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from: 弾き語りストさん
2012年05月28日 18時47分08秒
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【Old Japan acogi Elite TW-30】試奏記〜後編〜
年齢を重ねるごとに加速度的にcalendarの過ぎゆく速度が速くなる。
同世代はみんな同じことを言っている。
これが、もっと歳をとれば「何をいまさら…」と達観できるようになるのだろうか…とか思いつつも、〝えっ、もう6月かよ〟と独り言を言わずにはいられない、そんな★弾き語りストです。
さて、
Netオークションで手に入れた、
「Takamine」の75年製アコギ〔Elite TW-30〕を本格的に、
弾き始めた。
とりあえず、弦高設定値を6弦で3.0mm、1弦で2.5mmくらいまで下げたが、まだしっくりとこないので、次回、やはり、0.5mmづつ、
さらに下げることにしたい。
サスティーンがけっこう伸びるなーという最初の印象は、
本格的に弾き始めると、さほどの感動を伴わなくなってきている。
過去に何本も古い日本製アコギを手に入れたが、
おおむね、エントリークラスのモデルばっかりだったせいか、
びっくりするほどの音色とは出会えなかった。
いわゆる〝そこそこ〟というレベル。
そこそこ弾きやすく、そこそこ鳴る…ま、普段使いの
アコギならこれでいいのかもしれない。
〔Martin D-35〕のコピーモデルである、
〔Elite TW-30〕なわけで、本家のMartinも持っていることでもあるし、そっちは紛れもなく〝けっこう、イイっーーー〟わけなので、
そのサブGuitarとして、楽しむ分には、今回の〔Elite〕は十分、元が取れるのかもしれませんね。
さらに弾きやすい弦高設定値になって、
毎回つづけて弾きこんでゆくことで、カラダにもなじみ、
このアコギの特性がなんとなくわかってくる頃には、
お気に入りの一本になっているかもしれない。
いまさらながらだが、
アコースティック・ギターというのは、二つとして同じものはないなぁーと実感する。
同じメーカーの同じブランドの同タイプでも、
アコギ本体の持つ個体差に加え、新品あるいはUsedでの、
調整具合で、音質や弾きやすさは微妙に異なるので、
ついつい、本数集めに奔走して、その違いを確かめたくなるのも、
ムリないことだろう。
本当に気に入った、ある程度のクラスのアコギを数本のに所有して、
生涯かけてじっくり弾き込むという本質に立ち還った時期もあったが、
墓場にアコギは持ってゆけないとは分かりつつ、
できれば、いろんなアコギを味わいたいという「悪魔の囁き」には抗えない魔力がある。
よくよく冷静になって考えれば、
時間も資金も、ともに「有限」なのだから、結局はキリの無い、
堂々巡りに決着するのだ。
それをわかっていて、ついついNetオークションに、
手を出すのは、オレという人間の弱さであり、少額ながら、
単なる「浪費癖」と断罪されても仕方がないだろう。
と言ってるそばから、またまた、
初めて見るBRANDのUsedアコギを、過去に購入歴のある、
S県のshopから入手してしまった。
まったく、懲りないヤツである。
オレってやつは。
いよいよもって、
練習スペースである、夫婦の寝室半分には、
もうこれ以上のアコギは収納不可能となっている。
多分、おそらくは、所有アコギの「実本数」を、
カミさんは知ってはいなかろうが、
勘の鋭いカミさん族を侮るのは、地獄の釜に片脚を突っ込むようなもので、もしかしたら、オレの居ない隙に…隠れ蓑のシーツを剥がして、
番町皿屋敷よろしく〝いっぽ〜ん、にほ〜ん…〟と実数確認をしてしまっているかもしれないぞ。
よく聞く話。
カミさんに隠れてアコギを買ったのがばれて、容赦ない糾弾に抵抗虚しく、アコギの処分に追い込まれ、今回オークションに出品いたします、みたいな、アコギおやぢ敗残兵の悲しい実体が報告されるよね。
コツコツ貯めた小遣いの使い道さえ自らの意のままにならない、
我が同志たちの声なき叫びとアコギ手放しの訃報に接するたびに、
オレはつくづく、ここまで複数本数のアコギを集めてこられた
Luckyを喜ばすにはいられない。
といいつつ、
きっと、後日、新たに手に入れたアコギのことを、
書いてしまうんだろうな、オレ。
それじゃ、また!。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))
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from: 弾き語りストさん
2012年05月22日 16時38分50秒
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Elite TW-30(Takamine)入手、後日談
完全なる皆既日食は見られなかったが、
その仕組みが分かってもすぐ近くの宇宙空間で起こっていることに、
原始人とさして変わらぬ畏怖心を持ってしまう、そんな★弾き語りストです。
お元気ですか?
そして、今でも、目くそが鼻くそを笑うという慣用句に、
耳くその立場はどうしてくれるんだ!と憤っていてくださいますか。
by あべ しずえもん
前回、書いた〔Elite TW-30(Takamine)〕を受け取って、
いくつか誤解が解けたり、落胆したり、意外な幸運に見舞われたので、
後日談として書いておきたい。
自宅で宅急便を受け取ると、アコギ購入が家人にばれる為、
いつも宅急便の営業所留めにして受け取ることにしている。
そんなんで、
いつも通り、最寄営業所でEliteを受け取り、
自宅に戻り、オークションの出品者写真で見ていた、
見物を確認した。
まず、Hardcase。
市販のごく普通のものだが、さして古くなく内部にはボアも施され、
必要十分な機能を持つものだった。
さっそく、ケース内に「湿度調整剤」を入れるとしよう。
ちなみに香りはココナツ・バニラが好きだ。
本体確認…。
写真ではけっこうキレイに見えたが、
兄ハカランダ、いやあにはからんや、30年以上を経た、
それなりの経年変化がみられる状態であった。
それは、やむなし。
個人出品だし、写真を見ての入札だから、
相手に瑕疵責任はない。
まずフレットがそれなりのサビが出ている。
さっそく、これまた過日、オークションで入手した、
フレット磨きシートですべてのフレットをこしくった。
1フレットからだいたい14フレットくらいまでは、
まずまずの輝きを取り戻したが、
使用頻度の少ないそれ以上のフレットは錆びが落ちないので
あきらめた。オレもあんまし使わないだろうし。
次に、
Fretboardに「レモンオイル」を浸み込ませて布で拭きとる。
bridgeも同様にする。
rosewoodのFretboardは減りが少なく、使用感の少ないようだ。
事前情報では、
弦高設定値が6弦3.8mm、1弦3.5mm程度ということだったので、
saddleを外して底面を削ることにした。
saddleとNutはどうやら牛骨のようだ。
小型の万力をテーブルにセットして、
saddleをはさみ、1センチほど頭を出して締めこむ。
金やすりで、ゴリゴリと削り込み、万力の上面まで平らにする。
saddleを外してからは、
目の細かい紙やすりを平らなテーブル上に置き、
そのうえでsaddleを前後にこすり付けて平滑性を出す。
視認では平らに見えても、
フリーハンドの削りではなかかな平面が確保できないので、
saddleを曲尺の上にのせて、窓からの明かりを透かして見る。
こうすると、平らじゃない箇所から光が漏れるので、
今度はその部分を中心にまた紙やすりでこしくる。
それを繰り返したあとは、爪磨き用の用品を使って、
さらに底面を滑らかに仕上げる。
saddleを再装着する前に、
body全体をキレイにする。
Guitarポリッシュを化粧パフに塗布して、
円を描くようにTop・Side&Back、Neck、Headstockの順に
塗り込み、マイクロファイバーの布でキレイに拭きあげてやる。
すると、どうでしょう。
新品とはいかないまでも、
きれいに反射するくらいの輝きが戻ったのだ。
RotomaticのTunerのサビも金属磨きでキレイにしたあとは、
ようやく弦を張り替えるわけだ。
削ったsaddleをbridgeにはめ込む。
まずは、定番の「Martin rightgage bronze」を、
6弦から張って行く。
弦止め側の弦の先っぽを、ペンチで2か所軽く曲げこんで、
bridge-pinを穴にはめ込む。
2か所曲げておくと、弦巻きの際に弦の張力でpinが飛び出すことがない。
1弦まで張り終えたら、
Tunerペグを回して、6弦より少しづづ巻き上げる。
KORGのクリップTunerを取り付けて、フラットピックで音を出しながら
弦を巻いてゆくが、すでにこの段階で、
このアコギの潜在的なパフォーマンスが薄々感じられてきた。
全ての弦をいったんRegularチューニングしたあとは、
弦のびが落ち着くまで、チューニングをし直してゆく。
※弦のびが本当に落ち着くには1〜2日置く。
そしていよいよ、試奏となるわけだが、
話は後半へ続く…。 -
from: 弾き語りストさん
2012年05月18日 10時45分54秒
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1975年製のTakamine→それが「Elite」。入手せり♪
今年は初夏になってもなぜだか一向に暖かくならなくて、
いまだにズボン下(死語?)が脱げずにいる、そんな★弾き語りストです。
お元気ですか?
そして、いまでも手鼻がかめるよ、と言ってくださいますか?
by あべ しずえもん
18本目のGuitarを、ヤフオクで入手した。
それが、1975年製の〔Elite TW-30〕だ。
〔Elite=エリート〕は、エレアコGuitarで今や世界を席巻している、
かの〔Takamine=高峰楽器製作所〕が、60年代から70年代前半にかけて使用していた、Guitarのブランドだ。高峰には同時期に〔Nashville〕というブランドもあった。
Takamineの〔Elite〕シリーズは、当時のカタログをNETで探して見てみると、
TW-16からTW-100までのlineupがあり、
今回入手した〔TW-30〕は、まあまあのエントリークラスに位置。
〔TW-30〕の発売当時の価格は30,000円。
ちなみに75年当時の大卒初任給が約100,000円。
いまだと、首都圏以外の都市で、大卒初任給は約200,000円前後なので、単純に換算すると、今なら70,000円くらいのGuitarに相当する。
いろんな人がいろんなところで書いているけど、
70年代の国産HandクラフトのGuitarと、2000年代に換算して同価格帯となるGuitarとは、単純には比較できないという見方がある。
今や、国産ブランドの低価格帯のGuitarは海外生産(中国・台湾・インドネシアほか)が当たり前で、生産国の技術力・製造環境次第とはいえ、国内製造のハンドクラフトとそれとの仕上がりの差は大きいといえる。
今よりもGuitar用材が豊富で、国内のGuitar職人の技術が十分に発揮されていた時代の、日本のGuitarが、オークションで高値取引されるのは、それなりの理由があるわけだ。
多くのGuitarフリークが愛用する〔Takamine〕brandを生産する、
高峰楽器製作所は、1950年代終わりごろに岐阜県でGuitar工房を設立したのが、その始まり。
くだんの〔Elite〕や〔Nashville〕というブランドを使用していた時代には、〔Gibson〕や〔Gallagher=Doc Watsonが有名〕、〔Martin〕といった海外ブランドのコピーモデルを生産。
今回、入手した〔Elite TW-30〕は製造後三十年以上を経過しているが、出品者掲出の写真を見る限り、保存状態も良く、ボディに小キズややや大きな打痕・へこみはあるものの、
まずまずの「美品」と言える。
UsedのHardcaseも付属していているので、湿度調整剤を入れて保管ができる。
古いカタログに掲載されているSpec.は、
Top:spruce(合板のようだ)、Side&Back:rosewood(同じく合板)、Neck:mahogany、
指板・bridge:rosewood 弦長:644mm とある。
Backの仕様が、〔Martin D-35〕と同じくthree-pieceになっている。
rosewoodの柾目と板目を組み合わせているが、センター部分の木目がきれいで、半可通の知識ながら、〔ハカランダ〕のようにも見える。
用材が現在よりも豊富な時代なので、
もしかしたら、このthree-pieceバックが、
「rosewood×Jacaranda×rosewood」だったりするとすごいことだ。
単にrosewoodの柾目×板目の組み合わせだったにしても、けっこういい感じだ。
※サイドのrosewoodの木目もキレイなものだ。
ブラジリアン・rosewoodと呼ばれる「Jacaranda=ハカランダ」は、
1960年代後半以降、ブラジル政府が原木による輸出を禁止しているから、60年初頭創業の「高峰楽器」が、Jacarandaの原木・製材を入手していてもおかしくはない。
そして、本家Martinに倣って、貴重なJacarandaを使うために、three-pieceバックを採用したとも考えられる。
※ちなみにブラジル政府のJacarandaの全面輸出禁止は1993年以降。
※希少価値の高いJacaranda使用の古いアコギは高値で取引される。
※赤茶・紫・黒が混ざり合ったような美しい木目。rosewoodより硬質で、音の跳ね返りも良く、
倍音を多く含んだきらびやかでコシのある音色が特徴。
ボディとネックにはセル・バインディングが施されている。
経年変化により黄ばみが出ているが、入手後、ワックス等で手入れしてみよう。
タバコのヤニは落とせる可能性はあるが、経年変化の〝黄ばみ〟はムリだともいう。
bridgeの形状も丁寧な仕上げであるし、Neckの接合は量産型の「ダボ式」ながらone-pieceのように見える。
フレットは経年の使用跡がみられるので、これまた入手後、専用の磨きpaperで研磨が必要。
指板の減り具合は確認できないが、とりあえずレモンオイルで汚れを取る。弦高設定値が、6弦3.8mm、1弦3.1mmと高いので、まだ余裕のあるというサドルを削り、最低でもあと1.0mmは下げて、6弦2.8mm、1弦2.0mmの適正まで持っていきたい。
それと、写真からははっきりとは視認できないんだが、
ナットの形状がなにやら「Scalloped」を施しているように見えるのだ。
Scallopedのナットというと、最近では、台湾の「Naga-Guitar」が有名だが、あれほどのはっきりした感じではなく、もしかしたら撮影時の光線加減もしれないけど、
なにかの工夫がなされているナットのようなのだ。
Scallopedナットは、手工ギターの製作ではよく採用されている処理といい、各弦の音の分離が向上するらしい。
去年、実際に楽器店で〔Naga Guitar〕を弾いたことがあるが、
音の分離がどうだったかなんてよく分からなかった。
Scallopedナットそのものは、古いスパニッシュGuitarにも見られる処理で、customオーダーやリペア依頼時に、NutだけでなくサドルもScalloped加工する場合があるという。
もし、〔Elite TW-30〕にその処理が施されているとすれば、大したもんだ。
Guitar工房が発祥の「高峰楽器製作所」であるから、
製造工程には随所に職人らしい工夫が施されていて当然だろうけど、
あまりに絶賛評価を期待してしまうと、実際に手にした時、肩すかしだったりすると落胆が大きくなるかも。
さらに出品者のコメントによれば、
当時の職人の技が十分に活かされているためか、全体的な造りはとても良い。音は、YAMAHAのFGと比べて、音量は大きくはないが温かな音質が特徴でしょう。
とのこと。※当人は、ベーシストでアコギは専門外というが。
70年代、世は一大フォークブームで、それに呼応するように、
日本国内には多くのGuitarメーカー・ブランド・販売会社が乱立していた。
YAMAHAやMorrisといったmajorブランドのほか、
Morales・Yamaki・cat's eyes・K.Yairi・ARIA・Maruha・
K.country・Thum・Jagard・three S・Headway・Bluebel・
Kansas・TAMA・Kiso suzuki…などと、メーカー名とブランド名をごっちゃに羅列してるが、
実にたくさんのアコギ・ブランドが群雄割拠していた。
「Old Japan Vintage」として、
当時の古い日本のGuitarをなんでもかんでも希少価値の高いものとして珍重する向きもあるが、
集めるだけで弾かないコレクターならいざ知らず、
当時の品質の良いGuitarを手に入れて実戦に使おうという自分などのような弾き語りストにとっては、
「美品・美音質」のOld Japan acogiが手に入れられることは至上の幸運だ。
70年代に、岐阜の高峰楽器製作所の職人たちが作り上げた、
この〔Elite TW-30〕が、果たしてどんな音色を聞かせ、そしてどれほどの弾き心地なのか、
新入りのアコギを待つ時間は、いつもながら期待と不安で溢れている。
高品位の用材を良く乾燥させて組み合わせ、最適な製造環境の下、高度な技術力を駆使してアコギを造れば、きっと良い音がしてかつ弾きやすいことは想定できる。
まさにアコギメーカーが意欲的な時代のものであれば、メーカーのチカラも入れまくりだったろう。
何はともあれ、受け取るのが楽しみな、〔Elite(Takamine)TW-30〕である。
それでは、また♪(*'-^)-☆ -
from: 弾き語りストさん
2012年05月02日 17時11分01秒
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【初めて出るLiveは、やはりビビるぜ】
今年初めて参加するLiveで、それがどんな展開になるのか楽しみなイベントがある。
どんなものでも〝初体験〟というのは緊張する。
一度でも体験して、様子が分かると、それまでのドキドキが肩すかしのように気が楽になる。
こんな歳になっても初めてのものは…やはりビビるぜ。
そんな、★弾き語りストです。
お元気ですか。
ようやくというか、雪が解けたらいきなり夏日になっちゃったよ。
そのLiveの概要はこんな感じ。
約80組のアマチュアあるいはセミプロのミュージシャンたちが、
市内にあるあちこちの喫茶店やイベントスペースを借りて、
昼から夜までかけて同時間帯に演奏を披露するというもの。
一組1時間の持ち時間で、一軒のお店あたり、7~8組が参加。
ロック・フォーク・ポップス・クラシック・ジャズ…と、ジャンルは様々。
出場者がどの会場を割り当てられるかは主催者まかせ。
開催日の日曜の午後、店によっては客層・来店数はまちまちだろうから、
なかなかスリリングな会場くじ引きになる。
小さな喫茶店もあれば、ちょっとしたLiveスペースもあるが、
いずれも、Liveハウスのような専用の施設設備があるわけじゃあないので、
基本的には出演者側がもろもろも持ち込むことになっている。
今年で7回目となるイベントなのだが、
毎回、参加者募集後ほどなく満杯になる盛況だけに、
(今回も、締切半月前にすでに申込み満杯になった!)
中には固定ファンを持つ出演者・バンドもいるだろう。
大きなライブイベントで、なにが嫌だというか、
出演者の取り巻きやらファンだけがやけに盛り上がる会場の雰囲気が苦手だ。
ソロライブやごく限られたジャンルのLiveならそれもあり、だろうが、
いろんなジャンルの出演者が集まるLiveでは、ああいう「ノリ」は鼻持ちならない。
今回初参加のイベントは、
同じ日の同じ時間帯に、同時多発的に展開されるLiveというだけでもユニークだが、
アマチュア音楽と地域活性化を融合させた発想が画期的である。
限定されたエリアが、ある時間帯に音楽で溢れかえるというのは、
関係者の理解と協力が一致しないと、なかなか実現できるものではない。
大がかりな予算と運営主体が動かすのではなく、
個人経営の店々が連携して行われるこのイベントの意義は大きい。
去年は春から秋のシーズンに約30回ほどのLiveに出たが、
今回のこのLiveが行われるエリアでは初めてだし、
開催予定のどの喫茶店やLiveスペースも初見の場所ばかりだ。
だから、
どんな客層が来る場所に当るのか、
はたして彼らは自分の弾き語りなどに耳を傾けてくれるのか、
大いに不安なのである。
アマチュアとはいえ、中にはセミプロレベルの出場者のいるので、
そんな人が出るお店だと来店者も多く、店主もウハウハだろうが、
自分などのように素人に毛の生えた程度の弾き語りストを聴くために、
なにがしかの茶代を払わされる客はたまったものじゃないだろう。
だから、
自分が出演する時間帯にのお店は、店主には悪いが「閑古鳥」が鳴いていて欲しい。
とかなんとか言って、内心はけっこう期待してんじゃないの…ということは全くない。
しかし、
このイベントには前々から興味があって、叶うことなら一度は参加してみたいと狙ってはいた。
去年は、情報を入手した時点ですでに申込み締切後だったため、希望が叶わなかっただけに、
今年は早々と応募開始のタイミングを鵜の目鷹の目していたほどだ。
持ち時間は約45分なので、
10曲くらいは弾き語りできるだろう。
去年まで、4月から9月まで、月一回の割合で、ある公園の一角で、一時間の路上Liveに出ていた。
ただ、それはあくまで路上Liveなので、熱心に聴いてくれる人など皆無だったから、
ある意味、実に気楽に一時間の弾き語りを続けてこられた。
今回は、まがりなりにも街中の喫茶店あるいはLiveスペースなので、
それなりに聞き耳立てた客が聴いているわけだ。
大抵のLiveでは出番待ちで緊張していても、たいてい本番はそれなりに落ち着くものだった。
もちろんアコギのミスやら歌詞間違いもたくさんあり、
赤面しつつごまかしながらもその時々のLiveをこなしてきたが、
今回の初ライブがどんなことになるのか不安でたまらんのだわ。
それじゃ、また!。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))