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from: 弾き語りストさん
2010年12月14日 16時43分24秒
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【実に読みにくい、改行無しの会話体日記】
【実に読みにくい、改行無しの会話体日記】
♪弾き語りストです
「エーッ! 俺? 俺は無理だって。なんぼなんでもそれはできない相談だな。いや、死ぬ気でやれっちゅったらやれんくもないけど、死んじゃっちゃ元も子もないでしょ。だいたいアンタのその態度だよね、問題なのは。それは人に物を頼む態度じゃないでしょ。普通はさ、人にお願いしようと言うときはだよ、それ相応の形式というか、様式美というか、型っていうものがあるでしょ。そーだよ、そういうの常識でしょ。親に習わんかった? まともな親だら教えるな、うん、ぜったい教えるさ。今日昨日子供作った親なら知らないよ。最近の若い人たちは自分だってできないんだから、子供に教えられるわけないでしょ。アンタくらいの歳なら分かって当然だな。えっ? そうとは限らない? 何、言ってんだか。スリランカやリオデジャネイロの人に言ってるんじゃないよ。礼節の国であるこの日の本、日本で話してることだよ。そういうの通じなくなったらこの国もおしまいだわ。俺が嘆いてもこの国はなんも変わらないって言うの? そりゃま、こんな田舎のね、くたびれたおやぢがだよ、エラそーにこの国のこと憂いたってなんも変わんないだろさ。そんなの俺だって百も二百も承知だよ。でもいけないな、そういう考え方は。なんもかんも達観したような顔してさ、どーせやったって無理だ、みたいな。走る前から、どうせゲッパだから気ぃ抜いて走るべみたいなのって、いいことじゃないでしょ。そりゃ今はさ、競争社会だから一番になる人もいれば落ちこぼれる人もいるでしょ。したからって最初からダメだ、出来ない、無理だなんて言ってたらなんも前に進まんと思わないかぃ。いや、挑戦すれとか、大きなことに取り組めなんていうんじゃないよ。そんな大層なこと言ってる人に限って根性なしだもね。たいていは。本当に根性がある人は、こう、普段はさ黙っててさ、くぅーってじっと耐えててね、いざって言うときにバーンってやってのけるね。えッ? そういう大和魂とか根性論は嫌いなの? そりゃさ、植木等やあかしやさんまみたいな陽気で適当なこといいつつへらへらしてても、いざっちゅう時にどどーっとやってのけられるような人なら大したもんさ。だけどもね、人間そうそう度胸のあるというか、腰の据わったっていうか、肝の太い人なんていないんじゃないの。普段はポーカーフェイスで泰然としてても、突拍子のないことが目の前にどどーん出現したらさ、誰だってあわてるしオロオロしるでしょ。アンタなんてどうよ?そんなことないかぃ?あるでしょ。したらさ、あんまし人のことあーでもない、こーでもないって、いうもんじゃないぃ。人のことあれこれゆってる暇があったらさ自分の頭のハエでも追えっちゅうの。ハエの季節じゃない?そういうの揚げ足取りってゆーうんだよ。もののたとえさ、例え。そんなこともわかんないようじゃ、普段どんな仕事してるもんだか。そーだよ、人のことだからさ別にアンタが会社で何をしてようと、どんな人事考課されようと知ったこっちゃないさ。所詮、他人事だもね。えっ? そういう考え方はいけないって言わなかったかって? 言わないよ、そんなこと。いうわけないじゃん。あっ、〝じゃん〟とか言っちゃった。人は人、自分は自分だもの。人のことかまってて自分がダメになったら元も子もないでしょ。他人のことはどーでもいいんです。世の中、生まれてくるのも一人なら、死ぬときも一人ですよ。誰も一緒に生まれたり、死んだりしてくれないよ。双子や心中はどうだっていうの? また揚げ足取りかぃ。何本、揚げ足取れば気が済むのさ。俺の脚は二本だっちゅうの。もののたとえさ、例え! 双子だって六つ子だって親の腹から出る時は一人づつでしょ。六人まとめてどばーんなんてないでしょ。心中だってさ、縁起のいい例えじゃないけど、いくら手と手を縛ったってさ、三途の川渡る時は別々じゃないの。え、見たのかって。なんで俺が三途の川を見にいかなきゃなんないの。田んぼの水見にゆくのと違うんだよ。輪廻転生でもあるまいし。わしゃゾンビかっての。黄泉がえりかっての! なんで、俺こんなに興奮してるんだろう。落ち着け、冷静に、クールダウンしろ、俺。つまり、言いたいのはさ、自分のことをしっかり見つめなきゃだめだっちゅことさ。自分のことも考えられないで、人のことをさあれこれ言うのはまちがいだよ。よく、世話好きというか、おせっかいな人いるでしょ。あれもさ、本人が他人のためにやっていると思っているけど。あれ、違うと思うんだよね。結局、彼ら彼女らは、他人のためといいつつ、そういう行為をしている自分が好き、あるいはその行為に酔っているところがぜったいあるよね。世の中で、本当に無私の境地で、自分以外の人間にあれこれできるのって、たとえば親が子供に対する行為なんじゃないの。子供に注意する親はさ、けっしていいふりこいて小言言っているわけじゃなくて、そんなことやってちゃその子のためにならないからで。そこが、お節介焼きとは根本的に違うわけさ。ところでさ、アンタのね、頼みなんだけどさ。日本酒買いに行くなら自分の分も買ってきてっていう頼みね。それ、無理だわ。何度も言ってるけど、日本酒の好みって人それぞれだから。買ってくるのはいいけどさ、呑んでから〝こういうのじゃない日本酒にして欲しかった〟とか言われたら、イヤでしょ。ラーメンだっていろいろ好みがあるじゃない。細麺・太麺・中太麺、味噌味・塩味・醤油味に豚骨にキムチ味、味濃いめ・薄いめ・こってり・あっさり、こっさりってのもあったな。あすこのラーメン美味いぞって連れてかれて、本当に美味かったためしないでしょ。いや、その人は好きな味なのさ。でもだからって、自分の好きな味とは限らない。つまり〝美味い〟の価値観は人それぞれだからさ。人が美味いって言っても一緒に行っちゃいけない。もし行くんなら、一人でこっそり行って試すのさ。美味けりゃ正解だし、まずけりゃ一人でぼやきゃいい。一緒に行ったら、不味い時、遠慮してホントのこといえないもね。いや、美味けりゃ、美味いって誉めてお礼言えばいいけど、不味い時のきまずさは、ま、耐え難いね。それほど、人の好みってのは一様じゃないのさ。つまり、アンタの美味いという純米酒を俺が美味いと限らない。同じ〝辛口〟っていっても、甘口寄りの辛口と、もう徹底しての辛口じゃてんで違うわけさ。カレーだってそうでしょ…えっ、もういいって? 分かったって? いや、俺まだまだなんぼでも例え話できるんだけど…あれ、行っちゃうの…あれれ…あんなにスタスタと。おーい、アンタぁーーーーって、あれ俺あの人、誰だか知らないや。
それじゃ、また(*^^)v
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