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from: 弾き語りストさん
2012年05月22日 16時38分50秒
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Elite TW-30(Takamine)入手、後日談
完全なる皆既日食は見られなかったが、
その仕組みが分かってもすぐ近くの宇宙空間で起こっていることに、
原始人とさして変わらぬ畏怖心を持ってしまう、そんな★弾き語りストです。
お元気ですか?
そして、今でも、目くそが鼻くそを笑うという慣用句に、
耳くその立場はどうしてくれるんだ!と憤っていてくださいますか。
by あべ しずえもん
前回、書いた〔Elite TW-30(Takamine)〕を受け取って、
いくつか誤解が解けたり、落胆したり、意外な幸運に見舞われたので、
後日談として書いておきたい。
自宅で宅急便を受け取ると、アコギ購入が家人にばれる為、
いつも宅急便の営業所留めにして受け取ることにしている。
そんなんで、
いつも通り、最寄営業所でEliteを受け取り、
自宅に戻り、オークションの出品者写真で見ていた、
見物を確認した。
まず、Hardcase。
市販のごく普通のものだが、さして古くなく内部にはボアも施され、
必要十分な機能を持つものだった。
さっそく、ケース内に「湿度調整剤」を入れるとしよう。
ちなみに香りはココナツ・バニラが好きだ。
本体確認…。
写真ではけっこうキレイに見えたが、
兄ハカランダ、いやあにはからんや、30年以上を経た、
それなりの経年変化がみられる状態であった。
それは、やむなし。
個人出品だし、写真を見ての入札だから、
相手に瑕疵責任はない。
まずフレットがそれなりのサビが出ている。
さっそく、これまた過日、オークションで入手した、
フレット磨きシートですべてのフレットをこしくった。
1フレットからだいたい14フレットくらいまでは、
まずまずの輝きを取り戻したが、
使用頻度の少ないそれ以上のフレットは錆びが落ちないので
あきらめた。オレもあんまし使わないだろうし。
次に、
Fretboardに「レモンオイル」を浸み込ませて布で拭きとる。
bridgeも同様にする。
rosewoodのFretboardは減りが少なく、使用感の少ないようだ。
事前情報では、
弦高設定値が6弦3.8mm、1弦3.5mm程度ということだったので、
saddleを外して底面を削ることにした。
saddleとNutはどうやら牛骨のようだ。
小型の万力をテーブルにセットして、
saddleをはさみ、1センチほど頭を出して締めこむ。
金やすりで、ゴリゴリと削り込み、万力の上面まで平らにする。
saddleを外してからは、
目の細かい紙やすりを平らなテーブル上に置き、
そのうえでsaddleを前後にこすり付けて平滑性を出す。
視認では平らに見えても、
フリーハンドの削りではなかかな平面が確保できないので、
saddleを曲尺の上にのせて、窓からの明かりを透かして見る。
こうすると、平らじゃない箇所から光が漏れるので、
今度はその部分を中心にまた紙やすりでこしくる。
それを繰り返したあとは、爪磨き用の用品を使って、
さらに底面を滑らかに仕上げる。
saddleを再装着する前に、
body全体をキレイにする。
Guitarポリッシュを化粧パフに塗布して、
円を描くようにTop・Side&Back、Neck、Headstockの順に
塗り込み、マイクロファイバーの布でキレイに拭きあげてやる。
すると、どうでしょう。
新品とはいかないまでも、
きれいに反射するくらいの輝きが戻ったのだ。
RotomaticのTunerのサビも金属磨きでキレイにしたあとは、
ようやく弦を張り替えるわけだ。
削ったsaddleをbridgeにはめ込む。
まずは、定番の「Martin rightgage bronze」を、
6弦から張って行く。
弦止め側の弦の先っぽを、ペンチで2か所軽く曲げこんで、
bridge-pinを穴にはめ込む。
2か所曲げておくと、弦巻きの際に弦の張力でpinが飛び出すことがない。
1弦まで張り終えたら、
Tunerペグを回して、6弦より少しづづ巻き上げる。
KORGのクリップTunerを取り付けて、フラットピックで音を出しながら
弦を巻いてゆくが、すでにこの段階で、
このアコギの潜在的なパフォーマンスが薄々感じられてきた。
全ての弦をいったんRegularチューニングしたあとは、
弦のびが落ち着くまで、チューニングをし直してゆく。
※弦のびが本当に落ち着くには1〜2日置く。
そしていよいよ、試奏となるわけだが、
話は後半へ続く…。
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