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弾き語りストの独り言

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公開 メンバー数:7人

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  • from: 弾き語りストさん

    2013年05月07日 12時35分10秒

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    community スペースでビール飲みつつ弾き語り練習した。

    弾き語り仲間の二人と連れ立って、レンタル-スペースでLiveの練習会をしてきた。

    場所は、市内の「 O 」というところで、
    築七十年の古い建物をリフォームして、地域のコミュニティスペースとして開放している。
    かつては「下宿屋」だったようで、
    建物内には当時のレトロな〝忘れ形見〟が随所に。

    玄関を入ると共同トイレがあり、今はもちろん水洗になっているが、
    当時、下宿まで我慢してきた住人達が真っ先に駆け込んだに違いない。
    玄関横には小さなガラス窓があり、かつてはそこに共同の赤電話があったらしい。

    その証拠に、その横の壁には、当時の部屋数分のボタンが並んだ、
    「呼び鈴ボード」がそのまま残されていた。
    携帯もメールもない時代、下宿の共同電話が鳴ると、大家さんがこの呼び鈴で該当の住人を呼び出す。
    それは故郷の親からであり、恋しい彼女からの電話だったかもしれない。

    オレたちが借りたスペースは当時の一階と二階部分を吹き抜けにした、
    二十二畳大ほどの部屋。

    二方向に広めの二重窓があり、床は板張りで、
    歩けばギシギシと天然の〝ウグイス張り〟が良い風情。

    壁は塗り直した様だが、柱や梁などは当時のままのようで、見上げると、当時二階住居部分の床にあたる箇所は、
    ほどよく古びて、むき出しの木質感がなんともいえず温かい感じ。

    吹き抜けの二階部分にあたる両端は当時の二階スペースが畳二畳分ほど残されており、
    そこにソファが置かれているので、呑み食べしながら、
    手すりから階下stageを見下ろすことができる。


    一階部分には石油ストーブが置かれていて、
    まだ肌寒いこの時期とて、ガンガン炎が燃えていた。

    温かな空気は吹き抜け部分に上がり、二基のシーリング・ファンで撹拌されて全体に行きわたる仕組み。

    さすがに古い建物で壁の断熱などは心もとなく、この日は雪さえ降りかねない外気温のため、
    試しにストーブの炎を弱めてみたら、途端にじわじわと寒気が滲みてきたので、あわてて火力Maxに!
    ※施設の管理者によると冬の寒さ夏の暑さは〝ハンパない〟そうで、
    まるで「神田川」か「トキワ荘」の世界を彷彿とさせます。

    吹き抜けの開放的な空間とはいえ、木造・塗り壁の内部は音の残響は少なく、
    演奏してみたらどんな感じかなと少し危惧しましたが、それは杞憂でした。

    一時間当たりコーヒー一杯分の料金で借りられる音響をセットを、
    慣れないながら自分たちであれこれセッティングしてみました。

    まずはマイク・マイクスタンドが各四本。
    今回は三人なので、それぞれのvocal専用に一本づつセット。
    残り一本はGuitar用にして、使いまわします。

    マイクケーブルをミキサーにつないで音量を設定して音出しのCheck。
    吹き抜けの天井あたりの両サイドにスピーカーがあり、
    エコーの効いた音がスペース全体に良く響きました。

    monitor(返し)のスピーカーがセットできなかったので、
    ミキサーの音量調節の具合次第で、vocalとGuitarの音量バランスが上手くゆかず(時にハウリング)
    自分の歌とGuitarの音が確認しづらかったりもします。

    いままで、自分でアンプやミキサーをセットしたことが無かったので、
    今回、初めてあれこれと自己流で調整してみることになりました。
    試しに、マイクをはずしてGuitarを弾いてみると、
    生音でもこれがけっこうよく響くようで、吹き抜けの二階スペースで聴いていると、
    木造の古い建物でも実に音響効果がよいのが確認できました。

    で、さっそく三人で「二曲廻し」の弾き語り練習です。
    用意してきた楽譜をセットして愛用のGuitarで順ぐり弾き語りそてゆくのですが、
    観客もいないのでのんきなものです。まちがっても、やり直してもOKなので、
    気楽な気分で練習ができます。

    この日のGuitarは、〔WASHBURN D-25 Vintage series〕。

    80年代の米国製で、骨太な低音がお気に入りの一本です。
    相方たちのGuitarは、それぞれ70年代の〔K.Yairi〕と近年モノの〔Martin D-18〕でした。

    近くのコンビニでビールとつまみを仕入れてきたので(「 O 」は持ち込み自由!なのです)、
    傍らにそれらをセットしてぐびぐび飲みつつ弾き語りです。
    これまた、なんて贅沢なsituationなのでしょうか。

    相方たちが弾いているときは、スペースのあちこちに移動して、
    音の響きや部屋の雰囲気を確かめました。
    実にいい。レトロな昭和の雰囲気は、まさにおやぢ世代には懐かしくも慣れ親しんだ感触。
    黒光りしてウグイス鳴きする木床や木枠の窓ガラス、節くれの古い柱や太い梁。

    古い木造家屋に特有の匂いまでもが、故郷の祖父母の家を訪れた時のような錯覚さえ覚えます。
    音響設備の整った環境の良いLive-houseやカフェで演るのも良いですが、
    「 O 」のような場所で、ビールでも飲みながらGuitarが弾けるなんて、贅沢の極みです。

    この日は結局、三時間の利用で、一人1,300円でした(飲み食いは別)。
    ストーブガンガン焚いて、PAも利用して、一時間当たり430円が、
    〝小遣い生活者〟のサラリーマンにとって安いのかどうかは人それぞれでしょうが、
    日がな一日、銀玉の行方を見ているだけのアレや、家で飲めばいいのに街まで行って高いお金払うアレや、

    止まっている白いぶつぶつ玉をぶっ叩いて何回で穴ぼこに入るかに一喜一憂するアレや、
    走る馬に賭けたり、まず当たりもしない紙切れのくじに賭けたり...、
    そういうアレやコレやに比べたら、なんて倹しくそして心豊かな時間の過ごし方ではないかと、

    自画自賛して家路についた、私めであります。
    それでは、また♪(*'-^)-☆

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