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奇跡をくれた犬たち

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公開 メンバー数:8人

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  • from: きなこさん

    2012年01月25日 19時48分24秒

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    彼のつける愛犬の名前は、実にユニークだ。人にすればさしてめずらしくない「ゆうこ」という名前が、犬の名前となればとたんにめずらしくなる。ワクチネーションがすんでいないゆうこが教室に参加するのはまだずっと先のことであるが、その名前は教室に参加した生徒全員に一発で覚えられた。

    「先生…、朝目がさめたら、部屋中に細かく食いちぎられたスリッパが散乱していました…。盲導犬になる賢い犬、イコール楽な生活だったはずなのに…」

    ベソかいたような表情で、上原さんが訴えてくる。

    「ああ、子犬だもの、それくらいのイタズラをするのは当たり前ですね。いいですか?はいはいしている赤ちゃんが家の中にいると思ってください。こわされたくない物は棚の上などに上げる。もし、してはいけないことをしているのを見つけたら、その場で叱り、やめたらほめる。とにかく、すべての生活の基本がそれの繰り返しです。眠っているときなどは注意のしようがありませんから、スリッパは、寝るときはしまってください。ボロボロになるのはあきらめもつけられるけど、もし食べてしまったら、取り返しのつかない事態になるかもしれませんから」

    「はい…」

    上原さんは、ガックリと肩を落とした。

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