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from: イモ虫さん
2012年07月24日 21時44分25秒
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とある崩壊
少しずつ、ゆっくりと、ぼろぼろになり、そして崩れていく。
崩れ落ちていくそれらはさらに細かな粒子となって風にまい大気中に消えていく。
ゆるやかに消耗し、ゆるやかに崩壊していくその身を、その自我を、さてどうしたものかとただ無感動に見つめている。
適応していけないのなら、その下らない自我も下らない感情も、いっそ無くして塵と消えてしまえばいい。
都合のよい表だけをつくろって、何も思わず何も感じず、そうやって表面だけを都合よくやっていけれたら、きっと物凄く楽で物凄く都合いい。
だがそうやって自我を削り感情を無くし、中身を空にして生きていったら一体どうなるかなんて、そんなのはいくらでも想像がつく。
でもそんなのどうでもいい。
下らない。
適応できない役立たずなど●んでしまえ。
ゴミ以下のくせに。
下らない甘ったれが。
しかし同時にこうも思う。
あれにそこまでするほどの価値があるのか?
あんなもんクソ食らえだ。
こっちから願い下げだ。
所詮出来損ないは出来損ないなんだよ。
幻想を見るな。期待をするな。現実を見ろ。
下らない。
相反する想いがごちゃ混ぜに渦巻き、私はただ己の身を無感動に眺めている。
いっそ細かな粒子となって大気に消えてしまえたらいいのに。
この身は私には手に余る。
細かな粒子となり、大気の一部となり、世界の一部となり、何も感じず、ただ眺めるだけ。
そんな存在に、私は…。
風化した岩が年月とともに、ゆるやかにゆるやかに、その身を砂へと変えていくように、私もまたゆっくりと、崩壊していっているのを感じている。
いつか私は透けるだろうか。
いつか塵と消えるだろうか。
…なんて、下らない。
ああ、まったく、めんどくさい。icon拍手者リスト
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