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弾き語りストの独り言

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公開 メンバー数:7人

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  • from: 弾き語りストさん

    2013年02月22日 15時57分31秒

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    マイナス10℃、野外での弾き語りLive

    この日の現地周辺の気温は「マイナス10℃」。
    降雪なしで、南西の風0.9メートル。
    ふつうに外を歩く分にはさしたることはない。
    こんくらい屁でもない。

    じっとしているよりは、雪かきなどでカラダを動かしている方が、
    寒さはこたえないもんだが
    雪に風が混じると体感温度もぐっと下がって尋常じゃなくなる。

    雪山じゃなくても、平地でも吹雪けばやはり外に出るのは気が引ける。
    視界不良で前方がまったく見えなくなって、しかも顔を上げられないほど、
    風雪が顔に向かってくるので、息をこらして一歩づづ足を進めるしかない。

    そんな日に出かけなくちゃならない、しかも徒歩で?
    そういうケースもままある。
    車をわざわざ出すのも手間だからと、とりあえずは全身完全防寒で家を出る。

    玄関出るときは無風でも、歩いているうちに急に吹雪いてきたりする。
    山の天気じゃないが、ちょっとした風向き、雪雲の入ってくる方角で、
    まるでネコの目のようにクルクル変わるのが北国の冬だ。

    数キロ離れてたら、「晴れ」と「吹雪」というくらいに違った天気になる。
    昨夏から毎月出演しているLive-houseの主催者から紹介されたそのイベント。

    冬を思いっきり楽しんじゃおうという趣旨のもと、町全体を挙げて、舗道脇や河畔ぞいに、
    市民手づくりのアイスキャンドルを並べて、同時に市役所の中庭に屋台もたくさん出張ってきて、「極寒の中のお祭り」をやっちゃったわけです。

    先日、そのLive-stageに呼ばれたので、行ってきた。
    幸い雪は降らず風もないけれど、そこそこ冷え込んだ冬の夜。
    日も落ちて、すっかり真っ暗な夜、なにやら賑やかな光と音が...。

    stageでは自分の前の出番のゴスペルチームが、けっこうナイスな歌声を聞かせています。
    さすがにガタイのいいシルエットばかりだ。
    何か知らんが、オペラとかゴスペルって、マツコみたいなのが
    いい声が出るのかしらん。

    屋台の灯りも賑やかに、そこだけ見たらまるで夏の神社の出店のよう。
    そぞろ歩く人影だけみてたらまるで夏祭りだ。
    人の歩く道には足元を誘導するかのようなアイスキャンドルの温かな光がゆらゆら。

    stageの背景には、なんと大きな「氷像」が!
    いったいだれがどんだけ手間かけて造ったのやら。
    まさに、寒さも丸ごと受け入れて楽しんじゃおうってわけですな。

    eventの本部となるプレハブに顔を出す。
    担当のO氏にご挨拶。
    さすがに石油ストーブの匂いもぬくぬく感たっぷりのハウスの中。

    簡単に段取り打ち合わせて、まずはtuning。
    本日のGuitarは〔ARIA AW-600〕という80年代後半製作の国産アコギ。
    先月、Netオークションで群馬の人から6,000円で入手した。


    headのデザイン、ピックガードの形が気に入っています。
    弦高設定値もほどよく、サスティーンもそれなりに長く尾を引くので、
    強すぎず弱すぎずのテンションとも相まって、とても弾きやすいGuitarである。

    なんのかんのと言っても、
    弾きやすくてそこそこの音質のGuitarがお気に入りになるものだ。
    燃費が悪くて故障してばかりの外車を愛用する気持ちも分からなくもないが、
    輸入もんで高価でも、弾きにくいGuitarを我慢して使うなんてのは、やはり「愚」だろう。

    そんな〔ARIA AW-600〕を抱えてstageに見立てられた、
    市役所の本館に通じる階段上に立つ。
    マイク二本を設定してもらい、いつものように椅子に座っての演奏だ。

    さすがに、すでにじわりじわりと寒さが身に沁みて、
    思ってたより、さびーね金子(昔のグラビア)。
    眼下には椅子に座った観客や屋台の温かな灯りと、アイスキャンドルのゆらめき。

    ニットキャップ・耳当て・ネックウォーマー・厚手のジャケット・G-パン下にタイツと、
    カラダ本体は完全防寒でも、むき出しの両手指先は...やはり...じんじん来てる。
    五曲が限界と思い、曲順も一番最初にフィンガーピッキングものを用意してある。

    指アキ手袋はけっこうな優れもので、三十分くらいなら野外でも、なんとかなるべという予想。
    吹雪いてないので大口あけてもそれなりに声は出る。
    どんな強靭な格闘家でも股間は鍛えられないというが、
    マイナス10℃の野外でむき出しの指でGuitarを弾くのはさすがにさすがで、
    だんだん感覚が鈍くなってきた。

    でもまだピックを握っていられるってことは大丈夫なわけで、
    フィンガーピッキングの曲の後、立て続けに、どうでもいいようなことを、
    くっちゃべりつつ、フラットピックものの曲をガンガン弾いて唄った。

    会場には70年代フォーク世代もいたようで、
    ちょらちょら反応がよい拍手もあってちょいといい気分。
    Liveでいつも一緒の仲間も来て、声援を送ってくれるのが心強い。

    友達はいないが、顔見知りの仲間がいるのは、まんざら自分も孤独でないのかも。
    予定曲終わったら、思いがけず仲間から〝アンコール〟だよ。

    まいったね。もう、けっこう指も限界でヒーヒーゆっとるが、
    イベントのMCのお姉ちゃんも「できますか?」みたいな、
    ダウンしたボクサーにムチをくれるような事をいううんだな、コレがまた。

    そんで、いったんテントのgasバーナーみたいな野外暖房機で、
    手をあっためて、ステージに再登場したわい。
    そんで、即興で、一曲やったよ。

    フィンガーピッキングだものね、この期に及んでまで、指弾きかい!
    そんだもんで、四番まであるのを二番でチャンチャンしてきて、
    「ありがとーーー」って、おまいはアリスの堀内孝雄かっ!

    そんなこんなの真冬・野外の弾き語りLiveであったのだ。

    それでは、また♪(*'-^)-☆

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  • from: 弾き語りストさん

    2013年02月08日 16時23分59秒

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    〔たくろうの七万五千円の右手、オレの千円のGuitar〕

    〔よしだたくろう〕初期のレアな一曲に、
    〔七万五千円の右手〕という、フィンガーピッキングの曲がある。
    こんな歌詞だ......、

    ♪キミの右手って 太くていやらしいね ボクの右手を 見てごらん
    こんなに汚れて マメだらけ でもいいんだよね このままで
    ギターを弾くんだから キミの右手と おなじほど 大切な ボクの右手なんだ♪

    初期の〔よしだたくろう〕の楽曲には、
    この曲のように、短くてとてもユーモラスな曲がよくある。

    たとえば、
    名盤〔元気です〕に収録の〔馬〕などもこの類だが、
    同盤の〔せんこう花火〕などは、短いながらも詞・曲ともに秀逸な
    〝名曲〟の一つである。

    さて、冒頭の〔七万五千円の右手〕というタイトルについて。
    この〝七万五千円〟が何を意味しているのか、という疑問には諸説があるらしい。
    当時、拓郎が使っていた〔カワセ楽器製〕のGuitarの値段だという説。
    〔エレックレコード〕の社員だった当時の拓郎の給料だという説。
    はたまた、大学生(広島商科大:現 広島修道大)だった拓郎の学費だったという説。

    歌詞から推測すれば〝Guitarの値段〟とするのが順当だし、オレも昔はずっとそう思っていた。つまり、七万五千円のGuitarをこの右手で弾いているんだと...。
    でも、右手一本で給料を稼いでいるという解釈もあながち的外れではない。

    汚れてマメだらけの自分の右手がどれだけの価値があるかと自問して、
    それを給料に換算するのは、プロ野球の投手にも共通している。

    〔よしだたくろう〕はこの曲で右手にマメができるほどGuitarを弾いていると唄ってるが、
    どれだけ弾きつづければ「右手」に〝マメ〟ができるんだろう。
    左手指先に〝Guitarダコ〟ができるのは自分もそうなので分かるが、
    右利きの弾き手の右手にマメができる?って、
    拓郎はどんなフィンガーピッキングをしてるんだ!


    それはさておき、
    〝拳ひとつでン億円〟のプロボクサーや、
    〝ペン一本でン億円の〟売れっこ漫画家、
    はたまた〝親指一本で豪邸新築〟のパチプロ、のように
    世の中には必要最小限の元手、あるいは道具でもって、大金を稼ぎ出す人がけっこういる。

    実はオレも先日、右手のマウスひとつでNetオークションに参加し、
    見事「千円」で、〔WASHBURN D-15〕という米国brandのGuitarを手に入れた。
    千円稼いだんじゃなくて千円使ったというのがちょっと違うが...。



    で、くだんの〔WASHBURN D-15〕というUsed Guitar。
    ま、落札後の出品者の対応が「最悪」で、初っ端からミソがついちゃったが。

    なにしろ、入金確認後に「発送連絡」をまったくしてこないのだ。
    初回のメールに、「入金確認後5日以内の発送を努力する」とあったので、
    ま、普通の取引でも、「中5日の発送」って、けっこうかかり過ぎな気もするが、
    水曜・土日が発送業務休み、かつ雨が降っても休み、という体制らしいので、
    しゃーないなあと思いつつ、しばらく待っていたのだ。

    それでも、発送予定を知りたいので連絡してみると、「返信無し」。
    そこで別な方法で連絡するも、これまた「返答無し」。
    どうなってるんだ!大阪の「 I 倉庫」のR.Iよ。
    わざわざこっちから、電話賃かけて確認するのもおかしな話だ。

    今回も、配送会社の最寄営業所留めにしているため、
    到着後10日間を過ぎても引き取りにゆかないと、発送元に送り返されてしまう。
    「追跡番号」さえ教えてもらえれば、到着日確認→可能な日に受け取り、という図式だが、
    いったい発送はいつなのか、そもそも発送するつもりがあるのやらないのやら。

    結局、Netオークションの「投稿欄」を使って再度連絡したら、ようやく「配送済み」という回答が来た。いよいよ無しのつぶてのままだったら、「違反・詐欺」申告するつもりでいたから、ギリギリよかったようなものだ。

    ギリギリといえば、なんと受け取りに行けたのが「保管期間」ギリギリの当日。
    まったく、なんて「不誠実」で「不親切」、「不安な取引」の出品者であることか。
    もちろん、「評価」は「悪い」で、送信しましたけどね。

    さて、肝心の「千円のGuitar」はどうであったか。

    結論から言えば、「美品」には程遠い、「状態悪」のものであった。
    Netオークションでの事前商品説明には、汚れ・キズ等ありとはあったものの、それ以上の「悪い」状態だった。

    出品者はこれを即決価格で「13,000円」と設定していて、こんなのを即決した日には、
    ぼったくりもいいところだ。それが、Netオークションのリスクでもあるけど...。
    長く、物入れか倉庫の隅にでも放置されていたらしく、
    古く錆びたママの弦が張られていた。

    bodyトップは、汚れ・染み・変色だらけ。
    bridgeも同様。bridge-pinもキズが多い。
    Fretboardは汚れ、フレットもサビついている。

    70年代のものに多い、古いタイプのTunerもサビが出ていた。
    ボディには膨らみはなく、Neckの反りもほぼストレートだが、
    これとて、新弦を張ったら、その張力でどうなるかわかったものじゃない。
    出自を調べてみた。

    〔WASHBURN〕自体は、創業130年の老舗:米国 楽器メーカーだが、
    70年から80年にかけては、日本への販売拡大も企図して、日本のGuitarメーカーにOEM発注していた。

    最近は、韓国・インドネシア・中国などで製作するタイプも多く、
    それらの多くは言わずもがな、米国本国製作のモノとはくらべものにならない。

    今回のGuitarも、head裏に「made in Japan」のシールが貼ってあり、
    明らかに米国本国ではなく、日本でのOEM製作もの。
    しかもheadの形状から、米国輸出向けではなく、日本国内向けに、
    〔WASHBURN〕brandとして製作・販売されたもののようだ。

    たしかに、sound-hole内を覗くと、
    Backのbracingに、お約束の「George Washburn」の名前入りロゴが焼印されているし、
    独特のbridge形状やpick-guardの形は〔WASHBURN〕仕様では、ある。

    当時、〔WASHBURN〕のOEMでGuitarを製作していたのは、
    〔YAMAKI〕あるいは〔寺田楽器〕あたりだと言われている。
    どちらも、70年年代・80年代には高品質のアコギを製作していた国内メーカーだ。
    ※80年から85年には〔マツモク工業〕もWASHBURNをOEM製作していたらしい。

    ただ、〔WASHBURN D-15〕そのものは、クラスとしてはエントリーModelであり、
    輸出用の高級機などではなく、当時の価格もそれなりのものだったろうから、
    もしかしたら、〔YAMAKI〕〔寺田楽器〕以外の国内メーカー製作という可能性もある。

    とにかく、このいわくつきGuitarを自分でできる範囲でメンテナンスしなければ...。
    弦高設定値は見たところ、さほど高くはないとみられるが、錆びた弦が張ってあるだけなので当てにならない。

    まだ余裕のあるsaddleの表面にざっとヤスリがけをしてから、
    次に少しだけsaddleの底を削って、6弦で2.5mmくらいには調整して弦高設定値を下げたい。body全体は、クリーナーで汚れを落とし、軽くwaxがけをする。

    spruce Topは傷みがあるので慎重に、mahoganyのSide&Backの状態はさほどひどくはない。全体にかなり汚れているので、ていねいに磨きたいが、Topの塗装はハゲハゲなので...どんなものかな。

    bridge-pinは、はずしてそのまま使えるか確認、ダメなら新しいものに変更。
    フレットは丁寧に磨こう。専用のフレット磨きシートを使う。
    Fretboardについても汚れを落として、lemon-oilを塗り込む〔bridgeにも〕。
    Tuner・ペグも軽くサビ落としの処理をしてみよう。

    〔Cre5-56〕あたりのサビ落としで丁寧に磨けばなんとかなるかも...。


    もろもろこうした処理を施したのちに、
    Martinの新弦でも張ってみて、tuning、そして「音出し」となるが、
    はたして、まともにtuningができるほどにスムーズにペグが巻き上げられるか心配。

    しかも、長く使われていなかったから、
    新弦の張力にまけて、Bridge剥がれとかNeck反りが起きないとも限らない。
    保存状態が悪ければ、まともに弾けるかどうかドキドキものだ。

    どうせ千円なんだから、弾ければいいじゃん。
    というのはGuitarを弾かない人の考えだ。

    自分にとっては、それが千円だろうが十万だろうが、
    初めて手にするGuitarを弾きく時には、いつも同じようにドキドキワクワクする。
    倉庫に打ち捨てられたGuitarをきれいにして、
    本来の機能である〝楽器〟として扱ってあげられるのは、
    Guitar好きの冥利に尽きる。

    もしもこの〔WASHBURN D-15〕が、
    予想に反してすんごい音を奏でたら、そりゃあ嬉しいね。
    逆に、がっかりするようなしょぼい音なら、せめて細く長く付き合ってあげることにしよう。

    それじゃ、また!。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))

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