サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: JUNさん
2017年05月19日 20時22分46秒
icon
戯言
ホテル・カリフォルニア
イーグルスが1976年に発表したアルバム、ホテル・カリフォルニア
ぼくが初めて聞いたのは福井県の武生市っていう小さな田舎町
路面電車の駅を降りて少し奥まったところにあった喫茶店
高校二年生になったばかりのぼくはいっこ年上の女の子と初めて入ったんだ、喫茶店に
彼女と知り合ったのは月刊誌のペンフレンド募集っていうページでだ
当時クラスの中で文通することが流行っていた
一年の時に知り合って、二年にあがった時に姉が結婚することになり、
男性側の故郷である富山県で結婚式を挙げるため、
家族全員で富山県に行くことになった
だったら一日早くぼく一人だけで北陸に行かせて欲しいと母親に願った
福井は富山に行く途中だから好都合だと思った
そのことは先に彼女にも手紙で知らせて、
彼女の家に一泊させてもらう約束もOKの返事は貰っていた
そういうわけでぼくは勇んでペンフレンドの彼女に会いに来たってわけだ
自分のお気に入りのカップを店にキープしているなんて、
なんて大人なんだと感心する一方、
一つしか歳が違わないのに随分と自分は子供のような気がした
彼女はアメリカンを注文した
アメリカンが何かも知らないくせに、同じものを頼んだ
普通の珈琲よりも少し軽いってか薄い、そんなだとは夢にも思わなかった
さすがにブラックで飲むのは真似出来ず、砂糖とフレッシュは入れた・・・
ただ普段よりは少なめにしたのはくだらないプライドからだと言うのは寂しい限りだ
店の広さに比べて少し大きすぎるJBLのスピーカーから、
イーグルスのホテル・カリフォルニアが流れてきた
初めて聞く曲だった
彼女は独り言のようにこっちを見ずに「わたしこの曲好きなの」って小さな声で言った
4分過ぎから始まるドン・フェルダーとジョー・ウォルシュのツインリードギター、
曲はどんどん盛り上がり、泣きのギター真骨頂ここに有りって感じだ
ふたりとも話すことなくただ黙ってギターの甲高い悲鳴のような音色に身を委ねていた
彼女は鞄からセブンスターを1本口に咥えると「火持ってるって」ぼくに
ポケットからジッポーを取り出すと彼女のタバコに火を付けてあげた
そしてぼくもハイライトを咥え同じ炎で火を付けた
薄暗い店の中に紫の煙が揺らめき、ぼくも少しは大人になったかなと自分に問うたけど、
いや、まだまだボウヤさってぼく自身が応えた
人生で何十回、何百回、何千回ってホテル・カリフォルニアを聞いているけど、
そのたびにぼくはぼくに同じ質問をするけれど答えはいつも、
「まだまだボウヤさ」って聞こえてくる
コメント: 全1件
from: viviさん
2017年05月25日 12時10分09秒
icon
こんにちわ~(^^)/
今思い返せば、あたしも随分と背伸びをした生き方をしてきたかも。
ホテル・カリフォルニアは中学の時だったよ。
レコード(LP)を買って、歌詞を暗記して、そらで歌えたりした。
クラスでそんなことをしているのはあたしぐらいだった。
この前カラオケに行って、その歌、歌ってみた。
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
閉じる
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
閉じる
icon拍手者リスト
JUN、