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from: 弾き語りストさん
2011年09月06日 15時50分53秒
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【二十歳の献血、五十路の偏屈】
【二十歳の献血、五十路の偏屈】
★弾き語りストです。
勘違いで成り立っているオレの主観。
もともと主観は独りよがりなもの、客観的でないゆえに過ちは多々あり。
オレの勘違いの元は思い込みと観察力不足。
見ているようで何一つ見ていない。
わかっているようで何一つわかっていない。
聞いているようで何一つ聞いていない。
そんなことが、実に多い。
ゆっくりしゃべる、じっくり見る、まったり過ごす。
間違いのない人生を送るのは、たいていそういう人。
相手が話し終わらぬうちのさえぎりの横槍。
ぱっと見てすぐ判断する直観もどきの軽はずみ。
少しもじっとしていない腰軽(こしがる)な性格。
自分の嫌な部分を他人から指摘されると憤慨するが、
さりとて自身で謙虚に悔い改めることは、滅多にしない。
自己矛盾に寛容なのは自己保存のための詭弁なり。
新人研修でおなじみの「ジョハリの四つの窓理論」
1.自分が知っていて他人も知っている=開かれた窓
2.自分は知っているが他人は知らない=隠された窓
3.自分は知らないが他人は知っている=見えない窓
4.自分も他人も知らない=未知の窓
歳を重ねて来ると、4.の領域がどんどん狭くなる。
オレにはこんな才能があったのか!
オレにはこんな嫌な性癖があったなんて!
……こういうことは、もうあまりなくなった。
逆に、
アンタってそういう人だったんだ…
アンタにそんな性癖があったなんていままで知らなかった…
アンタ、そんなこといままでやったことなかったよね…
といった、大きな落胆と蔑み混じりで指摘されることは、ままある。
中古のくたびれハートに、この手のセリフはかなりのショックだ。
大人の体と頭を持っているのに、日に日に柔軟さが失われ、
許容レンジの狭くなったオレの心は、
身内であってさえ、そういう指摘を改めてされると、激しく落ち込む。
この歳までコツコツためてきた経験と知識というわずかな貯金を、
少しづつ切り崩しながら余生は惰性で行こうともくろむオレに、
一気に預金高を増やすような、株式投資やギャンブル狂いができるはずはない。
五十の手習いで新しいことに挑戦しようという人は、
ある意味4.の領域の預金を増やそうともくろむ人だ。
現実世界の金銭は投資するけれど、
自分も他人も知らない「未知の領域」の預金はどんどん増えてゆくだろう。
新しい海に漕ぎ出す勇気は大きな宝物を手に入れる。
初めての場所では必ず迷う。
久しぶりの場所でも行き着けない。
前者は生来の方向音痴ゆえ、後者も生来の思い込みのせい。
約束時間よりずっと早く出かけてウロウロしてから、ようようちょっきりの到着。
二度手間かけて事前の現地ロケハン、同じ場所に余裕の本番到着。
それくらいで、ちょうどいい。
記憶違いや食い違いは真っ先に自分を疑う。
十中八九でオレの勘違い、記憶違い。
相手が悪いってこと、滅多になしのレアケース。
以来、その場その時にメモを取る。
鬼に金棒、メモが備忘、メモさえすれば不思議と忘れない。
記憶の糊はすぐはがれるが、記録のハンコは消え去らない。
デジタルレコーダーで記録するのもスマートだが、
メモって、なんだかカッコいい。
刑事の聞き取りメモ、マスコミ記者の取材メモ、闇取引の証拠のメモ…
みんな、すごくプロって感じ。
勘違いして、えへっとか言って、べろっと舌出して可愛いのはせいぜい二十歳まで。
おやぢとおばばは、自らの間違いを「認めず、譲らず、訂正せず」の頑な三原則。
これじゃ他人から疎まれて当たり前。
二十歳の誓いで献血したら、
五十歳の誓いで勘違いを素直に認めようっと。
それじゃ、また!♪(*'-^)-☆
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