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弾き語りストの独り言

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公開 メンバー数:7人

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  • from: 弾き語りストさん

    2011年03月04日 18時29分51秒

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    【チェコのフォルヒが日本に来たりて美音を奏でる】


    【チェコのフォルヒが日本に来たりて美音を奏でる】

    ♪弾き語りストです

    ワシら、というよりワシ自身は「チェコ」という国について
    これまで、ほとんど知らなかった。

    「チェコスロバキア」という一つの国が、1993年に
    「チェコ」と「スロバキア」という二つの国に分離した、
    ということもほとんど記憶にない。

    どのへんにあるの?と聞かれりゃ、
    〝だいたいヨーロッパの方だんべ〟
    くらいの知識だ。

    日本でも同じだろうが、
    観光や仕事でそこへ行くか、
    知り合いが住んでる、必要に迫られて調べた、
    みたいなのっぴきならないことでもなけりゃ、
    知ることもなかった都道府県ってのも、けっこうあるべ?

    日本のことですらそんなレベルなのに、
    ヨーロッパのどこいらへんにあるかさえ分からん
    「チェコ」のことなんて、
    自分には、これまで全く無煙、いや無縁でした。

    そんな「チェコ」について注目することになったきっかけは、
    やはり〝アコギ〟がらみ。

    〔Furch = フォルヒ〕というアコギブランドを知ったのは、
    そう、あれは去年のことでしたかね。
    ブログがらみで知り合いになったK氏の愛器が
    その〔Furch〕だったのです。

    日本の南に住んでいるK氏とは
    〔Furch Guitar〕について
    とくに情報交換をしたわけではなく、
    彼がブログに掲出してくれたそのアコギのPho.を見ても
    なかなかにしっかりとしたいい造りのものだなぁ〜
    くらいの感想でしかなかった。

    その時は、
    とりあえずNetで調べて、ヨーロッパのブランドなんだぁ、
    チェコでもアコギ造ってるんだぁ、
    フォルヒって読みにくいなぁ、
    ぐらいの「なぁなぁ系」で終わってしまった。

    その後もワシが日々、Netオークションなどで
    チェックするのは、相変わらず、GUILDやTaylorなどの
    米国系アコギか、Greg BennettやFaith Guitarなど、
    米国やイギリス人ルシアーが監修して、
    木工技術に優れたインドネシア等でハンドクラフトされる
    アコギばっかしだった。
    (中国系・韓国系・台湾系はどうも…なんていうか…だ。偏見だけど)

    それが、
    年が明けて、いつものS楽器で〔Furch〕のカタログを貰い、
    朝な夕な、自宅のご不浄で何気なくながめ、
    併せてNetオークションやNetショップで
    〔Furch〕をCHECKするようになると
    にわかに、こ、これは、なかなかのもんでないかぃ。
    といつもの『アコギ欲しい欲しい病』が、亀頭、
    いや頭をもたげてきた、と思いねぇ、寿司くいねぇ、蝦夷っこだってねぇ。

    〔Furch Guitar〕というのは、
    チェコのフランティセック・フォルヒという
    Bluegrass Music好きの、自身もプレーヤーであった人が
    1981年頃から自宅のガレージで仲間とコツコツと
    アコギを造り始めたのがその始まり。

    1989年の共産主義体制崩壊までは
    国の圧政の下でなかなか大変だったらしいが、
    民主化後、チェコ共和国となってからは工房も充実、
    スタッフも増え、いまや年間2千本ほどの生産数となっているそうだ。

    共産国で他国の歌を唄ったり、
    アコギを好き勝手に造ったりすることに
    どんな制約があり、音楽好きがどれほどの圧力を加えられたのか
    なんてことは想像すらできない。

    〔Furch〕が日本に入ってきたのは2003年からで、
    愛知県の「スタジオM」というギター工房系の楽器店が輸入を開始。
    その価格とクオリティにおける、ハイ・コストパフォーマンスは驚異である、
    と評価され、一部のマニアから絶賛され、
    有名なアーチストも使うようになったそうだ。

    アコギなどで言われるところの「ハイ・コストパフォーマンス」
    という評価には二通りの解釈がある。

    いわゆる、
    「この価格でこれくらいの音質と造りなら、まんずまんずでないの」
    という〝まんずまんず系〟評価と、
    「これほどの音量・音質、丁寧で確実な造りなのに、こんな価格で
    手に入るなんて信じられん」
    という〝られん系〟評価だ。

    つまり、
    前者はあきらかに上目線から偉そうに評価しやがっているわけだし、
    後者は予想外の感動に仰角目線でおもわずしっこをちびった状態であろう。

    ワシが持っている〔Greg Bennett〕や〔Faith〕
    はあきらかに後者にあたる。

    そうしてやがて、
    チェコ共和国のフォルヒ氏が生み出した
    〔Furch Guitar〕に注目し始めたワシは、
    ずっとNetオークションやNetショップでそれをCHECK。
    定価(20万〜35万位)の50%から60%くらいで
    出品あるいは販売されている
    Furchのモデルをずっと眺めていたが、なかなかPCのEnter Keyを押せなかった。

    なぜかっちゅえば、
    それがMartinやGibsonなどのブランドアコギ同様に
    最初から高値設定の強気オークションスタートであったことと、
    例によって、なかなか入札されることがなければ、
    弱気の出品者が値引きに走ったり、
    もっと内角低めの価格からのオークションスタートが
    あるんでないか、と、虎視眈々の担々麺であったからだ。

    そんな折、
    関西のM楽器で一本の〔Furch〕をめっけたのだ。
    それは2005年製のUSEDもので、
    〔Furch D41CR〕という、現行の〔Furch〕日本カタログには
    掲載のないドレッドノートだった。

    2005年といえば、
    〔Furch〕が日本に紹介されてからまだ2年後のこと。
    前のオーナーの入手経路は分からないが
    2005年当時の価格は如何に?とM楽器のA氏に問うたところ
    ごく近いタイプのドレッドノートの情報が
    チェコ本国のサイトに掲載されていたと教えてくれた。

    その価格は、
    現行のFurchラインナップの日本国内価格よりはずっと低かった。

    ワシはその理由を、
    単にFurchの低価格モデルだからと見るべきか、
    当時のチェコの物価状況から、チェコでの価格を
    日本への輸入価格に換算した場合の、推測価格として見るべきか、
    そのへんは判断できなかった。

    人間は他人が持っていない物を所有することに優越感や価値観を持つ。
    下賤なワシは、
    世間にあまり出回っていないもの持ちたい、という
    笑止千万な小市民的動機で、
    その〔Furch〕を手に入れることにした。

    そんな〔Furch D41CR〕のスペックをざっくりと記すると、
    Top:Solid Cedar トップ/シダー単板
    Side:Laminated Rosewood サイド/ローズウッド合板
    Back:Laminated Rosewood バック/ローズウッド合板
    Neck:Mahogany ネック/マホガニー
    Fingerboard:Rosewood 指板/ローズウッド
    Bridge:Rosewood ブリッジ/ローズウッド
    Rosette:B&W サウンドホール回り/白黒の円環
    Pick up:None ピックアップ/なし
    Nut width:45mm ネック幅/45ミリ
    Scale:650 mm 弦長/650ミリ
    Case:Hard Case ケース/ハードケース付属

    オール単板ではないものの、
    M楽器のA氏によれば、
    『単板トップでありながら箱なり感があり、アタック感もある。
    中音域が締まり、低音と高音がうまく絡み合った音色は
    他のアコギにはない』
    と、かなり専門的に説明してくれた。

    ナット幅45ミリは、通常43ミリ前後のアコギに比し
    やや広め(YAMAHAのLシリーズと同じ?)で、
    U字シェイプのネックは握りやすく、手にしっくりくるんだそうだ。

    「〜そうだ」というのは、
    これを書いている時点では、まだ〔Furch D41CR〕は
    自分の手元にはないからだ。

    アコギ弾きの人で、アコギの構造や音質について詳しい人は
    まるでグルメ評論家のように専門用語を操って
    アコギについての評価を口にする。

    自分はいろんなアコギを弾くたびに
    あの人の言っていたのはこのことろうかと
    アコギの構造や音について考えを巡らすが、
    実際のところ正しく分かっているわけでない。

    だから、
    M楽器のA氏のいうところの
    「箱鳴り」も「アタック感」も分かったようでいて
    うーん、ほんとうはよく分からないかもしれない。

    来週、
    ワシの手元にこのチェコ製の〔Furch D41CR〕が届いたら
    そのことを、じっくりまったりうっとり確かめてみたい。

    それじゃ、また(*^^)v








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