こんにちは

数年前に、渋谷金王八幡神社にお墓参りに行った内容をコミュに書いた事がきっかけで、渋谷金王八幡神社の事が書かれている 天地明察という本を読まれたyeshangさんに、コミュ上で、吉川永治賞をとった、天地明察の本の存在を知りました。

この時、実は本当に不思議だったんですよね。
高校時代、何人か仲のよい友人がいましたが、卒業してから、それほど近況を知り合う仲のよさではなかった一人の友人、、、実は、この友人は、高校時代にわたしにサルトルの 実存主義を、貸してくれた友人で、わたしは、ちょっと読んで見て、『書いてある意味が、理解出来ないし、本が厚すぎる・・」・と文句を言ったら「カミユの異邦人なら薄い」・・・・と、言って、カミユを何処からか？探し渡してくれる。
何故か？昔の記憶は、断片的にあるのだけど、それほど仲が良い、親近感は感じない彼女だけど、何故か？忘れない思い出があるのです。

それで卒業後、おたがい、新しい生活に慣れるので一生懸命で全く連絡しなかった。ところが一年後関東にある、６大学のクラブ同士で集まる会合で、バッタリ彼女と遇った。大学から一人しか出席していないのに、６人の内の２人が、同じ高校の同じクラスの学友だったのだ。
この時は、おたがいビックリした。
大学といっても、何百もクラブがあるでしょう。しかも関東に存在している大学で、同じ社会クラブの属したクラブなど、５万とあるに違いのですが・・・・

フランスに来てから、一回だけ、娘達を連れて、彼女の結婚した家に遊びに行った事があるのです。結婚したあとの家を建てた場所は、うちの実家に、さらに近い場所だったが、それでも、私は、日本に帰ると、あちこち動き、北海道から九州までと、知り合いにあったり、旅行したり、めるろ～さんとのオフ会に出席したりお墓参りもかねてあちこちよく動いた。結局、あまり存在感ないので、今まで連絡せず、不義理をしていた。


もう、２０年くらい彼女には遇っていない。遇おうと思えば、連絡先は無くなってしまったと思っていた、２０年くらいの音信不通は、ナニがあっても不思議ではないし・・・・・・・

それほど、あっちこっち探して、連絡先を捜して見つけても、相手が、不信に思うだろうとおもったりする。今までの、不通の長さ、静寂の時間の重さを破って、こちらが連絡すると、健康を壊して、もしかすると先がない命？・・・というような重い病気なのか？とも、思われるかも知れない。

中年になると、昔の級友や知り合いに遇うのは、それほど簡単ではないのです。きっと、７０歳くらいになると、いつ死んでもおかしくない・・・という開き直りが加担して、結構、何十年不通の仲間やあまり親しくなかった級友であっても、いきなり電話したり、いきなり連絡しても、許されるのではないか？と思ったりする。

そんな事を、思い時々 思ってはいた････ハタ？と見ると、アドレス帳が開いている。Aのページに何故か？彼女の電話番号が載っている。

何で？Aのページ？

彼女の苗字は、H で、結婚後の苗字は、Tではじまり、名前も T だ。

A のページに書く理由が見得ない。

間違って書いてある。
でも、何故？

間違って書いてあるのかしら？かれこれもう、１０年くらいこのアドレス帳は書き換えないでいるのです。

ハタと思い、彼女はお寺さんの娘さんである事は知っていたけど、彼女自身、高校時代あまり家の事をうちの事、根堀りは堀り 聞いたり、聞かれたりという 雰囲気で親密感や友人関係を造ることはしなかったし、わたしもどちらかと言えば、あまりクラスの友人と一緒に休日まで一緒に、映画を見たり・・・という特定の友人としか付き合わないという行動を避けていた・周りの皆がそのような雰囲気で、各人クラブ活動をしたり、学校外での仲間や彼氏がいるようだったのだ。お互い、近しい仲にも、礼儀あり・・・という友人関係を 高校時代築いていた仲間達ではないか・・・と思う。

彼女の高校時代の 住所を覚えていた乗り降りする駅から探して、お寺さんを探して見た。

やはりそうだった・・・・・天地明察の本が、何故？吉川栄治賞を、取ったのか？

吉川栄治のお墓は、彼女のお寺さん（蓮光寺）のお墓にあり、今は、多摩に移されているそうだが、吉川栄治と彼女の祖父が、同じ学友で、よく彼の出版した本を祖父が頂いて、彼女自身も吉川栄治の本を小さい頃読んでいた・・・・と、今、電話をして確かめたら、そのように応えが返ってきた。

音信不通が長くても、時々、沈黙を破って連絡をすると、学生の時なんでこの人に遇うの？という因果が見えてくるかもしれない。

これこそ、天地明察かもしれない・・・・