飼い犬、飼い猫などは主人や家族がどんなに服装を変えていても、たまたま帽子をかぶったり眼鏡をかけていたり、髪の毛を染め直していても主人だ、家族だ、かわいがってくれる身近な人だと判別できています。

　犬・猫本人たちは毛の色も顔かたちを帰ることは出来ないので、他の犬・猫に会うと知り合いの犬・猫であればケンカもしませんが、見知らぬ犬・猫には非常な警戒心を持ちます。

　犬・猫は人間にはどこで判断しているのでしょう。

　おそらく五感をフル総動員して、顔かたち、におい、声、撫ぜてくれたなぜ方・手触りなどから判断しているのでしょう。

　人間も、友達の顔が病気でちょっと変わったり、声が風邪で代わっていてもすぐに判断できます。

　動物に共通した、視覚・嗅覚・聴覚によるものでしょう。さすがに犬・猫のようにお互いを舐めたり(舌の感覚)、体を刷りよせたりはしないのですが。

　子供の頃、祖父・祖母が鶏の世話をしていましたが、祖父が入院して祖母も付き添いでいなくなったため、私が鶏のえさの世話をすることになりました。
　しばらくすると、ニワトリたちが私が行くと皆集まってくるのです。それは大変な歓迎ぶりです。
　鶏にも人の識別能力があるのでしょう。

　このため、卵を産まなくなった買っていた鶏を殺して、肉にして食べることは、私には出来なくなって、外でも鶏の肉の料理は食べられなくなりました。
　今は、少しは食べられます。

　それにしても、「俺おれ詐欺」などはどうして減らないのでしょうか?
　これだけ世間を騒がし、毎回報道され、TVでも銀行でも注意の呼びかけがあり、被害額も半端でないのですから、誰もが知っているのですが。

　やはり、犬・猫のように五感を働かせ、人間も相手を見分ける能力を今以上に磨く必要があるのでしょう。