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from: JUNさん
2013年11月26日 02時48分15秒
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Sixteen years old
1970年代も終わりかけた師走の夜、ぼくは福井鉄道福武線の西鯖江駅駅前のjazz喫茶に居た。
JBLだかタンノイだかの店に不似合いのデカイスピーカーから音楽が垂れ流されている。
彼女と会うのは何度目だっただろう、初めて会ったのは中学一年だから13歳、
今は高校二年になって、ぼくは16歳になっていた。
彼女は慣れた感じでマスターにアメリカンを注文する。
マスターはおもむろに壁に数十客ある中のひとつをカウンターに置き、
カップだけを湯煎にかけていた。
ぼくはモカを注文した。アメリカンが好みなんだけど、何故かモカを注文した。
ひとつ年下のぼくとしては精一杯の虚勢だったんだろう。
彼女は来年の受験の話ばかりで、ぼくはまだそんなことこれっぽつちも考えちゃいなかった。
私立の短大に行くか4大に行くかで悩んでいるとかなんとか、
でもそんなのほとんど耳に入ってなかった。
彼女の白いうなじやスプーンを弄ぶ指先に視線は釘付けだ。
時折香ってくるリンスの香りに酔いそうだ。
マスター、いつものかけて。と彼女。
数年前に流行ったイーグルスのホテルカリフォルニアだった。
ぼくはポケットからマルポロを出しジッポーのヒンジを撚って火を点けた。
紫色のタバコの煙にカウンター腰に湯を沸かすやたらと口先の長いヤカンの湯気が交差していた。
4分20秒からのツインリードギターが店内に木霊した。
切ない泣きのギターだ。おまけにツインてきてる。
何も言い出せないぼくと、将来を夢見る彼女。
30年以上経ってもぼくは何一つ成長していないんだなって思い知らされる。
本当のバカはきっとぼくのような若くして夢を諦めちまった男なんだろうな。
ランプをかざした女性は、ニューヨークにそびえる「自由の女神」だった、
何故それにぼくは当時気付かなかったんだろう、いや気付けなかったんだろう…
【ホテルカリフォルニア(訳詞)】
暗い砂漠の高速道路で、涼しい風が髪をなびかせる
コリタスの温かい匂いが、あたりに立ち上ってる
頭を上げて見る彼方に、私は輝く光を見つけた
頭が重くなり、視力がかすんできたので
夜を過さなければならない
彼女が入り口に立っているところで
私は礼拝の鐘を聞いて
そして私は自分自身のことを考えた
「これは天国か、それとも地獄かもしれない」
すると彼女はろうそくを灯し、私に行き先を示した
廊下をおりるとの声がした
私は思った、彼らがこんなふうに言ってのが聞こえたと...
ようこそホテルカリフォルニアへ
なんて素敵な所
なんて素敵な所
なんて素敵な顔
ホテルカリフォルニアの部屋の豊富です
年中無休で
年中無休で
あなたはここで見つけることができます
あなたはここで見つけることができます
彼女の心はティファニーのねじれ
彼女はメルセデスの曲線を持っている
彼女は多くのかわいい、かわいい男の子を持っている
彼女が友人と呼んでいる
彼らは中庭でダンスを踊っている
甘い夏の汗
何人かは思い出すためにダンスを踊る
何人かは忘れるためにダンスを踊る
さて、私はボーイ長(給仕長)を呼んで頼んだ
「ワインを持ってきてください」
彼は言った
「私たちは1969年以来のスピリット(魂)をここには置いていないんです」
そして、まだ彼らの声が遠くから呼んでいる
あなたは夜中に目を覚ます
ほら聞こえるだろ、彼らが言っていることが...
ようこそホテルカリフォルニアへ
なんて素敵な所
なんて素敵な所
なんて素敵な顔
彼らはホテルカリフォルニアで生きてくのさ
なんて素晴らしい驚き
なんて素晴らしい驚き
あなたのアリバイを持ってきて-
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コメント: 全5件
from: JUNさん
2013年11月26日 21時00分00秒
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>好きな曲がかかる時はカセットテープの前でスタンバイ、そして録音。
それって俺たちの世代は一様に経験しているよな(笑)
その録音中に家人が傍を通ったら「歩くな!」って叫んでた。
山ほどあったテープ、もうどこに行ったやら(^^;
友人たちと作ったデモテープなんかもあったんだけどな・・・
それと、自作のベスト編集のテープをやたら作って、
ドライブに行く時は、この辺りではこのテープで、次はこれって、
やたらめったら凝って作ってたもんだ。
あまりに良くでいたら友人にも配ったりなんかしてな、はは。
迷惑な話だ・・・
( ̄◇ ̄;)
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from: viviさん
2013年11月26日 12時04分23秒
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こんにちわー(≧▽≦)
曲を聴いていたら、プリンターの印刷音とぴったり重なって、ちょっと感激~(*‘∀‘)
イーグルスは中学の時だったなー確か。
ませたガキだったから、田舎者で何にも知らないくせにサ、
何かの記事を読んでビートルズはすごいからレコード集めなきゃとか、
ラジオで流れたいい曲のファンになったりして、
ホテル・カリフォルニアを初めて聞いたときは子供心にすごいと思ったり。
エア・チェックなんて言葉も当時は流行ったね~
高校になってからはジェットストリームは毎日聞いていた。
ラジオの番組表なんかもあったよね?
好きな曲がかかる時はカセットテープの前でスタンバイ、そして録音。
そんなテープも何本も作ったなぁ。
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from: JUNさん
2013年11月26日 09時23分27秒
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>そして丸暗記で覚えた歌詞。
では、ご一緒にどうぞ・・・
ホテルカリフォルニア(歌詞)
On a dark desert highway,
Cool wind in my hair,
Warm smell of "colitas"
Rising up through the air,
Up ahead in the distance
I saw a shimmering light,
My head grew heavy and my sight grew dim,
I had to stop for the night.
There she stood in the doorway,
I heard the mission bell
And I was thinkin' to myself :
"This could be heaven and this could be hell"
Then she lit up a candle,
And she showed me the way,
There were voices down the corridor,
I thought I heard them say
Welcome to the Hotel California,
Such a lovely place,
(Such a lovely place)
Such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California,
Any time of year,
(Any time of year)
You can find it here
Her mind is Tiffany-twisted,
She got the Mercedes Bends,
She got a lot of pretty, pretty boys
she calls friends
How they dance in the courtyard,
Sweet summer sweat
Some dance to remember,
Some dance to forget
So I called up the Captain
"Please bring me my wine"
He said, "We haven't had that spirit here
Since nineteen sixty-nine"
And still those voices are calling from far away,
Wake you up in the middle of the night
Just to hear them say:
Welcome to the Hotel California,
Such a lovely place,
(Such a lovely place)
Such a lovely face
They're livin' it up at the Hotel California,
What a nice surprise,
(What a nice surprise)
Bring your alibis
Mirrors on the ceiling,
The pink champagne on ice, and she said:
"We are all just prisoners here,
Of our own device"
And in the master's chambers
They gathered for the feast,
They stabbed it with their steely knives,
But they just can't kill the beast
Last thing I remember, I was running for the door,
I had to find the passage back to the place I was before,
"Relax," said the night man, "We are programmed to receive,
You can check out anytime you like... but you can never leave"
おいちゃんは呪われた夜の出だしのベースのグルーブ感が大好き
元POCOのベーシストだったなんて過去はどうでもよくって、
彼はこの曲を歌うためだけにイーグルスに加入したとしても吝かではない。
とまで当時は思っていた。言い出せなくて・・・
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from: 岬さん
2013年11月26日 21時53分47秒
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>>好きな曲がかかる時はカセットテープの前でスタンバイ、そして録音。
>それって俺たちの世代は一様に経験しているよな(笑)
私^^;経験なかったりして・・・
ホテルカルフォルニアはさすがに知ってるけど
お二人さんみたいに音楽に魅せられて、はまった記憶はないような。
当時は学校ではフォークが流行っていたみたい。
男の髪の毛が長いと言うのが苦手で
ビジュアル的にダメだったけど。
他はディスコサウンズも流行っていたかな。
ソウルとか。
ま、中学生の時に一度だけ五木ひろしさんを見に行っただけで
当時から浮いていたと言う事か・・・。
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