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奇跡をくれた犬たち

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公開 メンバー数:8人

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  • from: きなこさん

    2011年10月20日 16時36分25秒

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    「長生きなの?七才で?」

    「ああ、長生きだ。うちで飼っていた犬は、みんな四、五年で死んでしまうんだよ。犬が育たない家なんだな、うちは」

    確信に満ちた姑の顔を、私はまじまじと見た。

    「ばあちゃん、フィラリアとか予防注射とか知ってる?」

    「フィ…フィ?予防注射?何だそれ」

    ああ、そうか。姑が番犬として飼ってきた犬たちは、たぶんフィラリアにかかって死んでいったのであろう。それならば、四、五年で死ぬという話もつじつまが合う。

    フィラリアとは、蚊が媒介(ばいかい)する寄生虫で、ほうっておけば犬は必ず命を落とすという恐ろしいものである。フィラリアの卵を持っている蚊に犬が刺されると、蚊が血を吸うときにこのフィラリアの卵を置き土産として犬の体内に置いてゆく。その卵はすぐに孵化(ふか)し、フィラリアはミクロフィラリアという子虫となり、犬の血管内で育つ。成虫になったら今度はそのすみかを犬の心臓へとうつし、僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)などの心臓病を併発する。さらに末期になると腹水がたまり、多臓器不全を起こして犬は苦しみながら死に至るのである。

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