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from: 弾き語りストさん
2010年10月14日 08時45分25秒
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〈弾き語りストRPG…弾き語りを阻む七人の敵をやっつけろ!〉
〈弾き語りストRPG…弾き語りを阻む七人の敵をやっつけろ!〉
♪弾き語りストです
〈弾き語りスト〉にとっての当面の〝敵〟は何だ?
という話だが…、
〝何だ?〟と書いたのがミソでありキモでもある。
肝の味噌煮なんて、なんか美味そうだが、
そういう話ではない。
敵は人間とは限らない。
生きものとも限らない。
「生物」と書いて「いきもの」と読むか、「なまもの」と読むか、
それとも「せいぶつ」と読むかとても迷うが、
そういう話ではない。
〈いきものがかり〉という、めいんぼーかるが侮素
だとか可愛いとか論争のネタになっている
グループがいるが、
そういう話でもない。
男は外出するととたんに七人の敵に包囲されて
めった切りにされる、という諺がある。
しかし、もし包囲しているのが男達だとすると、
彼ら一人ひとりにも七人づつの敵がいるわけで、
さらにその七人の敵にも七人づつの敵…ということになると
この世の中の男は周りがみんな敵同士なわけで、
よるとさわると男はみんなそこここで小競り合いを
しなければならなくなる。
そういう話でもない。
まぁ、「七人の敵」というのが言葉の綾だとして、
〈弾き語りスト〉にも人間やらイキモノやらナマモノやら、
有機物やら無機物やら、炭水化物やらタンパク質やらビタミンやらの
敵がうじゃうじゃといて、〈弾き語りスト〉の平穏な暮らしを
日々、脅かしているのだ。
第一の敵は…
「日常生活」だ。
いきなり、なにやら意味深な、かつ深淵な敵が登場したな。
日常生活…つまり日々の暮らしだな。
それがなぜ〈弾き語りスト〉の敵なのか。
日々の暮らしは実に雑多だ。
一日24時間を三で割って、
睡眠8時間・仕事8時間・その他8時間という公式。
かつて、半日以上寝床にいても平気だったことなど夢のように
いまや6時間できっちり目が覚める。
この時点で三分割のその一で2時間の貯金。
かつて、月の休みは月末の二日間のみ。
三週間休み無し。そのうち二週間は毎日残業。
そのうち一週間は深夜帰りしていたことなど夢の彼方で
いまはだいたい8時間で退社。
ここではぷらまいゼロ。
食事・通勤・風呂・洗顔など必須の用事が5時間くらい。
ここでマイナス3時間。
この計算でいけば、
これら以外の時間を弾き語りに当てることが
でき、すると毎日2〜3時間くらいは
〈弾き語りスト〉暮らしができる計算。
が、計算通りに行かないのは人生と同じ。
まっとうな勤め人が毎日〈弾き語り〉できることは、まず…無い。
しかも、週末とて、なんて雑事の多い事よ、わが暮らしは。
やれゴミを出すのに駆けろだの、
掃除機をかけろだのアイロンもかけろだの
洗濯も洗濯ポールにかけろだのの〝かけろ系〟。
茶碗を洗えだの、便器を洗えだの、
車を洗えだの尻の穴を洗えだのの〝あらえ系〟。
風呂を沸かせだの、コーヒーを沸かせだの、
ヘソで茶を沸かせだのの〝わかせ系〟。
実に種々雑多な〝○○系〟の雑事指令が発せられ、
弾き語りの時間をむしばんでいるのだ。
第二の敵は…
「世間の耳目(じもく)」だ
ネットが蔓延した情報化社会だが
世間、とくに隣近所の耳目は侮れない。
見ていないようでよく見ているという点では
嘘を見抜くカミさんの鋭いカンかそれ以上の密度と精度を伴って
〝近所の人たち〟は住人同士の動向をよく観察しているものだ。
〈弾き語りスト〉の基本は宅弾きだ。
畳敷きの四畳半、あるいは陽の差さない部屋の隅っこ、
夫婦の寝室の三分の一くらい、
ごちゃごちゃしたしまい込まれた物置の中、
トイレの臭いがもれてくる元子供部屋…
そういう不遇のスペースが宅弾きのスタジオだ。
特別あつらえの防音部屋、コンクリート打ちっ放しの地下室、
木質の壁にしゃれた間接照明が設置された洋間、広い庭に業者が施工した小型ログハウス…そんな場所を弾き語りのスペースにしている〈
弾き語りスト〉は…
申し訳ないが、沖縄の島豆腐の四つ角に頭を打ち付けて、
半日ほども気を失ってもらいたい。
弾き語りといっても、バラードやテンポのゆるいラブソングばかりを
レパートリーにしているわけでなく、
ときには、えいとびーとやアップテンポの絶叫ソングも弾き語る。
そんな時は、
窓を閉め、ドアを固く閉ざして、声を張り上げるんだが
どれだけその音が戸外に漏れているのか知れたものではない。
隣近所の(とくに)主婦達が
「あすこの旦那さん家のことしないで下手な唄ばっかり歌ってるわ」
「どんな気して大声はりあげてるんざんしょ」
「子供がむずがり犬がいらついているじゃないのぉ」
ぜったい、そんなこと噂しているに違いないと思うと
おちおち弾き語りもできやしない。
それが、
十代の女の子の鈴を転がしたような歌声が
風にのってかすかに聞こえてくるのならまだしも、
アラフィフ、アラカン、さらにはアラ喜寿の
ハゲおやぢ(禿げてなくてもいいけど)の酒焼けの塩辛声だったりしたら
隣近所のよしみでマァマァとなだめられても
とうてい許せるもんではない。
たいていはそんなすまない気持ちも抱きつつも
やぶれ障子やすき間だらけのガラス窓ではなく
建築基準法にのっとった三重サッシなんだから
気に病むことなんてないんじゃねーの的、じゃねーの系の打算で
今日も今日とて、見事にフルコーラス弾き語ってしまうのである。
「七人の敵」とかぶちあげておきながら、
二人倒したところで、持病の不整脈がひどくなり
今回はこれで、げーむおーばー……なのだ。
それじゃ、また(*^^)v
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