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弾き語りストの独り言

弾き語りストの独り言>掲示板

公開 メンバー数:7人

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  • from: 弾き語りストさん

    2012年09月21日 15時27分27秒

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    【右のボッケにゃカポタスト、左のボッケにゃよしだたくろう】


    【右のボッケにゃカポタスト、左のボッケにゃよしだたくろう】

    Liveに弾き語り用の楽譜を持ってゆく場合のことだ。
    Liveに楽譜持ってゆくのは当たり前だろ、というかもしれないが、
    どんな「様式」の楽譜なのかという話だ。

    「様式」っていうと、なんだか西洋史の卒論でも書くのかと思われちゃうから、
    ただ単に「形式」とか「フォーマット」とか言えばいいものを、
    つい学のあるところをひけらかして小難しい言葉を使うのが玉にきずだ。

    とにかくだ、
    Live出演の時に、わざわざ楽譜集本体を持ってゆくことはない。
    重たい思いをして、やらない曲の楽譜まで持ってゆくのはエコではない。
    今日び、なんでもかんでも「エコ」流行りであるから、荷物は軽い方がいい。

    オレ的、弾き語り楽譜持参時の「様式」。
    演奏ネタ曲のみ元楽譜集から「ダイソー5円コピー」で複写して、
    2pの譜面なら見開B4で複写、3p以上なら貼りあわせて全頁分を通しで見られる一枚にする。
    それを一曲づづ、透明なクリアファイルに入れてLive会場に持ち込む。

    予定曲以上に演奏する場合や、他人とのjam-sessionに備えて、数曲の予備も用意。
    A型なので「念のため」とか「もしかしたら」に対処するが好きなのだ。
    用意周到といえば聞こえがいいが、小度胸なだけ。

    カラオケルームの曲本みたく、分厚い楽譜本体を持参する人はあまりいなんじゃないか。
    よく見かけるのは、自作したコード付歌詞カードをプリントアウトしてクリアフォルダーにいれて、
    それを一冊抱えてくる人。これならかなりの持ちネタ曲を、ケースバイケースで弾き語りできる。
    これはこれで使い勝手がいい。

    ただ、これだと譜面台にはセットしにくく、「Guitar譜+メロディ譜」じやないとダメな自分などにはてんで合わない。
    で、いつもは、前述の〔楽譜本体をコピー→貼りあわせて一面に→クリアファイルにin→持ち運びに便利〕の方式を常用してる。

    ところが今回、ちょっと便利な〝歌本〟をNetオークションで落札。
    しかも「百円」!
    鹿も、弾き語りスト御用達の〔ドレミ楽譜出版〕刊。
    歯科も、〔よしだたくろう〕。
    史家も、「100曲」掲載。
    と、「しかも」の大安売り状態である。

    楽譜そのものは、単なる「Guitarコード付歌詞」集なので、
    それだけだと、さして驚いたり感心したりするものではないが、
    なにしろ「100曲」網羅されているのだからね、

    「A5判」の判型は持ち運びも軽量・便利。
    これ一冊フトコロにしのばせておけば、何キロもあるGuitar譜を持参しなくても、
    〝何は無くても、よしだたくろう〟という人々とのjam-sessionにも対応できちゃうのだ。
    なにしろ世の中のアコギ弾きで〔よしだたくろう〕ファンは最大与党なのだ。
    〔よしだたくろう〕は〝70年代フォーク界〟では第一党の党首だし、選挙に出れば固定票だけで軽く当選するだろう。
    敬愛する〔松山千春〕も最近〝出馬〟のウワサがあるが、千春はどっちかといえば〝野党〟イメージなので、
    選挙活動は全国ツアーと抱き合わせで敢行するに違いない。

    それはともかく、
    〔よしだたくろう〕ファンならずとも、この「歌詞集」の収録曲が気になって仕方ないだろうから、
    何はともあれ、「100曲」一気に掲載してみる。
    ココロして確認ください。

    ■〔よしだたくろう 作品メモリー〕収録曲
    ドレミ楽譜出版 刊 1974年 (当時価格:550円)
     (判型)A5判

    1.シンシア 
    2. 竜飛崎 
    3.襟裳岬 
    4.世捨人唄 
    5.金曜日の朝 
    6.落陽 
    7.都万の秋 
    8.むなしさだけがあった 
    9.晩餐 
    10.君去りし後 
    11.望みを捨てろ 
    12.ひらひら 
    13.君が好き 
    14.野の仏 
    15.子供に 
    16.旅の宿 
    17.雪 
    18.せんこう花火 
    19.祭りのあと 
    20.結婚しようよ 
    21.たくろうチャン 
    22.加川良の手紙 
    23.春だったね 
    24.たどり着いたらいつも雨降り
    25.何もないのです
    26.おろかなひとりごと
    27.ふるさと
    28. 親切 
    29.マークII
    30.ともだち 
    31. 灰色の世界 
    32.人間なんて 
    33.高円寺 
    34.また会おう 
    35.イメージの詩 
    36.馬 
    37.こっちを向いてくれ 
    38.リンゴ 
    39.ガラスの言葉 
    40.男の子女の子 
    41.今日までそして明日から 
    42.まにあうかもしれない  
    43.もう寝ます 
    44.青春の詩 
    45.自殺の詩 
    46.どうしてこんなに悲しんだろう 
    47.私は狂ってる 
    48.わしらのフォーク村 
    49.夏休み 
    50.ある雨の日の情景 
    51.やっと気づいて 
    52.とっぽい男のバラード 
    53.老人の詩 
    54.笑えさとりし人ヨ 
    55.おやじの唄 
    56.川の流れの如く 
    57.おきざりにした悲しみは 
    58.僕は何をやってもだめな男です 
    59.地下鉄にのって 
    60.静(花酔曲) 
    61.なんとかならないか女の娘 
    62.やせっぽちのブルース 
    63.ゆうべの夢 
    64.来てみた 
    65.雨 
    66.トランプ 
    67.僕一人 
    68.ポーの歌 
    69.のら犬のブルース 
    70.俺 
    71.自由は 
    72.腹へった 
    73.花嫁になる君に 
    74.7万5千円の右手 
    75.もうお帰り 
    76.恋の歌 
    77.大きな夜 
    78.兄ちゃんが赤くなった 
    79.されど私の人生 
    80.かくれましょう 
    81.日本人になりたい 
    82.こうき心 
    83.ルームライト 
    84.僕らの旅 
    85.面影橋 
    86.基地サ 
    87.伽草子 
    88.ビートルズが教えてくれた 
    89.こんなに抱きしめても 
    90.暑中見舞い 
    91.話してはいけない 
    92.春の風が吹いていたら 
    93.夕立ち 
    94.風邪 
    95.蒼い夏 
    96.新しい朝 
    97.制服 
    98.からっ風のブルース 
    99.長い雨の後に 
    100.雨が空から降れば 

    ね、ちょっとばかしスゴイでしょ!
    「100曲」というキリの良い数字、きっぱりとした断言口調、ウソ偽りのない正札、通好みの網羅性…、
    と、いくつもの美辞麗句で賞賛してもよいほどの「歌集」ではないか。

    中でも、今回注目したのが、「63〜77」曲目あたりに分布している曲群である。
    「よしだたくろう」もののGuitar譜は4冊持っているが、そのあたりの楽曲の譜面が未入手なのだ。
    何度か、それらを収録したGuitar譜をNetオークションで競札してきたが、なかなか希望する価格での落札ができない。

    今回は「コード付歌詞」ではあるものの、
    信頼のおける〔ドレミ楽譜出版〕ものだけに、未入手の楽曲情報が手に入ったのは、ひとつの収穫。
    これで、今後のLiveで演りたかった〔たくろう オン・ステージ第二集〕収録曲が練習できる。

    もちろん、現在まで通算で「31枚」〔2012.6〕ものアルバムをリリースしている〔よしだたくろう〕を、
    全て網羅できるわけないのは承知の上で、初期〔よしだたくろう〕の70年代をざっくり駆け抜けるには、
    またとない「好著」である。この「歌詞集」とカポタストさえあれば、たくろうjamのやり放題さ。
    (この歌集、持っている人けっこういるのかなぁ?〕

    それじゃ、また!。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))






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  • from: 弾き語りストさん

    2012年09月14日 15時31分22秒

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    【元:鉱山師 因幡晃 B型の情感に学ぶ】


    〔因幡晃〕のGuitar譜である。※Pho参照.

    見ての通りの、正統派(?)の〝古本〟だ。
    背束が破れ、糸かがり無線とじがあちこちほつれ、ヤケ・書き込み・破れ・染みなど、多数あり。
    前持ち主の性格を非難しても仕方ないが、あんまし几帳面なタイプではなかったようだ。

    コーヒーなど飲みつつギターを弾いたり、ページの開き方も乱暴で、汚れた手のままページを繰っていたと推察。
    かといって楽譜を十分活用したかというと、何か所かにコード転換した書き込みや、
    自分だけにわかる記号が書かれたりしていて、それなりにGuitarを得意としていたことがうかがえはする。

    同じ古本の楽譜でも、〝使用感のない美品で高価〟よりは〝めちゃめちゃ手垢つきまくりだけど投げ売り価格〟の方が、
    どっちか選べといわれりゃその方を選ぶけど、大事に育てられてやむなく里子に出した雑種の子猫と、
    いたぶられた果てに路上に放置の純血種に、一瞬思いを馳せて心中なにやら複雑なオレである。

    それでも、張っておいた楽譜探しの網にかかったこの〔因幡晃〕をば、
    Netオークションで見つけて、すかさず入手したのはいつものこと。
    状態が悪いと敬遠する入札者も多いが、な〜に、中身重視なので、
    修復不可能な破れや、取り返しのつかないページ脱落など、致命的状態でじゃなければ、躊躇しないで入札するオレ。

    書籍補修用の、ポリプロピレン製セロテープで破れた箇所をひとつづつ貼ってゆく。
    (ポリプロピレンのセロテープは透明で丈夫、乾燥・変色しにくく、時間が経過してもぺろぺろにならない優れもの)
    ほつれかけたページの綴じをcenterで貼りあわせ、怪我の進行を食い止める。
    鉛筆の書き込みは丁寧に消しゴムでこしこしする。
    これだけの対症療法で、痛んだ古本も弾き語りの実戦使用には支障がなくなる。

    このGuitar譜も、古本とはいえ、それなりの価格が付いていたけど、
    〝必要は購入の母〟ということで、すかさず入札して、他に誰も競札してこなくて入手できたのが嬉しい。

    さて今回の〔因幡晃〕である。
    彼について、さっそく〔Wikipedia〕を参照してみる。

    1954年生まれ、今年五十八歳のいわゆる〝アラ還〟。
    75年:YAMAHAポプコンで〔最優秀曲賞〕受賞して、翌年デビュー。
    現在もなお活動中の、〔70年代フォーク中期〕のシンガーソングライターだ。

    もちろん会ったことなんてないけど、なんかガタイのいい強面系のおっちゃんだよね。
    何回かテレビやNetの動画でみた印象。長髪でサングラス…ちょっと暑苦しくもある。

    佳曲〔わかってください〕が代表曲。
    Wikipediaによれば、けっこうな数のCMソングを唄っている。
    残念ながら、自分には代表曲以外には〔因幡晃〕をイメージできる楽曲が浮かばない。

    ひとまず、
    入手したGuitar譜(日音楽譜出版社 刊)の掲載曲をば紹介しよう…。

    1st アルバム 【何か言い忘れたようで】 1976年release
    1.貴方のいない部屋
    2.別涙(わかれ)
    3.夏
    4.サンデー・モーニング
    5.おぼえていますか
    6.S.Yさん
    7.わかって下さい
    8.一年前の雨
    9.夏にありがとう
    10.アパートの鍵
    11.つかまえててよ
    12.秋田長持唄
    ※90週以上もLPチャートにrankingされたlongセラーのファーストアルバムなんだそうだ。
    ※大ヒット〔わかって下さい〕に象徴される男女の抒情の機微をせつなく表現するのが〔因幡晃〕らしい。
    ※若いころのダンディーさが表れた曲や、故郷・秋田:大館の鉱山技師時代を音楽性のルーツとした民謡まで、
    〔因幡晃〕の原点がわかるアルバムなのだとか。

    2nd アルバム 【暮色】 1977年release
    1.暮れゆくままに
    2. 思いで…
    3. あの唄
    4. 日めくりのカレンダー
    5. いいじゃないの
    6. おき忘れた喜び
    7. 今日ですべてが
    8. なごりのあとだけ
    9. 日記を閉じて
    10. だから帰るわ
    ※切なく、甘く、そして清々しい叙情的な恋の歌というのがこのアルバムの評。
    初期の〔因幡晃〕作品としてファンには必聴・必携のものだという。

    ということは、
    今回入手したGuitar譜は、代表曲をはじめとして〔因幡晃〕というフォークシンガー&ソングライターの原点を探るのに最適のもののようだ。
    〔70年代フォーク〕の一人と言う認識で手に入れたが、〔わかって下さい〕くらいしかまともに聴いてないからか、
    〔因幡晃〕には〝北国の冬の鉛色の重く分厚い空雲〟というようなイメージ・先入観がまとわりついているオレ。

    得てして〔70年代フォーク〕にはいわゆる〝情緒的・根暗などよ~ん系〟ソングも多いが、
    それまでさして深く聞いてこなかったフォークシンガー&ソングライターたちのGuitar譜を入手したこれまでの経験から、
    代表曲が必ずしもそのシンガーの真価を象徴しているものでもない、ことも分かってきた。

    有名曲をとっかかりに作品集であるところのGuitar譜を見て行くと、
    知らなかった曲の中に「こんないい歌も唄ってたんだ」というものをけっこう見つけることがある。
    それが自分の声質に合っていて、好きなメロディラインだったりすると思わず〈お宝発見!〉とほくそ笑んだりする。
    拾ったボロい財布の中身が意外に多かったみたいなもので…。

    〔因幡晃〕はB型とのこと(オレ、血液型の信ぴょう性支持者です)、その容姿・風貌と相まって、B型らしい頑なで独創的な指向を感じるが、
    そこから生み出される〔わかって下さい〕以外の、意外な〝名曲〟というもの。
    それを、このボロくて汚れてホコリ臭い、古いGuitar譜の中から探し出してみたい。

    ということで、最初の練習曲は1stアルバムから〔S.Yさん〕。
    実はコレ、かの〔尾崎 豊〕がcoverしていることが今回わかった。
    オレは尾崎ファンの世代ではないが、彼が唄えばいかにも学生時代のチクチクと胸痛するような雰囲気なんだろう。

    尾崎ほどにも、ましてや因幡ほどにも、情感たっぷりに弾き語りする力は自分にはないが、
    この〝学生時代、イニシャル、初恋、〟みたいな一連のキーワードからは、自分もあの頃のいろんなシチュエーションが思い当たるものだから、
    技巧凝らさずに普通に唄っても、しみじみとノスタルジックに浸れる弾き語りができるのではないだろうか。

    今回、Netオークションの同じ出品者から、
    〔日音楽譜出版社〕のGuitar譜を二冊、〔小室等〕とこの〔因幡晃〕を手に入れたわけだが、
    ともに同じseriesのGuitar譜で、きちんとした採譜・譜面layoutになっていて、〔ドレミ楽譜出版〕ものほど精緻なものではないものの、
    弾き語りストにとっては〝即戦力〟として十二分に活用できる、とても良いものでありました。

    Guitar譜の形式にも人それぞれに好き好きがあるだろう。
    耳コピできるくらいの実力の人なら、メロディ譜とコードさえあれば十分に実戦演奏できる上級者もいるし、
    オレなどのように、「メロディ譜+コードダイヤグラム+ギター譜+歌詞全文掲載」でないとまともには弾き語りできない不器用ものもいる。

    知っての通り、第一次フォークブームであり空前のアコギブームであった〔70年代〕に発行されたGuitar弾き向けの楽譜の中には、
    端から弾き語りを指向するものに向けた編集方針で編まれた〝力作・秀作〟がたくさんある。
    一方で、原曲Keyそのままのコードネームとメロディ譜をただ単に載せて、譜面の判型も小ければ歌詞も小さい…、
    「本当にこんなんで弾き語りできると思ってんのか」みたいな、〝歌本に毛の生えた〟レベルの編集ものもある。

    もちろん出版社側はニーズを選別して、それぞれに合った編集・発行をしているんだろう。
    だからオレたち弾き語りストの側が適宜、取捨選択していけばいいだけの話だが、
    欲しいフォークシンガー&ソングライターの楽譜が必ずしも〝上等編集〟であるとは限らず、
    ネタ曲としては欲しいが実戦不向きじゃ〝オビ・タスキ〟だよな、というケースも多い。

    ともあれ、今回、ようやく初めて見つけた〔小室等〕〔因幡晃〕のGuitar譜が、
    〝上等編集〟の〔日音楽譜出版社〕のもので、ほんと、イカッターー♪

    それじゃ、また!。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))






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  • from: 弾き語りストさん

    2012年09月07日 11時31分41秒

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    【小室等は嫌いだが、その音楽は嫌い…じゃないかも】



    【小室等は嫌いだが、その音楽は嫌い…じゃないかも】

    なぜ、〔小室 等〕が嫌いなのか?

    オレたち〔70年代フォーク〕の世界で「小室」といえば、「テツヤ」でなく「ヒトシ」だ。
    〔小室等(以下、小室)〕は今年で69歳、東京・葛飾生まれ、多摩美大卒のフォーク・シンガーだ。
    周知のところでは、〔六文銭〕のリーダーであり、〔フォーライフ・レコード〕の初代社長というところだろう。

    オレがなぜ小室が嫌いなのかといえば、彼がまとっている全体的な〝雰囲気〟や〝匂い〟がNo!なのだ。
    オレとて他人から好かれるタイプではないし、オレの方だって、嫌いな人間は多い。
    人間が人間を嫌う時、だいたいにおいて似たようなタイプを毛嫌いするものだ。

    小室には…そう、たとえば、東京系のお笑い芸人の芸風の一つであるところの、どこかいいフリこきで、人のことを小馬鹿にした感じがある。
    東京系のお笑いは人を馬鹿にして笑いをとるが、関西系は自分がアホになって笑いをとる。
    東京の共通語で人を虚仮にしているのを耳にする時、いつも胸糞の悪いいやな感じがつきまとう。
    小室には、そんな東京系のお笑い芸人がもつ、鼻持ちならなさがある。

    これは以前にもどこかで書いたことだが、
    かつて(70年代の頃)小室がある雑誌の対談記事の中で、
    デビュー当時のよしだたくろうの楽曲について「当たり前のことを唄ってるよね」などと評したことがある。

    これは、彼の作品にみられるような、いかにも「詩あるいは詞」の世界を表現しているものに比べて、
    〔よしだたくろう〕作品の口語体・字余り・平易な言葉づかいに対しての寸評なのだが、
    オレはこのくだりを読んでいて「何をエラソーに言っているんだ」と独り憤慨したものだ。

    かつて〔六文銭〕には多くのファンがいたし、のちに再結成された〔六文銭もどき〕に拍手を送る人間もたくさんいる。
    それはそれで別にいい。ま、どっちでもいい、と言った方が正しいかな。
    が、音楽性とかヒット曲の多さとか、単純にファンの多さやファンの信奉度合いを、よしだたくろうと小室等で比較すれば、
    いうまでもなく、小室などよしだたくろうの足元にも及ばない。

    オレはここで〝フォーク〟とはなんぞやを語るつもりはまったくない。
    またそんな大層なテーマをあれこれ語れるほどの知識も理論武装も有していない。
    ごく単純・単細胞アタマで、〔小室等〕をどう思っているかをかいているだけだ。

    昔も今も、小室等はなんだかいつも尊大でエラそうで、
    70年代フォークの中では、長老然とした立ち位置にあり、なぜか頭のよさや考え深そうな風情をまとっている。
    反戦思想の表出や現代詩人・谷川俊太郎とのコラボ、あるいは前述のような同時代フォークシンガーへの物言いなど、
    〝オレ、主都・東京あたりのヒト、論理的で頭のいいヒト、正しいことを正しく主張するヒト、お下品ではないヒト〟感を露わにしている。

    こんなのは、みんなオレの偏見や先入観であり、偏った人物評であることは、もちろん分かっている。

    なによりも、オレは小室や六文銭のオリジナルアルバムを一枚たりと持っているわけでなく、
    70年代フォークのGuitar譜や、オムニバスの70年代フォークアルバムで数曲聴いた程度なのだから、
    そんな浅薄な背景で、嫌わた日にゃ、小室もたまんないだろう。

    でも、なんか嫌なのだ。
    ああいうタイプが、ああいう感じのヤツが昔から嫌いだったのだ。

    なら、〔小室等〕になんかに近寄らなきゃいいのに、例によって、NetオークションのGuitar譜探しで、
    またまた、見つけてしまったのだ。
    それが、※Pho.参照 → 〔小室等 Guitar譜 :日音楽譜出版○年刊〕だ。
    フォーライフ・レコード時代の小室等の二枚のアルバムを収録。

    何はともあれ、とりあえずは、このGuitar譜の掲載曲一覧を…。 

    オリジナルアルバム【いま 生きているということ】 1976.9 release
    1. へえ そうかい
    2. 古い絵
    3. たかをくくろうか
    4. モナ・リザ
    5. 夏が終る
    6. お早うの朝
    7. 高原
    8. 立ちばなし
    9. いま 生きているということ
    10. それから?
    ※ 詩人 谷川俊太郎とのコラボ第一弾アルバム。
    谷川の詩に小室が曲をつけるという試みの、seriesの一作目。
    〔谷川俊太郎〕は今年81歳になる現代詩人。実験的で独特の世界観をもった詩人なんだとか。


    オリジナルアルバム 【明日】 1975.11 release
    1. あの日街角に
    2. 明日
    3. スーパーマーケット
    4. 季節はずれの僕の凧
    5. 月旅行
    6. 国旗はためく下に
    7. 愛よこんにちは
    8. 新しい暮し
    9. ひとひ(一日)
    10. さようならロビンソン・クルーソー
    11. 約束
    12. エンディング・テーマ
    ※フォーライフ・レコード設立後の第一弾アルバム。
    フォーライフ・レコードは1975年に吉田拓郎・井上陽水・泉谷しげる・小室等が設立したレコード会社。2001年解散。

    発行元の〔日音楽譜出版社〕は1968年設立。
    話はにわかにそれるが、
    〔70年代フォーク〕の古書Guitar譜を探していると、〔ドレミ楽譜出版社〕〔協楽社(kmp)〕を筆頭に、
    〔国際楽譜出版社〕や〔新興音楽出版社(シンコーミュージック)〕あるいは、
    〔東京音楽書院〕〔東京楽譜出版社〕〔自由国民社〕〔立風書房〕〔成美堂出版〕〔二葉音楽出版社〕など、
    当時のフォークブーム、Guitarブームを背景に活動していた、様々な楽譜出版社・発行元を目にする。

    以前にも書いたが、
    Liveのネタ曲としてNetオークションや古書・古本店でGuitar譜を漁る際、
    経験的に、一番安心して入手できると思えるのが〔ドレミ楽譜出版〕と〔協楽社(kmp)〕編集・発行のものだ。

    ただ、その両者とて、中には弾き語りには不向きな編集だったり、全ての歌詞が掲載されていなかったりするものもあり、
    よくよく確認しないと、とんだ無駄骨、ドブ捨て金を使う羽目になるケースもあるから出版社名を鵜呑みにできない。

    Netオークションの場合、誠意がある出品者だと、
    Guitar譜についても写真や説明文よって必要な情報を提供をしてくれるが、
    多数の出品を行っているゆえか、こちらの質問に「自分でNetを調べろ」などと返してくる不誠実な人もいる。

    また、古書・古本店でも、当方からの問い合わせメールに対して、追加写真撮影をいとわずかつ詳細な説明を提供してくれる店主もいる一方で、
    問い合わせにはまったくの無反応・無視という、商売人の風上にも置けない、できれば風下に捨て置いて寒風に晒したいような輩もいる。

    Netオークションなどで入手するGuitar譜は、いわゆる「美本」である必要はない。
    たとえ、破れ・汚れ・日焼け・書き込み…があっても、楽譜ページに判読不能な致命的欠陥がなければOKだ。
    破れや製本剥がれは書籍用修復テープで貼ればいいし、ヤケや匂いも気にならない。
    (古本のページ内に潜むホコリでくしゃみが出ることもあるけど…)
    書き込みも鉛筆なら消しゴムかければいいし、ボールペンでも修正液がある。

    Netオークションや古書店サイトでは最低でも以下三点を確認することにしている。
    1.「表紙の写真および発行出版社と発行年」 2.「目次ページの写真または掲載曲list」 3.「楽譜本文の写真」。

    1.→同タイトルでも発行年によって掲載曲数・内容が変わるので重要。
    2.→目次ページなら一目瞭然。曲数多い場合も便利。
    3.→楽譜形式は重要。単なるコード付きなのかGuitar譜付きか、はたまたTAB付きかで利用価値に大きな差がでる。

    良いNetオークション出品者や古書店店主は、
    この三点揃いで情報を提供してくれる。
    普通の人は、要望を出すと誠実に対応・回答してくれる。
    悪い人は、自分でNetを調べろと突き放す。

    たくさん出品・取扱いしているから、とてもじゃないが一点一点の要望などに対応できないというのが本音。
    Net情報は提供する方も利用する方も便利この上ないが、
    そこに常に人間的かつ常識的誠実さを求めようとしてはいけないのだろう。

    だから、こっちはできるだけ腰を低く、尻尾を丸めて、上目づかいで、相手の気分を損ねぬよう策を練る。
    そこから垣間見える情報からあれこれと推論・推測して品定めをするわけだ。
    うまいこと思い通りの情報が手に入って入札→落札できさえすればこっちのものさ。

    話がそれたので元に戻す。

    で、
    さっそく、Guitar譜の一曲目〔へえ そうかい〕を弾いてみる……、これが意外とイイのである。
    このGuitar譜は〔日音楽譜出版社〕刊だが、譜面も歌詞部分も〝手書き〟で、おそらくはレコード・コピーものだろう。
    〔ドレミ楽譜出版〕編集ものとはまたちがった趣だが見やすくかつ、弾き語りに適した誌面構成だ。

    まだ一曲弾き始めたばかりだけど、小室の曲も谷川の詩も十分にいいし、
    70年代フォーク・flavor全開でしっくりとオレの好みに合うではないか。
    〔小室等〕は嫌いでもその楽曲まで嫌いになることはない。
    坊主が憎くてもその袈裟の良さは、着る者を替えればいいではないか、と思い直す。

    そうだな、この曲など、小室ではなく〔加川 良〕や〔友部正人〕あたりがやったら、
    その歌い手ともども、オレは気に入ったにちがいない。
    なにより、オレも自分の表現の仕方、唄い方、声で〔小室等〕作品をやれば、きっといい感じになるかもしれない。

    そんなんだよね。
    その歌い手が嫌いだからって、その作品まで拒否することはないんだ。
    そんな当たり前のことに今頃きづくなんて、オレって、阿呆!

    手に入れたGuitar譜は(由緒正しき?)古書で、
    破れ箇所あり、製本ばすれあり、用紙はヤケ多く、ホコリ臭い。
    それでも思いのほか、見やすい誌面designと小室等作品の豊作予想の収穫で、
    〝お値段以上、ニトリ〟と思わずつぶやいた、オレである。

    それじゃ、また!。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))





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