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from: 弾き語りストさん
2011年12月27日 15時44分32秒
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【ココロに燃えカスの不満足を抱えてみたりする、Martin購入記〜その1〜】
【ココロに燃えカスの不満足を抱えてみたりする、Martin購入記〜その1〜】★弾き語りストです。「飲み屋に使うお金があったらguitarを買う」。下戸
【ココロに燃えカスの不満足を抱えてみたりする、Martin購入記〜その1〜】
★弾き語りストです。
「飲み屋に使うお金があったらguitarを買う」。
下戸・上戸問わず、こう考えるアコギ好きは、少なくない。
〝飲み屋〟の部分を、〝オンナ〟や〝博打〟と置き換えてもいい。
いずれにしても、アコギや弾き語りが好きな人間は、欲しいアコギのためには、
ストイックに欲望を抑え込むことができる。
飲み屋の功罪はいまさら語る必要もない。
大人向けの雑誌で同年代の仕事人が、いかにも世情に通じたふりをして、
いろんな飲み屋で仲間と飲みかつ語らうような編集記事を目にする。
そんなにたくさん稼ぎがあるとはおもえないのに、
一度の飲み会で、もしも一万二万と小遣いを浪費しているとしたら、
多くのアコギ弾きは怖気をふるってこう非難するだろう。
〝そんなお金があったら○○guitarの頭金にできるのに〟…。
まさしくその通り。
一万円くらいあれば、うまいことゆけば、
Netオークションでちょいといい感じの中古アコギを探しあてて、
競札しないで落札できるチャンスも無きにしもあらず。
オレも過去にはそれくらいか、それよりも低予算で、
Netオークションやリサイクルショップから〝掘り出し物の〟アコギを手にいれた。
「価値観の相違」といえば、それまでだ。
まずいdryビール、脂の抜けた焼き鳥一本に、その金銭以上の価値が見いだせる場合も、
生きている間には、たしかに、あるだろう。
それは、否定しない。
飲んで食ってただ○ンコと○ッコで消えるものと、そばに置けば足腰立たなくなるまで楽しめるアコギを、
短絡的に比較検討すべきではない、が、「アコギ本位制」で生きている者たちからすると、
飲み屋の瓶ビール一本五百円がMartin:medium gage弦1セットよりも価値があるとは、とうてい思えない。
数年前にオレは、「Guild F-50R」という、ド迫力の音が魅力のアコギを手に入れた。
いまも大事に毎週弾いている一本だが、今回、ようやくというかついにというかとうとうというべきか、
アコギ弾きならぜひともそばに置いて愛ででいたいだろうmajorブランドのアコギを、一本手に入れた。
それが、Pho.に掲載した、「Martin D-35 SQ(2001年製)」だ。
実は、Martinについては、つい最近、「Martin 000M」というアコギを、
Netオークションで九州のM氏から譲ってもらったばかりだ。
アコギに興味関心のない、さらにはその価値にも無知無理解のウチのカミさんのような人間からすれば、
「なんでおんなじようなguitarをいっぺんに二本も買うの!?」…と、きっとこう来る。
あえて、言い訳がましく言い訳を…する。
ずっと探してたのは「Martin D-18」。
もっともMartinらしいguitarだと言われているのが、コレ。
過去にNetオークションで100,000円前後で落札されていた。
すこし頑張れば130,000前後で手に入れられる出品も数件あった。
それで、少しづつ小遣いを貯めてオークションに参戦しようと思っていた。
が、なかなか小遣いはたまらない。
よくよく考えてみれば、
MartinのアコギはS楽器店などで過去に何度か試奏したことがある。
それこそ、D-18、D-28、HD-28、D-45などたしかにちろちろ弾いたことがあった。
ただ、その時は、いいなとは思いつつ、三十万も四十万もする(あるいは100万以上)ものを、
自分のものに、などとは小指の爪の先の垢ほども考えていなかった。
過去に25本くらいのアコギを手に入れて、今、15本を手もとにおいて弾いているけど、
そろそろアコギ集めも終止符を打ち、手持ちものをば、くたばるまでトコトン弾くべか、と考え始めていた。
となると、その最後を飾るのはやっぱり「Martin」かなぁ、と考えたワタシ。
乳として、いや遅々として進まぬ小遣い貯めを待つより、
まずは手ごろな「Martin」を手に入れよう。そうだ、京都に行こう、みたいに思いつく、自然な成り行き。
改めて、Netオークション・Netショップを探り、見つけたのが「Martin 000M(2008年製)」。
新品定価の65%引きくらいの、お買い得かつ弦高低めの状態も美良品のもの。
「Martin 000M」のSpec.は…
type:オーディトリアム Top:solid Sitka Spruce Side&Back:laminate mahogany Neck:select hardwood
Fingerboard・bridge:Bolivian rosewood saddle:TUSQ nut:Corian original Hardcase付属
ということで、Side&Backが合板ながら、まずまずの仕様と美品状態。
いろいろ調べてみると、
Martinといえども、近年はいわゆる〝廉価版〟なる、いままでMartin欲しかったけど高くて無理無理、という
アコギ小市民向けに発売された、少し低価格のものがいろいろあることが判明。
「腐っても鯛」「小さくてもてもおっぱいはおっぱい」「痩せても枯れても武士は武士」てなわけで、
廉価版でもMartinはMartinと言い張る人と、MartinはD-18以上とそれ以下(D-16やD-16やDMその他)では、
Spec.はもちろん構造・製作工程、ましてやその音色などまったくの別物、と断じて譲らない人がおる。
どっちに与するにしてもMartinオーナーでなければ話にならん。
で、まぁ手ごろなところで手を打って…と、「Martin 000M」を手元に置くことになった。
結句…やはり「Martin」は、とてもヨカッタ!
このボディーサイズ、この胴厚ながら、この音の響きとバランスの良さはどうしたものか…実に良いのだ。
前オーナーの指向か、弦高設定値がかなり低く、ローフレットが部分的にビビり気味だが、
それとても弾きやすさの相乗効果となり、じつに取り回しの良い「Martin」なのだった。
さっそく、
C市のライブハウス「K」での定期Liveで使用してみたが、PA通しの音も申し分なく、
かつ、フィンガーピッキングもフラットピッキングも、ともにミスタッチが少ない。
いやー、なんてステキな「Martin」を手に入れられたんでしょう、ワタシ。
ポッと出のMartinオーナーなので、
前述の、廉価版VS上位機種版の論争にはまだ仲間に入れてもらえないが、
少なくても、少なくても、米国:ペンシルバニア州・ナザレス工場製の「Martin」が〝イィッ!〟ことだけは、十分分かった。
で、真打登場!
入手したUsedの「Martin custom D-35 SQ」のSpec.…
type:Dreadnought Top:solid Spruce Side&Back:solid rosewood(back→柾目をセンターに配したthree-piece) Neck:mahogany
Fingerboard・bridge:Ebony saddle:bone nut:bone original Hardcase付属
購入先:横浜「 I 」楽器。
guitarに詳しい人には、「釈迦に説法」「孔子に論語」「河童に水練」だが、一通り書いてみるね。
Martin D-18やD-28に比べるとD-35やD-41は、人気はいまいちらしい。
Bluegrassのギター弾きには定番のD-28やcountryの大物や日本の古株フォーク歌手が好きなD-45なんかの方が、
需要も高く、Usedのでも値が下がらないとも聞く。
新品価格はもちろん、D-18やD-28の上位にあり、
ボディとネックに回されたセル・バインディングは高級感があり、
発売当初はハカランダ材の節約のために端材を利用したというrosewoodのスリーピースバック構造も、
他のMartinギターにはない音色となって結実している。
いまはどうか知らないが、かつては日本人が好む車の色はwhiteやsilverが多かった。
どうしたものか、ワシら日本人はおおよそ似たり寄ったりの嗜好を持つようで、
横並びの列から外れた異端児にはなりたがらない没個性民族なのだ。
それがMartin guitarの場合もあるのかないのか、
「D-35」を欲しがるひとはそんなには多数派ではない、という。
それでも、そのSpec.と製作コンセプトが生み出す、「ブリリアントな高音とバランスの良い中低音」が、
弾き語りスト向きだというセールスコピーに惹かれて、オレはこのMartinに決めた。
いきなり結論を急いじゃう。
この2001年生のUsed Martin D-35 SQがアタリかハズレかと問われれば、
いまのところ、「半々」の気分なのだ。
製造から10年経過していても、使用感の少ない美品のアコギはあるが、
これは、まずまずの使用感がある。
Topに打痕、Neckバインディングとナットはタバコなのか、きたなく汚れが付着している。
(ほんとに、タバコ吸いながらguitar弾くなよ!)
右側のNeckバインディングの上端に隙間がでている、など、
けっして「美品」ではない。
ケースも古く、留め金部は錆びているし、全体的に汚れや傷が目立つ。
じゃ、音や弾きやすさはどうか。
楽器店に弦高設定値調整を依頼していたので、12フレット:6弦2.5mm、1弦2.0mmの
ベストな設定だから、ストレスのない運指で押弦もスムーズ。
弦のテンションも自分にはちょうどよく、
シングルピッキング・フィンガーピッキングともに弾きやすい。
これが〝ブリリアント〟なのかわからぬが、高音はシャランと心地よく澄んでいる。
低音弦は、所有している「Guild F50R」と比較したら格落ちは仕方ないものの、
十分に鳴りつつ、全弦のサスティーンも長いので気持ちがいい。
なるほど、弾き語りにはもってこいの音なのかもしれない。
それでも、
心から「ああー、得した、大当たりだ、掘り出し物だ」と叫べない自分がここにいる。
なぜだ?18回分割の支払設定までして入手したというのに。
最後の一本にしようと、アコギ集めの大団円の幕引きを想定していたというのに…。
腹にぷすぷすと、煮え切らぬ思いを抱えたまま、次回につづく。
それじゃ、また! -
from: 弾き語りストさん
2011年12月01日 17時14分37秒
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【亡兄のアコギは胸を痛くする】
【亡兄のアコギは胸を痛くする】★弾き語りストです。Martinのアコギ弦は、Netオークションでもけっこう頻繁に、かつリーズナブルに確保できる。ストア
【亡兄のアコギは胸を痛くする】
★弾き語りストです。
Martinのアコギ弦は、Netオークションでもけっこう頻繁に、かつリーズナブルに確保できる。
ストアの出品だと、「いったいどんだけ在庫あるの?」というくらい、
大量かつ頻繁に出品され、しかも「1円スタート!」だったりするので、エラク驚く。
が、一円で落札できたためしがない。
「もしや」のスケベ根性で手ごろな価格で入札しても、そんな価格で落札できたためしがない。
落札結果をみると、まあまあいい価格で落ちていて、それじゃあね、オレにはちょっと無理っていう感じ。
たまぁに、個人出品で競札者ノーマークの割安Martin弦を落とせたりすると、とても嬉しい。
そんなのをちょこちょこ集めては、ギター弦の在庫を増やしている。
「アコギを弾かなくなったので」
「エレキやクラシックに転向するので」
「押し入れから古いのが出てきたので」
「たくさん買いすぎて使い切れないので」
出品の理由はいろいろだが、いらないならぜひいただきたい。
ただならすごくいいけど、そうもいかないだろうから、少し勉強してくださいね、てな調子。
Netオークションでたくさん落札してきたが、
同じMartin弦にも実にいろんな種類があることを知った。
たいてい入札するのはポピュラーな「Light gage」だが、単なるbronze弦のほか、
ちょっと使用材料の良い「Phospher弦」のほか、マイナス150度で冷凍処理された「CRYOGENIC弦」、
あるいはちょっと赤茶色したbronze弦の「Martin SP弦」、カスタム仕様の「Bluegrass弦」…などなど、
けっこうみんないろんなMartin弦を持っている。
十四本もアコギがあるからといってもそうそう頻繁に弦を取り換えるわけじゃない。
毎週末、土・日で一通りすべてのアコギを弾いてるけど、弦はそうそうすぐにへたれはしない。
年間30〜40本のLiveにでしゃばってはいるものの、家弾き専用のアコギもあるので、
ちょっとくらいモコモコモした音がしてきたからといって、
そのたんびに弦を張り替えていたら財布がもたない。
サラリーマン生活三十周年。
大学をでて就職後、四年間だけの独身暮らし。
所帯をもって以降は、ずっと「年金生活者」ならぬ「小遣い生活者」だ。
タバコとか飲み屋とかお姉さんなどにはお金がかからない。
憧れの「Martin D-18」の上物Usedを手に入れるためにと、
コツコツ小銭を貯めている、そんな私です。
ギター弦はいわゆる「消耗品」。
新品を張り替えてtuningが安定してしばらくが最高の状態。
その後は、湿気と手の脂でだだすべりの音質低下の一途。
「防錆処理」の高いElixirなどの高級弦はそうそう買えないが、たしかに長持ち。
二百円くらいの割安弦をひんぱんに取り換えるか、
高級弦Elixirで長く使うか、けっこう迷う。
made in ChinaでもPhospherの弦があるが、
最低限の安心と音質を求めるならmade in U.S.Aの「Martin弦」に落ち着く。
たくさんのアコギ弦を比較検討している人からはキツイ評価も受けるMartin弦だが
個人的には、いちばん良く使っている。
アコギを弾き始めてもうずんぶんになり、弦の張り替えも数えきれないほどこなしているのに、
いまだにちょうど良い巻き数にならなくて苦笑してしまう。
アコギ弾いている人なら分かるだろう。
つまり、tuningペグにちょうど良い巻き数でぴちっと巻けないという意味。
よく言われるのは、巻き数が少なすぎても多すぎてもいけない。
適正数で巻かないとtuningが微妙に狂うという指摘。
二回転半から三回巻くらいがいいらしいが、いまだに下手を打つ時がある。
アコギによっては、装着しているペグの種類によって弦巻部分の高さに違いがあり、
いきおい、6弦あたりが三巻きギリギリの場合があって、下手を打ちやすい。
アコギのカタログに掲載の写真のように6弦すべてが適正巻き数で収まると、美しくかつ気持ちがいい。
さして激しいストロークプレイをするわけではないから、
一度新しい弦を張ると、めったに弦を切ることはない。
ほとんどは、湿気と脂汚れで音質が低下して、6弦すべてを同時に張り替えている。
どんなアコギでも、新しい弦を張り替えて、初めて〝じゃらり〜ん〟と弾きおろすときは、
それぞれに「いい音」がして嬉しいものだ。
その昔、死んだ長兄が持っていたアコギの弦はえらく錆びついていたものだ。
第一、あのNeckの細いguitarを兄貴が弾いていたのをみたことがない。
兄貴は新しいもの好きで、いわゆる衝動買いの物持ちだった。
太っ腹で細かいことにこだわらない性格だったから、欲しいものがあればどしどし買っていた。
だから、兄貴の部屋は、自宅も就職先の寮の部屋も、おんなじように物であふれていたものだ。
その点、弟である自分は小心者の肝のちっちゃい奴だから、
一度張り替えたギター弦も、できるだけ長く弾いておこうと、あれこれみみっちい努力をする。
弾いた後に弦を乾拭きするのはもちろん、汚れ落としのcleanerで拭いたりもする。
それで、どんだけ長持ちするかといえば、丸きり放っておくのと大差はないかもしれないのに。
さびた弦を張っていた兄貴のアコギも、興味本位で買ったに違いなく、
ギターを知り始めた中学生の自分が弾いても、実に弾きづらいものだった。
あの時のギターがもしもいま手もとにあったら、少しは知識が身についた自分が調整して、
アコギ置き場の一角に落ち着く場所を占めていたかもしれない。
故郷に帰ってももう兄はいないし、彼のギターもどこへ行ったやら…。
そんなことを想うたびに、きゅきゅきゅと胸が痛くなる。
それじゃ、また!