「Re:Re:運命と宿命（雑談です）」

我々は、それゆえ、世界と自然についての諸観念の上に、相互に
　深縁関係にありながら対立している。

宿命と運命と言う、二つの観念を見出す。
両者とも、深い歴史性の確認であるが、前者が明るみに出すのは、出来事、神々、人びとの上位にあり、そして普遍的な或る力が有する
不可避的であり同時にしばしば敵対的な要素である。

反対に、後者によって意味されるのは、我々を支配している上位の原理と、我々との合体の可能性である。

こう考えるならば、人間の努力は、宿命から運命に変えることにあるだろう。

　　ジャン、ヴァール、　『形而上学概論』


　少し、付け加えます、

　つまり、宿命より、運命ですね、我々は、、宇宙の中のひとつの物体＜存在＞にすぎませんから、　ヴァールの言う、上位の原理は宇宙の原理と考え、

我々との合体の可能性である、、と述べているのは、、

やはり、宇宙との一体感、に結びつける、、体感する、、という事だと思うのですね。
パリの、フランソワ、ザヴィエル教会です。

「Re:運命と宿命（雑談です）」

　易者さんも大変ですね？
　長生きしたから、、と云って今度は、予言が外れたと顧客から怒られる
　のですから、、、＾＾

　長生きをするほど　良い、、、という考えの
　価値観を共有できないと、意味がわからないでしょうから、、

　とりあえず、この世に生かされてる、、と考えると

　とにかく、長く生きれば生きるほど、その人は幸福感を得られるという考えかもしれません。

　易者さんや占いや、霊能者さんは、どの位置にいて、理由を引っ張ってくるんでしょうか、、といつも思います。

　幸福になった理由は、あまり考えないで、運がよかった、、
　なんていいますけど、
　宿命だった、、とは表現しないので、、

　どうも、良い事は、＝　運
　で、悪いことが、＝　宿命　と　捉えてしまう　日本語というのは？？？、
　

　不幸と思わされた時だけ、私達は、何故？
　こんなめに合わないと、ならないんだろう？？？
　と考えるらしいです。それは、運命ではなく、宿命と捉えられる方が、日本人民族の思考にぴったりくるらしいのです。

　不思議です。

　
　　運命と宿命の　フランス語は、同じ単語＜音素＞の語尾が変わるだけなんですが、、

　STA　スタ、、という音素があれば、これは定住性を示しています。

　定住ではなく　定住性です。

　制度という単語も、institution　アンスティテゥション で、 st　を語源としてますので、何かの決まった外枠がすでに存在し、その枠組の中に　自然と組み込まれるといったような感じです。

行き先＝ destination ディスティナションで、あて先という意味です、

この言葉になる　動詞原形が、　destiner　ディスティネで　意味は、
向ける、向かわせる、予定する、、です。
運命＝destinee　ディスティネ　で同じ語源です。

面白いのは、この単語には　行き先　distination　には、NATION　という単語も含まれています。

イスラエルの問題が、何故？
あの土地に　拘るのか？

というのかは、DESTINATION　ですから、自然な行為に思えます。

ラテン語の動詞は、destinare は、固定する、従属させる、決定する
で、これが名詞になると、もっと強い意味となり、

destinatio
　　　　　　意志の決定となります。

destination　行き先

人や物の充当先あるいは、充用先が、その人や物の行き先を　destination
と表すので、

人が赴くばしょあるいは、人や物が送られる場所をも示します。また
この語は人や物が、上位の力によって当てられる、そのあて先、上位の力が、人や物に対して、決定し、自由な存在もそれに協同しなければならない、ある目的をも指すと言われてます。

この場合、destinationはﾃﾞｽﾃｨﾅｼｮﾝ、むしろ　運命 DESTINEEﾃﾞｽﾃｨﾈ　に近い意味になり場合によっては、宿命 DESTINﾃﾞｽﾀﾝにさえも、近づくとされてます。

問題の　宿命 DESITIN　デスタンは、形容詞ではなく名詞扱いになっているんですよね。in　が　語尾につきますから、かなり　断定的に聴こえる＜響く＞はずです。

DESITIN　デスタン宿命
究極的に　定められて変更を許されない行き先 DESTINATIONを示すのが
destin　宿命です
第一義的には神秘的な超自然の力であって、単純な信仰によれば、事物の成行きとくに人生の成行きを、取り消しが難く定めるものである。

という事は、　例えば、１千万の宝くじが中ったとしたら、日本語では、
宿命だ、、という表現は使われませんが、アルファベット圏では、宿命
DESTIN　デスタン
と表現するでしょうから、

言葉を、使う本当の意味を考えると、世界の人と　同じ意味あいでつかっているか？
共感するところの合意がないと　他者との話しは食い違うかも知れません。

この宿命　destinﾃﾞｽﾀﾝ　ですが、今日の使い方は、むしろ未来に向う、なにかしらの想起に使う、、という途上の行為として発せられる、放たれるところに、その人の魂や心の次元の高さを　くみ取ろうと、大衆は、呼応すると思われます。

運命 DESTINEE　デスティネには、４つの意味があり、

一つは、依然として宿命の意味あいが強いもの、
人が、運命に服従したり、運命に反抗したりするという事その運命は、事物の成行きを支配している、神秘的な力の事

２つ目、、宿命によって　決定されてる人生の成行き
としての意味

つまり、何らかの上位の力によって、その総体が決定されているある存在に関わっているという点を良く示している。使い方は、人はその運命から脱れることはできまい。彼の運命は若くして死ぬことにあったのだ、、などという時には　この意味です。今回の地震で亡くなられた方達の　運命の意味かも知れません・

３つ目はその終局との関連で判断される存在

　超自然的な力の働きという観念が影をひそめてしまうと、残るのは個別的存在の成行きという観念であるが、その観念には感情性が　任されている。ある運命とは、決して、中立的なものではない。それは、幸か、不幸かであり、成功か失敗かを造り出している。

４つ目は、運命は、次のように理解されると＜目的地＞の意味に用いられる、或人間または人間一般が到りつくべき先、人生の意味と目的、人間に
存在を与えた時の創造者の意図、とくに人間が自由な理性的存在として行う活動が向うべき対象


　と、フルキエの、哲学＜行動＞から、転記してみました。

今日は、あのフランシスコ、ザヴィエルの記念日＜命日＞だったんですね。インドで他界と思いましたけど、日本にも　ザヴィエルのreliＱue　聖遺骨があるのですね。