この 映画のプロモーションの 映像なんですが、
日本語の訳が、画面の下に出るのだけど、気になる訳の箇所がある。
気になるというのは、訳が間違っているという意味ではなく、フランス語は意味で繋いでいく。つまり、何を意味しているのか？という想像力がないと コミュニケートは不通になる。

不通なら、まだいいが・・・＜何､言っているのですか？意味が見えません。、・・・・
で、質問があるのが当然・・・・と思えるのだけど、
各人の 解釈や理解の仕方で、各人が 好きな理解、分かる理解、納得できる理解をしている・・・・という ズレコミュニケートをしているのだと思う。
この世界が食べられなくなる日という映画の最初に述べられる
「遺伝子組み換えと、愿子力という二つテクノロジーには、

３つの、共通点がある」

「 ①は、後戻りできない

②は、すでに世界中存在する

③は、体内に蓄積されやすく、世代交代をすればするほど、汚染が深刻になる」

つまり、未来に生まれる 子供達の身体の汚染は、このままいけば、もっと汚染度が高くなり、癌になる リスクも高くなり、当然、健康維持も難しく、生まれた時からすでに、なんらかの しょう害をもたらされるというリスクも 増える・・・あ！だから、妊娠初期に、羊水検査や、遺伝子検査をするのですか？

これ、本末転倒の手段ではないですか？原因は、人間自身が作っているのに・・・・
自分達で、自分達の身体を冒しているのに、生まれる子供は、 検査によって、選択されるって・・・・そんな事すると、生まれても、社会的に 上手く機能できず、心身の健康を冒すのではないでしょうか？
それとね？
３つの共通点があります・・・と訳されているフランス語は、共通点COMMUNコマン）という単語は、彼は放ってないです。３つの LIENS<綱、鎖、ひも＞リアンと、言っているのですよね。
日本語だと、 共通点でしか訳せないのは、わかりますが、綱、鎖＜LIEN>リアンです。
ここ、すごく大事です。

共通という意味はね？
例えば、
多グループが存在している中で、A とBと Cのグループがあるとします。 ３つのグループは５人づつ 人間がいるとします。
３つの グループA,B,Cに、赤の ベストを着た人が、ひとりづつ いるとします。
そのような時に、 赤のベストを着た 人達が、いる ３つの 共通点がある・・という意味です。
しかし、３つのLIEN リアンが、あるというと、違う意味です。

例えば、３つのグループには、ＪＲの制服を着た人達が一人づつ居る。 LIEN綱とか鎖があると いう表現、たぶん 未来ににおいて結ばれるような LIENがあるという意味ですね。ＪＲに乗って他グループに繫がるという動的な存在です。
共通点というと、その時間においての、共通点であるのでしょう。それが未来に向かうという動的な動因を含まないのですよね。

しかし、この映画は、体内に蓄積するということのリスクをあげている。
この映画、何度かあげましたけど、３つのＬＩＥＮ ＜鎖、紐、＞を、３つの ＣＯＭＭＵＮ共通点と訳してしまえば、深刻度は伝わらないでしょうとおもいます。
それだけではないけど、原発の問題にしても、人々が結局他人事としてとらえ、あとは、電気代はあげて欲しくないという気持ちが優先してしまえば、原発を縮小しなければ、ならない・・・という 緊迫感を自分の中に、感じる事は不可能かもしれません。