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弾き語りストの独り言

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公開 メンバー数:7人

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  • from: 弾き語りストさん

    2012年09月07日 11時31分41秒

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    【小室等は嫌いだが、その音楽は嫌い…じゃないかも】



    【小室等は嫌いだが、その音楽は嫌い…じゃないかも】

    なぜ、〔小室 等〕が嫌いなのか?

    オレたち〔70年代フォーク〕の世界で「小室」といえば、「テツヤ」でなく「ヒトシ」だ。
    〔小室等(以下、小室)〕は今年で69歳、東京・葛飾生まれ、多摩美大卒のフォーク・シンガーだ。
    周知のところでは、〔六文銭〕のリーダーであり、〔フォーライフ・レコード〕の初代社長というところだろう。

    オレがなぜ小室が嫌いなのかといえば、彼がまとっている全体的な〝雰囲気〟や〝匂い〟がNo!なのだ。
    オレとて他人から好かれるタイプではないし、オレの方だって、嫌いな人間は多い。
    人間が人間を嫌う時、だいたいにおいて似たようなタイプを毛嫌いするものだ。

    小室には…そう、たとえば、東京系のお笑い芸人の芸風の一つであるところの、どこかいいフリこきで、人のことを小馬鹿にした感じがある。
    東京系のお笑いは人を馬鹿にして笑いをとるが、関西系は自分がアホになって笑いをとる。
    東京の共通語で人を虚仮にしているのを耳にする時、いつも胸糞の悪いいやな感じがつきまとう。
    小室には、そんな東京系のお笑い芸人がもつ、鼻持ちならなさがある。

    これは以前にもどこかで書いたことだが、
    かつて(70年代の頃)小室がある雑誌の対談記事の中で、
    デビュー当時のよしだたくろうの楽曲について「当たり前のことを唄ってるよね」などと評したことがある。

    これは、彼の作品にみられるような、いかにも「詩あるいは詞」の世界を表現しているものに比べて、
    〔よしだたくろう〕作品の口語体・字余り・平易な言葉づかいに対しての寸評なのだが、
    オレはこのくだりを読んでいて「何をエラソーに言っているんだ」と独り憤慨したものだ。

    かつて〔六文銭〕には多くのファンがいたし、のちに再結成された〔六文銭もどき〕に拍手を送る人間もたくさんいる。
    それはそれで別にいい。ま、どっちでもいい、と言った方が正しいかな。
    が、音楽性とかヒット曲の多さとか、単純にファンの多さやファンの信奉度合いを、よしだたくろうと小室等で比較すれば、
    いうまでもなく、小室などよしだたくろうの足元にも及ばない。

    オレはここで〝フォーク〟とはなんぞやを語るつもりはまったくない。
    またそんな大層なテーマをあれこれ語れるほどの知識も理論武装も有していない。
    ごく単純・単細胞アタマで、〔小室等〕をどう思っているかをかいているだけだ。

    昔も今も、小室等はなんだかいつも尊大でエラそうで、
    70年代フォークの中では、長老然とした立ち位置にあり、なぜか頭のよさや考え深そうな風情をまとっている。
    反戦思想の表出や現代詩人・谷川俊太郎とのコラボ、あるいは前述のような同時代フォークシンガーへの物言いなど、
    〝オレ、主都・東京あたりのヒト、論理的で頭のいいヒト、正しいことを正しく主張するヒト、お下品ではないヒト〟感を露わにしている。

    こんなのは、みんなオレの偏見や先入観であり、偏った人物評であることは、もちろん分かっている。

    なによりも、オレは小室や六文銭のオリジナルアルバムを一枚たりと持っているわけでなく、
    70年代フォークのGuitar譜や、オムニバスの70年代フォークアルバムで数曲聴いた程度なのだから、
    そんな浅薄な背景で、嫌わた日にゃ、小室もたまんないだろう。

    でも、なんか嫌なのだ。
    ああいうタイプが、ああいう感じのヤツが昔から嫌いだったのだ。

    なら、〔小室等〕になんかに近寄らなきゃいいのに、例によって、NetオークションのGuitar譜探しで、
    またまた、見つけてしまったのだ。
    それが、※Pho.参照 → 〔小室等 Guitar譜 :日音楽譜出版○年刊〕だ。
    フォーライフ・レコード時代の小室等の二枚のアルバムを収録。

    何はともあれ、とりあえずは、このGuitar譜の掲載曲一覧を…。 

    オリジナルアルバム【いま 生きているということ】 1976.9 release
    1. へえ そうかい
    2. 古い絵
    3. たかをくくろうか
    4. モナ・リザ
    5. 夏が終る
    6. お早うの朝
    7. 高原
    8. 立ちばなし
    9. いま 生きているということ
    10. それから?
    ※ 詩人 谷川俊太郎とのコラボ第一弾アルバム。
    谷川の詩に小室が曲をつけるという試みの、seriesの一作目。
    〔谷川俊太郎〕は今年81歳になる現代詩人。実験的で独特の世界観をもった詩人なんだとか。


    オリジナルアルバム 【明日】 1975.11 release
    1. あの日街角に
    2. 明日
    3. スーパーマーケット
    4. 季節はずれの僕の凧
    5. 月旅行
    6. 国旗はためく下に
    7. 愛よこんにちは
    8. 新しい暮し
    9. ひとひ(一日)
    10. さようならロビンソン・クルーソー
    11. 約束
    12. エンディング・テーマ
    ※フォーライフ・レコード設立後の第一弾アルバム。
    フォーライフ・レコードは1975年に吉田拓郎・井上陽水・泉谷しげる・小室等が設立したレコード会社。2001年解散。

    発行元の〔日音楽譜出版社〕は1968年設立。
    話はにわかにそれるが、
    〔70年代フォーク〕の古書Guitar譜を探していると、〔ドレミ楽譜出版社〕〔協楽社(kmp)〕を筆頭に、
    〔国際楽譜出版社〕や〔新興音楽出版社(シンコーミュージック)〕あるいは、
    〔東京音楽書院〕〔東京楽譜出版社〕〔自由国民社〕〔立風書房〕〔成美堂出版〕〔二葉音楽出版社〕など、
    当時のフォークブーム、Guitarブームを背景に活動していた、様々な楽譜出版社・発行元を目にする。

    以前にも書いたが、
    Liveのネタ曲としてNetオークションや古書・古本店でGuitar譜を漁る際、
    経験的に、一番安心して入手できると思えるのが〔ドレミ楽譜出版〕と〔協楽社(kmp)〕編集・発行のものだ。

    ただ、その両者とて、中には弾き語りには不向きな編集だったり、全ての歌詞が掲載されていなかったりするものもあり、
    よくよく確認しないと、とんだ無駄骨、ドブ捨て金を使う羽目になるケースもあるから出版社名を鵜呑みにできない。

    Netオークションの場合、誠意がある出品者だと、
    Guitar譜についても写真や説明文よって必要な情報を提供をしてくれるが、
    多数の出品を行っているゆえか、こちらの質問に「自分でNetを調べろ」などと返してくる不誠実な人もいる。

    また、古書・古本店でも、当方からの問い合わせメールに対して、追加写真撮影をいとわずかつ詳細な説明を提供してくれる店主もいる一方で、
    問い合わせにはまったくの無反応・無視という、商売人の風上にも置けない、できれば風下に捨て置いて寒風に晒したいような輩もいる。

    Netオークションなどで入手するGuitar譜は、いわゆる「美本」である必要はない。
    たとえ、破れ・汚れ・日焼け・書き込み…があっても、楽譜ページに判読不能な致命的欠陥がなければOKだ。
    破れや製本剥がれは書籍用修復テープで貼ればいいし、ヤケや匂いも気にならない。
    (古本のページ内に潜むホコリでくしゃみが出ることもあるけど…)
    書き込みも鉛筆なら消しゴムかければいいし、ボールペンでも修正液がある。

    Netオークションや古書店サイトでは最低でも以下三点を確認することにしている。
    1.「表紙の写真および発行出版社と発行年」 2.「目次ページの写真または掲載曲list」 3.「楽譜本文の写真」。

    1.→同タイトルでも発行年によって掲載曲数・内容が変わるので重要。
    2.→目次ページなら一目瞭然。曲数多い場合も便利。
    3.→楽譜形式は重要。単なるコード付きなのかGuitar譜付きか、はたまたTAB付きかで利用価値に大きな差がでる。

    良いNetオークション出品者や古書店店主は、
    この三点揃いで情報を提供してくれる。
    普通の人は、要望を出すと誠実に対応・回答してくれる。
    悪い人は、自分でNetを調べろと突き放す。

    たくさん出品・取扱いしているから、とてもじゃないが一点一点の要望などに対応できないというのが本音。
    Net情報は提供する方も利用する方も便利この上ないが、
    そこに常に人間的かつ常識的誠実さを求めようとしてはいけないのだろう。

    だから、こっちはできるだけ腰を低く、尻尾を丸めて、上目づかいで、相手の気分を損ねぬよう策を練る。
    そこから垣間見える情報からあれこれと推論・推測して品定めをするわけだ。
    うまいこと思い通りの情報が手に入って入札→落札できさえすればこっちのものさ。

    話がそれたので元に戻す。

    で、
    さっそく、Guitar譜の一曲目〔へえ そうかい〕を弾いてみる……、これが意外とイイのである。
    このGuitar譜は〔日音楽譜出版社〕刊だが、譜面も歌詞部分も〝手書き〟で、おそらくはレコード・コピーものだろう。
    〔ドレミ楽譜出版〕編集ものとはまたちがった趣だが見やすくかつ、弾き語りに適した誌面構成だ。

    まだ一曲弾き始めたばかりだけど、小室の曲も谷川の詩も十分にいいし、
    70年代フォーク・flavor全開でしっくりとオレの好みに合うではないか。
    〔小室等〕は嫌いでもその楽曲まで嫌いになることはない。
    坊主が憎くてもその袈裟の良さは、着る者を替えればいいではないか、と思い直す。

    そうだな、この曲など、小室ではなく〔加川 良〕や〔友部正人〕あたりがやったら、
    その歌い手ともども、オレは気に入ったにちがいない。
    なにより、オレも自分の表現の仕方、唄い方、声で〔小室等〕作品をやれば、きっといい感じになるかもしれない。

    そんなんだよね。
    その歌い手が嫌いだからって、その作品まで拒否することはないんだ。
    そんな当たり前のことに今頃きづくなんて、オレって、阿呆!

    手に入れたGuitar譜は(由緒正しき?)古書で、
    破れ箇所あり、製本ばすれあり、用紙はヤケ多く、ホコリ臭い。
    それでも思いのほか、見やすい誌面designと小室等作品の豊作予想の収穫で、
    〝お値段以上、ニトリ〟と思わずつぶやいた、オレである。

    それじゃ、また!。.:♪*:・'(*⌒―⌒*)))





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