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弾き語りストの独り言

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  • from: 弾き語りストさん

    2011年08月11日 12時21分42秒

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    【高速を行くリッチで優美なワシの帰省プラン】

    【高速を行くリッチで優美なワシの帰省プラン】

    ★弾き語りストです。

    お盆にカミさんの実家のあるN市に帰省することにした。
    片道430キロ、車で約8~9時間。
    単純に……遠い!

    が、何度も走っている道なので、
    おおよその感じがつかめるから、大変さは多少まぎれはする。
    常々、定期便で往復しているトラックドライバーにしたら、
    なに言っているもんだか、それくらいで、というところか。

    今年は一般道でなく高速をゆくことにしている。
    無料化実験も終わり、ETC車でもないので、
    NEXCOの割引は享受できないが、
    金さえだせば時間が買えるとばかりに、
    高速道路の恩恵に浴することにしたい。

    N市方面に向かう高速道路は今秋に全面開通する。
    それには間に合わないから、
    途中、高速をいったん降りて一般道を経由して、
    再び開通済みの高速にのり、終点でまた降りて一般道をN市まで走る。

    Kインターから乗ってCジャンクションまで10分、そこからD自動車道に入りUインターまで約40分。ここから一旦、一般道に降りて、一時間半走り、再び、Sインターから高速に乗り、今度はHインターまで一時間半。この間、約四時間。

    早朝に最初のICに乗れれば、120キロ走って十時のお茶の時間に間に合う。インターを降りて一般道を約200キロ走ると、さらに四時間足らずで最終目的地に着く。

    一般道を走った場合の距離、430キロというと、東北の青森から福島あたりまでと同じくらいらしいが、そう考えるとえらく長くてしんどい感じがするのに、この地方はとてもエリアが広いのでまあそんくらいはかかるべね、と思えてしまうのが、いと不思議だ。

    さらに高速だと距離が短くかつ信号やら渋滞がまったくないので、
    走る距離に比べてのドライバーの疲労感には格段の差がある。

    一般道を走るより、高速利用の方が、とうぜん早いのだが、
    短縮できるのは約1時間。思ったより早くはない。

    制限時速で走っても、交差点や信号機がないのだから、
    もっと短縮できてもいいようなものだが、
    やはり一般道への途中下車がNeckなのか。

    実は、東に向かうその日は、途中のO市で「大花火大会」開催日にあたり、えらい数の見物客が会場周辺に向けてシロアリの大群のごとき列を為すという。

    一時間の間に二万発打ち上げられる花火は、この地方でも最大級で、すでに60年の歴史がある。会場の河川敷には「有料観覧席(4,000円くらい)」も設けられる。

    今夏は全国的な猛暑に足並みをそろえてこの地方も、実に…暑い。
    浴衣すがたで、たそがれの河川敷きにゆるゆるとゲタを鳴らしてでかけるのは雰囲気があるが、こちとらそんなことぁ関係ない。とにかく混雑を避けて東端に向かいたいのだ。

    時間もgas代も気にしなくていいなら、
    一般道を道草喰いながら、のんびりのったり休み休みゆけばいいが、
    できれば疲労少なくなる早で現着したい。

    この時期の日の出は四時過ぎ。
    五時に家を出ればN市には昼過ぎには着く計算だ。
    着いてから昼飯が食べられるのと、お八つの時間にやっとこさ間に合うのとでは、そのあとのゆったり度が格段に違う。

    実家で昼飯よばれて昼寝して起きてお八つを食べてまたゴロ寝して、
    起きたら早めにひとっ風呂浴びさしてもらい、風呂上りにキリンの一番搾りなどぐいっとやり、そのあと豪華な夕餉のメインイベントに吟醸純米酒付きで向かうのと、着いたらすぐお八つで、寝る間もなく風呂を急かされ、風呂から上がった思いきやあたふたと夕飯のテーブルに張り付くのとでは、江戸時代の将軍と素浪人にくらいの余裕の違いがある。

    人間関係や夫婦関係と同様、道路というのはできるだけまっすぐな方が快適だ。猛スピードで峠を攻めたいとか、ヘアピンカーブでタイヤをきぃーきぃー言わせたいドSなtypeの人ならいざ知らず、ノーマルな性癖の人はまっすぐな道をゆっくり走りたいと思うものだ。

    変化のないドライブは眠気を誘い事故にもつながる。
    運転していて眠らないようにする方法はいくつもある。
    すごく辛いガムを噛む、えらくしゃきっとするドリンクを飲む、デカ声で歌を唄う、同乗者とひっきりなしにしゃべりまくる、窓をオープンして風速100キロの風に当たる、目の下にメンタムを塗る、太ももをペンチでつねってもらう、肛門にネギを入れる…etc.

    とはいってもいちばんいいのは、眠くなったらPAやSAで休むか、ドライバー交代だが、高速の場合はそうそう眠気に合わせてPA・SAがあるわけでなし、ウォークスルーのクルマでも、運転しながらドライバー交代などという、引田天功みたいな荒業は無理にきまってる。

    いくら肛門をしめても屁は待ってくれないのと同じく、
    眠気はその攻撃の手をぜったいに緩めてはくれない。
    眠っちゃだめだといいながら見逃してしまったえぬえちけーの除夜の鐘や、眠っちゃイヤといわれていたのについつい寝てしまった初夜の日のように、男は何かと眠気を我慢できないものだ。

    人は退屈すると脳が眠たくなるように信号を発するようだが、
    そうなると、えぬえちけーの大晦日の番組や新妻とのベッドインが脳をつまらなくさせてしまったことになりちょっとまずいことになる。

    一般道というのは実に変化に富んでいて、
    道はグニャグニャしているし、信号や渋滞や路肩を歩く美女や、トンネル内の地縛霊など、ドライバーを飽きさせないイベントがもりだくさんだ。

    それに比べて、高速道路は、きまじめで冗談の通じない童貞男のようだ。変化のすくないコース、見晴らしの良いだけの景色、単調な道路標識、○カの一つ覚えのように追い越しをかける高級車、うるさくてカーラジオが聞こえにくい風切音…など、脳に刺激をもたらすものが少ない。

    ただ、
    この地方の高速道路はけっこうスリリングでノンフィクションな事態もときたま発生するので、その点は、評価できる。

    命知らずの当たり屋のごとき野生動物のいきなりの飛び出し横断、
    飼い猫が死んだ悲しみのあまり高速を逆走する独身男、
    便利だからと徒歩で高速に侵入してくる自転車や民間人など。

    予測不能のイベントに対処するために脳は退屈していられないので、
    緊張しっぱなしでハンドルを握ると、かなり疲労する。
    家族はみな免許持ちなので適宜交代して走るのだが、
    つくづく長距離は大きなクルマで行きたいと思う。

    レンタカーでキャンピングカーなど借りるという手もあるが、
    先立つものがないときには、できるだけ車中で快適に過ごせるアイデアが必要になる。

    普通、人間を快適にさせるには、
    いわゆる「五感」を刺激すればいいことになっている。
    つまり、「見る・聞く・嗅ぐ・触る・味わう」の各ジャンルで、
    的確で楽しい刺激が与えられれば、快適な長時間ドライブが約束される。

    「楽しく見る」→遠景から近景まで万遍なく舐めるように見る。
     【解説】高速から見下ろす下界の一般道をあくせく走る庶民をちら見しては、ははは庶民は大変だね、このクソ暑いのに信号待ちやら渋滞やらであれあれあんなに汗をかいていて実に見苦しいね、ワシなんかそんなのとは無縁だもんね、とばかりの優越感に浸る。

    「楽しいことを聞く」→タダで聴けるラジオなどスイッチを切って、Netオークションで落札しためったに市場には出回らないような洋物のCDばかりをじゃんじゃかかけてでたらめの英語の歌詞をデカ声で唄いちらす。
     【解説】ようするにタダというのは心が卑しくけち臭さの権化なわけで、そういうものをやすやすと受け入れてしまっては五感はよろこばない。優越感にひたり自尊心をピきピきいわせながら舶来物を賞味することこそ選ばれし者の特権なのだ。

    「楽しいものを嗅ぐ」→標準装備のエアフィルターを通した清浄な空気を吸い込み肺に送り込む。
     【解説】一般道を行く庶民は道端の犬の糞やら畑地から流れてくる肥溜めの匂いやら、ダラダラと前方を走るダンプのディーゼル排ガスを嗅がなければなんないが、軽快に疾走するワシのクルマはただでさえ高度のある上空の澄んだ大気を浴びつつ、さらに高性能のエアフィルターとカーショップで贖い求めた森林の香りのするカーコロンにより、香しい車内空間が形成されておるのだぞ。

    「楽しいものに触れる」→ドライブ中のメインの〝お触り〟はハンドルだが。考えようによってはそれ以外のいろんな部位をお触りすることで脳が刺激を受けて退屈せずにいられる。
     【解説】夏のドライブは足回りのしっかりしたサンダルや風通しのよう軽いshoesがいい。運転しながらでも蚊に刺された脚をもう一方の足指でかじかじする。もしも助手席に美人の若いカミさんやカミさんではないが美人の女子をのせていたら、利き手と逆の手を駆使して〝お触り〟するのも刺激的だ。

    「楽しいものを食する」→そのまんまのことだが、ドライブ中でも美味いものを食する。車の運転は体を動かさないが、やけに腹が減るものだ。
     【解説】加齢により下の方がゆるくなると、若者と同じペースで飲食すると、そうそう路肩一時停止ができない高速ではアカンことになる。渋滞ドライブ時の簡易トイレなるものも市販されているが、さすがにドライバーが使うのは至難の技だろう。「小」はいざ知らず…「大」なんて(汗)どう使うんだぁ。下の方が元気ハツラツなら、乗車前に食糧をしこたま買い込んで、優雅に風景観賞しつつ食すれば退屈しないし食欲も満たされて一石二鳥だ。

    このように、一般道から高速道路にルート変更するだけで、
    実にリッチで優越感にあふれたドライブが可能になる。
    今年の夏の旅は、ものは試しで高速利用をお勧めする。
    ※NEXCO東日本の人、なんかくれ。

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