
    西岡たかしなんてのがズラリ。

    しかも、
    有名曲よりはその筋の人好みの選曲もまたレア感たっぷり。
    「フォーク集…なんたら」の選曲どれも似たりよったり。
    いざ探そうとすれば、不完全・不自然・無理無理のテキトーな
    譜面ばかりで箸にも棒にもかからない。

    その点、入手したるギター譜は、
    レコードコピーと違うオリジナルアレンジにての編集が光る。
    アコギ弾きの腕が鳴る(何言ってんだか、エラソー)。
    というよりなんしか早く練習してみたいのココロなのだ。

    それじゃ、また!♪(*'-^)-☆

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  • from: 弾き語りストさん

    2011年06月21日 17時07分31秒

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    【コピー・カバーの弾き語り、お楽しみ倍増中!】

    【コピー・カバーの弾き語り、お楽しみ倍増中!】

    ★弾き語りストです。

    自分には「オリジナル曲」を創作する能力がないので
    いわゆるシンガーソングライターの人たちを、
    素直にすごいなぁと思う。
    でも、もし自分に創作能力があったとしても
    自分で作った歌を弾き語りたいとは、ちっとも、思わない。

    多作のシンガーソングライターがすごいと思うのは
    たしかにある種の「ワンパターン」傾向はありつつ
    野球のバッターの打率よりもずっと高い割合で
    「名曲・佳曲」を量産していることだ。

    自作を発表したいというような人は
    体裁の良いことを言えば「内なる欲求のどうしようもない発露」
    がその動機になっているのだろうが、
    身もふたもなく言えば、単なる「自意識過剰」にほかならない。

    誰も聞いてくれないと分かっていても
    自作曲を発表したい人はあまりいないだろう。
    少なくとも、オレあるいはアタシの作った楽曲を
    「イイ~っ」と感じてくれる人が絶対いると、と信じて
    恥ずかしげもなく公表しているわけだから。

    しかし、
    多くの人が素晴らしいと評価するような
    シンガーソングライターはその過剰な自意識が
    ナルシストに陥らず、きっちりエンターテインメント性を
    発揮していることだ。

    聴く者の共感を得られないような
    日記・私小説のたぐいのオリジナル曲は
    プロ・アマ問わず発表すべきではない。

    誰が、個人の日記を無理やり見せられて
    感動するだろうか。

    そりゃあ、有名作家やスキャンダラスな話題満載の人の
    日記なら、別の動機からぜひ見たいとは思うが、
    オリジナルであることを、なんだかとんでもなく
    素晴らしいことのように、コピーやカバーよりは
    断然オリジナルだよ、と主張するようなシンガーソングライターは
    公のステージから降りて、どこかの河原で流れ石と川魚相手に
    ワンマンショーでもやっていてもらいたい。

    素晴らしいさまざまなシンガーソングライターの曲を
    カバーで弾き語りしていて、いいなと思うことを5つほど。

    【いいことその1】→自分ならけっして思いつかないようなメロディラインを歌うことで、歌の世界が広がる。
     ※それぞれの人独特のメロディラインで歌えば(自作の)ワンパターンに陥ることなくバリエーション豊かな歌の世界に浸れる。

    【いいことその2】→自分の知らないコードが覚えられる。
     ※弾き語り譜などで示されるギターコード譜には、初めて見るものやけっこう難しいフォームもあり、自作なら考えもつかないコードがとても勉強になる。

    【いいことその3】→男唄・女唄・オネエ唄…性を超えた楽曲に出会える。
     ※そうそう簡単に異性の心情を歌に込められるわけがない。カバー曲ならそれぞれの性の心持を弾き語りでなぞることができる。

    【いいことその4】→聴く人はオリジナルのシンガーソングライターの先入観で聞いてくれる。
     ※多少の下手さかげんも、聞き手にはオリジナルシンガーのイメージが予めインプットされているので、その分、多少の割引応対で聴いてもらえる。
    もっとも、逆に、ぜんぜん似てないとか、カバーするなんておこがましいとか冷たい視線を浴びることもあるから、心しておかねば。

    【いいことその5】→自分なら恥ずかしくて書けないような歌詞も、他人のカバーならわりかし平気だ。
     ※自作ならぜったい歌えないあんな歌詞こんな歌詞も、借りものなら赤面しないでさらりとやれるから、不思議だ。

    それでもまだ、コピーやカバーはしょせん人まね・物まね。
    オリジナルを創作・発表してこそのミュージシャンだよ、
    という人に向けて反論。

    それほどいうなら、
    オリジナルで、感動打率3割以上を百曲以上こしらえてみてくれ、と。それができるならプロ・アマ問わず
    たいしたシンガーソングライターだと、尊敬・敬服する。

    カバーの弾き語りというのも、けっこう奥が深いもので、
    (さすがに現代はnet検索で可能だとはいえ)楽譜を手に入れても、かならずしもオリジナル音源を耳にすることができるわけでなく、ましてやそのシンガーソングライターの顔すらも分からないことが多い。

    テンポやリズムや歌い方なんかは、楽譜を頼りに何度か弾き語りするうちに、なんとなくこんなんかな〜という形ができてくるが、
    たまにばったりオリジナルを聴く機会があって、自分のとの
    ギャップに驚くこともしばしばだ。

    そうなると、
    カバーとはいえ、自己流アレンジというか自己流の解釈が施されるので気に入った曲を歌いこんでゆくと、
    いつのまにやら「自分のもの」になったと勘違いしたくもなる。

    世間には、
    オリジナルよりもコピーの方が格段にいいっ!という場合もある。

    庇を貸して母屋を盗られる、恋人を友達に紹介したら寝取られる、
    貸したままになってた本がnetオークションに出品されていた、
    他言無用の噂話に尾ひれはひれがついて世間に出回っていた…のように、コピーした側がオリジナルを凌駕して、いつのまにやらコピーが本物になるケースもある。
    (例えが的外れか?)

    借家に住んでいても、借用年数を重ねれば、居住権というものが発生し、大家といえども無理やりに店子を追い出すことはできないと聞いた。

    この手でいけば、
    オリジナルのシンガーソングライターの歌をカバーした者が
    ものの見事にオリジナルを超越してしまえば、
    オリジナルがいくら
    「それは俺の歌だから勝手に自分のものにすんなよ」と
    抗弁しようとしても、もうすっかり自分のもの(モノ)にすれば
    コピーもオリジナルであると主張できるんじゃないか?

    と、
    なんだか著作権も特許も知ったことじゃないと平気でコピーパクリまくりのどこかの国みたいになってしまい、それはかなわない、そこまで面の皮を厚くしてしまったんじゃ音楽を心底愛するものとして致命的な汚点を残してしまうとばかりに、やはりカバーはカバーの領分をしっかりと守って、オリジナルに敬意を持ちつつ、さりげなく自分の個性をちりばめる方がよろしいようだ。

    物まねの世界でも、
    単にトラの威を借りて口に糊している芸人と
    「コロッケ」のように、もはや物まねの域を超越して
    独自の解釈とたゆまぬ精進により、
    新たなコロッケワールドを完成させている人もいる。

    歌の場合は、
    アレンジしすぎたり、変な歌唱法で原曲を損ねてしまうのは
    逆効果なので、オリジナルを尊重しつつ、自分なりの解釈をどう嫌味なく表現するかが重要だろう。

    結論…。
    自分と身内だけが相手なら無感動オリジナルをしこしこと。
    不特定多数に向けて発信するなら三割以上の打者のみ出場すべし。
    そして私は一生、人のふんどしで相撲を取り続けることだろう。

     それじゃ、また!

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  • from: 弾き語りストさん

    2011年06月13日 16時44分36秒

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    【楚々とした人妻と精力絶倫娘に心ときめく夏の庭】

    【楚々とした人妻と精力絶倫娘に心ときめく夏の庭】

    ★弾き語りストです。

    何の花が好き?
    昔っからアジサイ(紫陽花)だね。
    最近は、初夏から庭に咲きだすルビナスなんかもお気に入り。

    ルビナス、ルビナス、るるるるるぅ~…。
    ちがうか?!

    花占いの諸説。
    誰が考案者?
    いい意味と悪い意味と。
    花にはなんの罪もない。
    いい迷惑だ。

    アジサイ(紫陽花)は一見華やかでありながら
    決して派手ではなく、どこか楚々とした人妻の雰囲気がいい。
    色変わりを心変わりとひっかけて“浮気っぽさ”を
    イメージするなら、なおさら男心をいたずらにくすぐる
    寡婦のヨヨヨヨ…とした感じが似合う。

    ルビナスは別名「昇り藤」。
    暑さに弱いというが、
    初夏から濃い緑の葉が伸びると
    中心部から鈴なりの藤のようなピンク・紫・赤の小さい花が
    ぐぐっと伸びた尖塔状の茎にまとわりついたまま
    夏の日差しを浴びて、ぐんぐか上へ上へと伸びていく。

    その成長力と前向きな上昇志向がいかにも精力絶倫の
    若い美人娘を眺めているようで
    気分がウキウキとしてしまう。

    庭のルビナスはその領土拡大ぶりも貪欲で
    毎年、繁殖を続け、最盛期には1メートルくらいの
    藤色の尖塔がすばばーんと突っ立って庭を席巻する。

    花名の由来がラテン語の「オオカミ」で、
    痩せた土地でも平気で侵入して土地を荒れさせるのを
    オオカミのイメージと重ね合わせた、とういう説あり。

    ところがいったん伸びきってしまうと
    ちょっとしたにわか雨に打たれて
    簡単に首がぐにゃりと折れたり
    あまりに日差しが強すぎると同様に
    がっくりうなだれてしまうから
    なんだかカラ元気の根性なしみたいで
    苦笑しつつも、愛しくなる。

    花が終わると大きめの枝豆みたいなさやができて
    これがけっこう固くてしかも量が多いので
    固くて量の多い髪の毛の頭みたいでウザウザする。

    紫陽花の花言葉。
    移り気・高慢・美しいが冷淡・無情・浮気・自慢家…
    エライ言われようだ。

    美しいが情の薄い、心の冷たい女の人は
    けっこう多い。
    なぜだか多い。きっと、「天は二物…」のことわざが
    頭をよぎって、あんなに美人だからせめて性格は悪くしてもらわないと
    二物どころか「汚物」だらけの俺は報われない。

    といった、やっかみがそんな見方を増長している。
    そりゃ、美人で気立てがよくて働き者っていうひとも
    多い。俺のカミさんみたいに、頭の良さと明るさが魅力という
    女性もいるにゃいる。

    この理屈でいけば、
    先の花言葉は、紫陽花の気品のある楚々とした美形人妻のことを
    やっかんだ花言葉作者(ぜったい女だな)が
    紫陽花さん(もう完全に人格化)をおとしめようと
    画策したことにまちがいがない。

    男も女も嫉妬深いのはかなわない。

    紫陽花は酸性土壌で青色系、
    アルカリだと赤色系の花色になるという。
    対する相手によって性格を変える浮気女…
    というのもここからきているのだろう。

    しかも、紫陽花には毒性があり、
    牛・山羊・人間が食べると中毒を起こす。
    過呼吸・興奮・ふらつき・ケイレン・麻痺から死に至る。

    これなども、
    まるで「魔性の美女」みたいではないか!
    んー、花言葉も意外と侮れないかも。

    フォークソングなんかでも、
    アリスやふきのとうに「紫陽花」タイトルのソングあり。
    歌詞となれば、それこそ紫陽花の花房のごとく。

    ルビナスの方もちょっと調べただけで
    これまたゾロゾロと。

    花の名をタイトルや歌詞に入れ込むのは
    安易っていえば安易だ。
    「~のように」とか書けば、それだけで即席イメージの出来上がり。

    学生時代、森の中を歩いていて
    いかにも野草マニアの散策者に出会うことがあった。
    草花を本当に愛していることは、それらの名を良く知っている。
    ということもどこかで聞いた。

    ヒトやモノの名前を正しく認識することは
    相手やそのものを誠実に認めていることだろう。
    人の名前が覚えられない、あんなに関わりがあったのに
    再会しても名前が思い浮かばないようなオレは
    不誠実で心遣いに乏しい輩だろう。

    名称と本体が一致しないのも
    正しい認知がされていない証拠だ。
    「荻野」でも「萩野」でも、どっちでもいいだろう。
    「すがわら」でも「すがはら」でも、似たようなもんだ。
    「やまさき」「やまざき」あぁー、面倒くさい。

    言われる側にすれば聞きづてならない暴言も
    言う側にゃさしたる罪意識はない。
    それでもやはり、正しく表記・発言すべきなんだろう。

    「おやじ」か「おやぢ」か?
    嫌悪と忌避と侮蔑と憐れみと哀愁と加齢臭をないまぜにして
    ワシのことはぜひ「おやぢ」と呼んでほしい。

    それじゃ、また!

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  • from: 弾き語りストさん

    2011年06月09日 18時19分18秒

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    【ゆる~い弾き語りイベントで身も心も癒されます】

    【ゆる~い弾き語りイベントで身も心も癒されます】

    ★弾き語りストです。

    ギター巧者や素人はだしのアコギ弾きたちが集まるようなライブイベントは気後れするし、エゴと自意識過剰が渦巻く性格の悪い雰囲気がある(ような気がする)

    それに比べて、
    ギターテクも歌も個人的趣味の域を出ていないような
    ゆるーいアコギ好きが集まるようなイベントは、気楽で実に楽しい。

    ちっとばかしギターをかじってきて、
    弾き語りテクを自慢したい人は、
    他人の歌を素直に聴くというよりは、
    どうしたって自分のギタープレイや技の上手さをアピールしたが傾向がある。

    人は誰しもホメられたい、尊敬されたい気持ちがある。
    謙虚だ、欲が無い、慎み深いと噂のあの人だって
    ちょっとくすぐりのホメ言葉一つで、
    鉄面皮の下の表情筋は、思わずゆるんでしまう。

    どう贔屓目に見ても、自宅の自室で独りしこしこ弾き語りしてた方がお似合いのような禿げたおやぢが汗だくで、
    つっかえつっかえどうにかこうにか一曲弾き終わった時の
    みょうにすがすがしい笑顔には、見る者たちから自然と温かい拍手が送られる。

    普通に考えると、
    はたして自分の弾き語りが人前で披露できるものかどうか、
    冷静に考えるととても大衆の面前に出てはゆけないと思うが、
    とにかくなんとか練習してきたので
    ひとつ大きな気持ちで聴いてみてはもらえないか。

    そんなおずおずとした遠慮しがちな雰囲気の向こうに
    自分と同じく、フォークがたまらなく好きなんですよ、
    と語る感じがかもし出されていて、まっくた嫌味がなくてよいのだ。

    かたや、セミプロ並みのギタープレイと、場馴れした歌いっぷりで、堂々とフィニッシュして、
    聴き手から大きな拍手をうけたアコギ弾きは
    さすがに露骨な「どや顔」は見せないが、
    内心、してやったりの満足気な自尊心は隠しようもない。

    ところが、この人の偉いのはそのあとだ。
    ギターの上手さも唄の巧みさも出し惜しみせず、
    他の人たちと一緒にセッションし始めたのだね。

    誰かが「こんなの知ってる?」と軽くワンフレーズ弾きだすと
    すかさずそれを受け止めて、さらりと導入プレイでナビゲート。
    必ずしもでしゃばるわけではなく、
    サビを誰かにさりげなく振ってみたり、
    ストロークプレイのバックで、小粋なスリーフィンガーで味付けしている。

    よく言われる話。
    本当に力のある文章の書き手というものは、
    難しいことを子供でも分かるような平易な表現で書ける人。

    さらにまた、
    真の人格者ほど、どんな環境・境遇・知的レベルにある人とも
    心の底から語り合い笑いあえるものだとも。

    時として、そのイベントの本来の目的をどこかにうっちゃって
    ただの見栄張りまくり行動に躍り出てしまい
    家に帰ってから一人赤面の反省会を開く、ということがよくある。

    ここには何しに来たの?
    アコギの腕前をちやほやされに来たの?
    あんたの声ってしびれちゃうって、女の娘の下半身をじんじんさせに来たの?

    いいえそんなことはありません。
    同じ趣味を持つ人たちと一緒にギター弾きながら、
    おおーそれ知ってる!え、そんなのも知ってんの?
    なんてワイワイ肩たたきあいたかったんです。
    ただそれだけだったんです。

    そうでしょ。
    それならあんた見え透いた愚にもつかない自意識なんて
    そこの水洗トイレに入ってジャーしてきな。

    すっきりさっぱりの邪念のデットクス。
    さてこれで本来のお楽しみに臨めるというもの。

    世の中には、
    行動的で社交性があり、ライブもバンバンやりまくり、
    というアコギ弾きがいる一方で、
    誰に聞かせるでもなく誰も聞きたいと思わないで
    ただひたすら自室で弾き語る「弾き語りスト」もすんごく多い。

    自己流・無手勝流の弾き語りストたちが一堂に会すると
    最初のうちはおんなじ曲を一緒に弾いても
    タイミングやらストロークやらが交錯してがちゃがちゃなんだが
    そこはそれそれ、おなんじジャンルの愛好家だけあって
    まるでコーヒーに入れたクリープをかき回していると
    渦巻きが次第に中心部に集約してゆくように、
    なんとなく互いの懐具合のツボをつかんで
    数曲もセッションすれば、すっかり息の合ったオトナの「器楽合奏」になってしまうから
    不思議なものだ。

    成績向上には予習・復習が欠かせない、とは
    小さいころから言われてきた上達の秘訣だ。
    あるいはまた、覚えたことをヒトに教えたり
    ヒトから質問されて答える方が、しっかりと身に付くというのも
    誰しも経験してきたことだ。

    自宅で練習してきたことを下手は下手なりに
    それなりはそれなりに互いに披露しあうことで、
    「弾き語りスト」の楽しみは二倍三倍に増量する。

    コピー譜で自習するのもYouTubeを盗みするのもいいけれど
    ゆるーい弾き語りイベントで
    他人のアコギの生音やコード使用、アレンジの仕方などを
    目の当たりにするのは、
    ○ッチ○イ○と生身の○体くらいの違いがある。

    胃の中のピロリ大病を患う、
    井の中のカワズ大海を知らずのたとえ通り、
    普段は家でしこしこ弾き語りのおやぢたちも
    たまには、靴ひも結んで外に出てみるのもいい。

    で、弾き語りスト集会で見てきたこと聞いてきたことを
    家に帰って、自己流の弾き語りに応用する。
    そんな、ささやかな刺激でも、
    気の抜けたコーラと小瓶のコーラくらいの感動ギャップがある、と思うのだ。
    (知っている人も多いが、コークの小瓶=190ミリリットルが一番炭酸が強く感じられて美味いのだそーだ)

    それじゃ、また!

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  • from: 弾き語りストさん

    2011年06月03日 13時02分41秒

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    【初夏は名のみの風の冷たさに、森の木陰でアコギをジャラリン】

    【初夏は名のみの風の冷たさに、森の木陰でアコギをジャラリン】

    ★弾き語りストです。


    ♪初夏は名のみの風の寒さよ♪
    をまるで地で行くようなこのとろの生理、いや天候不順。
    不純も不順もロクなことはない。

    ただでさえ気短な北国の春から夏。
    せめて洗濯物がカラッと乾くくらいに、
    せめて布団の日光浴ができるくらいに、
    せめて庭でバーベキューができるくらいに、
    せめてひと夏のアバンチュールが叶うくらいに、
    お天道様を、拝ましてくれぃ!

    日の出から日の入りまで、
    こんなに昼間が長いのに
    日差しが望めないせつなさといとしさと。

    人知が及ばないことに一喜一憂しても仕方がない。
    晴れには晴れの、雨には雨の生き方をすればいいと、
    思いつつも、やはりそう簡単に達観できない小市民の切なる日差し願望。

    天日干しの布団の匂いを有難がる日本人。
    その匂いを臭いと感じてしまう外国人。
    フカフカの布団にすっぽり包み込まれる
    幸福感を知らぬ国に生まれなくて、良かったぁー。

    梅雨知らずの土地に暮らすのだから
    せめて、その恩恵をカラダいっぱいに受けとめたい。
    内閉傾向の強い人も、うららかな春の日差しや、
    木漏れ日を浴びての散策は気分が晴れるだろう。

    日本の四季それぞれの楽しみ方の中で、
    春から夏にかけてのアウトドアがらみの過ごし方は
    こんなおやぢになっても、ゾクゾクワクワクする。

    むやみに陽に焼かれるとガンになるとなどと
    脅かされるものだから、
    早見優やアグネス・ラムのような肌色になりたいという人は
    少なくなってきているが、生っ白い皮膚をうっすらと染める
    日焼けは、それがたとえ汗かきの暑苦しいワシらおやぢの腕・首であっても
    なんだか健康的な気にさせるから不思議だ。

    いま住んでいるここいらへんでは、
    それほど気にすることもないが、
    熱波と梅雨が総動員して押し寄せるような土地に暮らす
    アコギ弾きたちにとって、汗かき季節の弾き語りほど
    あれこれ気遣いの多いシーズンはない。

    ボディに乗せた半袖腕から、つぶつぶのしょっぱい汗がしたたれば
    当然アコギ本体に影響はあるだろう。
    安物アコギならいざしらず、愛蔵の高級器だったりすると
    無理して長袖着用したり、当て布をしたりと、
    種々の対策を講じる。

    汗でスペル指は、普通のブロンズ弦がElixirになるか、というと
    そんなことはなく、ただすべりでフォームが決まらないし、ミスタッチも多い。
    エアコン設備の練習場所があるプチブル・ギターマンには無縁だが
    窓開け、扇風機全開の高湿度ルームで弾き語りする
    多くの平民ギターマンなら、
    制汗対策を工夫している人もいる。

    臭い脚にスプレーできる制汗剤を弾き手の平に噴射したり
    弦の消耗承知の上で、ベビーパウダーをまぶしてみたり、
    ドラマー御用達の滑り止め剤や、サーファー常用の滑り止め剤を
    ぺたぺたと塗ってみたりと、
    いやはやなんとも涙ぐましい。

    本当に良いのは、
    森に行くことなんだ。
    アコギを抱えて森までゆき、
    木漏れ日がさし、木々をすりぬける緑の涼風が吹くような
    倒れ木に腰かけてアコギを弾いてみなよ。

    フィトンチッドの香しい天然のコンサートホールで
    弾き語ってみれば、どんなプチブルの練習部屋も敵わない
    感動が味わえるぜ。

    通りすがりの壮年ハイカーが怪訝な視線を投げつけてきても、
    梢の野鳥が遠慮のない非難声で鳴きわめいても、
    な〜ぁに、気にすることはない。

    ハイカーはすぐに立ち去るだろうし、鳥はひと所にとどまるほど暇でない。
    むしろ、アナタの弾き語りが素晴らしければ
    人は微笑み返し、鳥たちも讃美のさえずりでこたえてくれるだろう。

    「森を楽しむ三原則」……というのがあるとすれば、
    さしずめ「持ち込まず、持ち帰らず、いじくらず」となるか。
    ゴミを持ち帰るのは当然として、草花も摘んで持ち帰らない。
    さらには、木々を手折ったり、幹に相合傘書いたり、草むらに立ちションしたりしてはいけない。

    昔、
    森の中でアコギを弾いていたら、
    「鳥がうるさがっているから、やめれ!」とクレームをつけてきた人がいた。

    したら、お前も森を歩いて知らずにアリやら毛虫やら踏むなよ。
    汚い二酸化炭素吐いて空気汚すなよ。
    臭いメタンガス発生さすなよ。
    といいたい。

    自然を大切にするのはいいことだが、
    極端に神経質になったり、病的な環境保護をヒトに強要するのは、反対だ。

    そりゃ、人間の及ぼす悪影響は性質が悪いが、
    人間とて動物・生き物の一種であり、大自然の前にはひ弱な毛無しザルでしかない。

    偏見だけど、
    アコギは良くてラッパはだめか?
    ウクレレは良いが太鼓はだめか?
    フルートは良いがアコーディオンはだめか?
    という議論になるとにわかに会議は踊りだすし、当方の旗色も悪い。

    アコギよりはラッパの方がウルサイから森よりは河川敷で吹く方が良い。
    どうしても森で太鼓を叩きたいなら別だが、そうでないなら神社で叩いてほしい。
    アコーディオンは許容範囲の気もするが、森よりはのど自慢の伴奏することをオススメする。

    どうあっても、森の木陰でアコギをジャらリンすることをごり押ししたい(自分が)ようなので、
    ここはひとつその線に沿ってご賛同いただきたいものだ。

    それじゃ、また!

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