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from: シニョレッリさん
2016/09/21 16:39:37
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街歩き(126) ピストイア (その8 最終回)
道の突当り(実際は突き当りではありません)に見える建物が見どころになってます。
14-15世紀に建てられたPalazzo del Baliです。美しいキオストロがあることで知られ、普段は公開している筈ですが、何故かこの時は入り口が閉まってました。
次はチェッポ病院です。
チェッポ病院ですが、柱廊の上の壁にあるロッビア一族による、見事な彩釉テラコッタが見どころです。
大きな通りに出て、遠くを見れば病院があります。一目見て、これはダメと思いました。
工事の覆いが見えました。
「未だ工事中か、長いなあ、工事は何時終わるんだろう」←独り言
以前に訪れた時から工事が殆ど進捗していないようでした。
今でも病院です。病院自体は普段通り機能していたと思います。
こちらの方も扉が閉まっていました。
ルネッタ上の「聖母戴冠」の彩釉テラコッタを見てガマン、我慢。
「聖母子」を見逃す手はありません。
修復工事が必要な箇所が多過ぎて中々手が回らないのでしょう。
次の目的地ルッカにそろそろ向かわないといけない時刻になってきました。
ホテルに戻り、荷物を受け取ってから駅に向かいました。
次のイタリアの旅は未定ですが、次回には必ず訪れたいと思います。
(おわり)icon
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from: シニョレッリさん
2016/09/20 16:51:14
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街歩き(126) ピストイア (その7)
この時間は開いていない筈のドゥオーモですが、次の目的は市立美術館なので、当然ドゥオーモも目にすることになります。
ところが幸運にもこの日は特別でして、午後でも開いてました。恐らく葬儀が行われることになっていたのでしょう。
拝観しました。
傑作が豊富で大変見応えがありました。
ファサードの彩釉テラコッタ
洗礼堂は修復工事のために立ち入りが禁止されていました。
動かない鐘楼の時計でした。
次はMuseo Civicoです。
市立博物館は市庁舎内にあります。
見どころが多い博物館ですが、私のお目当ての作品はアレです。アレが見たくてピストイアに来るのだと言っても過言ではありません。
アレというのが、これです。
ややお歳を召し、太めの聖母。そして幼きキリストの腕にたかるハエが克明に描かれてます。
「老人に近い聖ジュゼッペの伴侶である聖母マリアはもっと年を取っていた」と言う解釈に基づいたベネデット・デッティの傑作です。
物議を醸し出した本作品の引き取りを、注文した教会が一旦拒否したものの、妥当な解釈と判断して最終的に祭壇を飾ることになったそうです。
外に出たら、青空市が終わっていました。
清掃されて綺麗な広場になっていました。
傾きかけた太陽がファサードを照らしていました。
静寂のドゥオーモ広場
(つづく)icon
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from: シニョレッリさん
2016/09/19 15:23:19
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街歩き(126) ピストイア (その6)
サン・フランチェスコ教会です・ファサードと比較するとかなり感じが違います。
鐘楼だけがレンガ色をしていますが、創建時の鐘楼ではなくて、16世紀に作り直された二代目のものです。
次はChiesa di San Giovanni Fuorcivitasです。
正午を過ぎたので、教会の中に入れない時間ですが、それでも外観だけを見ておきたいと思いました。
そろそろ昼食時です。
時間が惜しいので昼食は簡単に済ませることにしました。
市立美術館でゆっくり鑑賞することを考えると、残された時間は多くありません。
午後になれば人出が少なくなる筈ですが、この日は特別だったのか、人出が何時までも多かったと記憶しています。
教会はもう直ぐです。
見えてきました。
1119年創建のロマネスク様式の建物です。
ファサード
サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会が正式名称ですが、地元の人たちはサン・ジョヴァンニ・フオルチヴィタス教会と呼んでます。
外観は殆ど創建時の姿を留めてます。
中は修復されて創建時のものではありません。
しかし、中にはアンノルフォ・ディ・カンビオ、ジョヴァンニ・ピサーノ、タッデオ・ガッディなどの傑作があるので必見です。
拝観できなくて誠に残念でした。
(つづく)icon
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from: シニョレッリさん
2016/09/16 09:37:28
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美術館・教会巡り(495) モンツァ大聖堂 続き
主祭壇と後陣です。
後陣のフレスコ画
後陣は立ち入りが禁止されているので、フレスコ画をじっくり見ることが出来ません。
ドゥオーモの内部は、すべての礼拝堂を含めて壁という壁はフレスコ画で覆われてます。
有名なフレスコ画
この十字架も有名です。
カルロ・フランチェスコ・ヌヴォローネの「エマオの晩餐」(1650)
モンカルヴォの「洗礼者聖ジョヴァンニ(ヨハネ)の斬首」(1590)
この磔刑像も有名です。
17世紀のエミリアの逸名画家による「ご訪問」(1632)
15世紀の「聖母子」(詳細不明)
見どころが豊富と言うよりも過剰と言うべきでしょうか?
説教壇
キリがないので、聖堂内部の紹介はこれぐらいにしましょう。
一旦外に出て付属博物館に入館しました。
ここが博物館 Museo e Tesoro del Duomo di Monza の入り口です。
入口ですが、ファサードに向かって左側にあります。
中は写真不可なので、外部サイトから写真を拝借します。
「鉄の王冠」です。
インターネットがない時代に、ここに初めて行ったのですが、「鉄の王冠」は赤錆だらけの汚らしい王冠と思っていました。恥ずかしい限りです。
「鉄の王冠」で検索すると、その詳細が分かるので、私からのコメントは不要でしょう。
ナポレオンもイタリア王としての戴冠式で「鉄の王冠」を被りました。
「王妃テオドリンダ」も見ることが出来ます。
博物館は一見に値します。icon
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from: シニョレッリさん
2016/09/15 16:21:07
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街歩き(126) ピストイア (その5)
あの教会は、多分閉まっているだろう←独り言
1291年創建のカルミネ教会です。現在の姿は1741年に再建された二代目となるバロック様式の建物です。開いていないのは予想通りでした。
サンタ通りを進みました。サンタ通りとは奇妙な名称です。
教会が閉まる正午近くになって、焦ってきました。思の他に時間が取られて予定よりもかなり遅れてます。
前日の夕方に街歩きに出られなかったのがイタイ。
12世紀創建のサンティ・プロスペーロ・エ・フィリッポ教会です。17世紀に再建された建物です。
この教会は、Biblioteca Capitolare Fabronianaが1726年に設立され、1万4千冊の貴重な本を所蔵していることで有名です。
ここも閉まってました。
2月なので、バーゲンセール中の店がかなりありました。
サン・フランチェスコ教会に向かいました。
遅かった!
サン・フランチェスコ教会はもう閉まってました。
ファサードのルネッタに描かれたフレスコ画
教会の隣は学校です。授業が終わって帰宅の時間。
サン・フランチェスコ広場
もう少しテンポを速めて街歩きとすれば、良かった! でも、後の祭りです。
ドゥオーモと並んで必見の教会ですから。
この教会はチェントロの外れにあるので、ここを起点に街歩きを始めても良かったと思いました。
全てを予定通りに済ませたいけれど、それは無理というものです。
(つづく)icon
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from: シニョレッリさん
2016/09/15 09:35:18
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nasakuraさん、
ピストイア市立図書館は、観光客でも入館可能です。入ったことがありますが何も言われませんでした。
イタリアのBiblioteca Comunaleの殆どは歴史的建造物に置かれているので、フレスコ画などがある場合が多く、その鑑賞のため、時々入館してますが、何か言われたことは一度もありません。図書館でトイレを借用することも結構あります。トイレを借用するために図書館に入館したこともあります。
ところで間違えてました。
Biblioteca Comunale Forteguerrianaです。このパラッツォの名前ですが、正しくはPalazzo della Sapienzaと言います。
Palazzo della Sapienzaを建設したのは、Niccolo Forteguerri枢機卿です。写真は枢機卿像です。
枢機卿像はサント・スピリト教会近くにあります。
これがPalazzo del Fortegurrianaです。ピストイアのVia di Riccaiardetto 2にあり、ピストイアの自動車クラブが入ってます。こちらの方もフレスコ画があり、予約すれば見ることが可能です。この建物も枢機卿の所有でした。
(写真は外部サイトから拝借)
間違えて申し訳ありません、お詫びします。icon
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from: nasakuraさん
2016/09/14 19:08:04
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from: シニョレッリさん
2016/09/14 16:40:08
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美術館・教会巡り(495) モンツァ大聖堂
アレンガリオの後方に鐘楼が見えます。鐘楼を目がけて行けばドゥオーモに出ます。
代々のイタリア王の戴冠式が行われたのがモンツァ大聖堂です。その際、戴冠するのが有名な「鉄の王冠」です。
イタリアの歴史上、重要な教会なのですが、意外にも日本人にはあまり人気が無いようです。
ドゥオーモ広場
正式名はBasilica Minore di San Giovanni Battistaと言います。
ロンゴバルドって、ご存知ですか?ロンバルディアはロンゴバルドに由来します。この辺はイタリア史の常識なので、私が書くのもなんですが、ローマ時代の蛮族ゲルマニアの一族がロンゴバルド人で、568年、東ローマ帝国領だった北イタリアに侵攻し、ロンゴバルド王国を樹立しました。
その王国の主要都市の一つがモンツァで、ロンゴバルドの王妃テオドリンダの夏の離宮がドゥオーモの隣地にありました。
595年、テオドリンダは離宮の隣に聖堂を建てましたが、その聖堂が前身です。
ゴシック様式の現在の建物は、初代の聖堂が老朽化したので、1300年に創建され、1681年に完成した二代目のものです。
高さ80mの鐘楼は1606年に完成しました。
ファサードのバラ窓の前にあるのは「洗礼者聖ジョヴァンニ像」です。
ファサードの装飾
ポータル上ルネッタの浮彫が見どころとされてます。
「キリストの洗礼」などがあります。
クーポラ
後陣
出入口の両脇にある獅子像
長い年月によって摩耗してます。
三廊式、ラテン十字形の内部です。
イタリア王の戴冠式会場に相応しい荘厳且つ豪華です。
左側廊
右側廊
見どころが豊富なので二回に分けて書きます。
(つづく) -
from: シニョレッリさん
2016/09/14 09:54:21
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街歩き(126) ピストイア (その4)
教会は開いているのを見かけたならば、拝観しておかないと後で困ることになります。最近、一人の聖職者が幾つかの教会を兼務している場合があり、ミサの時以外は開かない教会が結構あるのです。中々の賑わいです。
教会が見えてきました。
サント・スピリト教会です。
拝観しました。
ピエトロ・ダ・コルトーナなどの5点の作品が見ものです。
直ぐ近くにあるサン・ミケーレ教会は閉まっていました。
ニッコロ・フォルテグエッリ枢機卿によって1477年に建設されたPalazzo del Forteguerrianaです。
ルネサンス様式の建物は、現在、ピストイア市立図書館として使用されてます。
裏通りを進みました。
この辺は15世紀の建物が立ち並んでます。
こんな所に観光客がいました。私もそうですが・・・・
ロマネスク様式の後陣が見えますが、知る人ぞ知る存在です。2月のこの時期に観光客がいるとは思いませんでした。
非常に熱心なグループで立ち去りません。ゆっくりと見学したかったのですが、已む無く立ち去ることにしました。
(つづく)icon
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from: シニョレッリさん
2016/09/13 10:59:40
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美術館・教会巡り(494) モンツァ、サンタ・マリア・マッダレーナ・エ・サンタ・テレーザ教会
チェントロの入口です。
写真右が教会です。
13世紀に建設されたサンタ・マリア・マッダレーナ修道院が前身です。同修道院の存在が初めて記されているのは、1343年のモンツァの公式文書だそうで、その文書は市立図書館で見ることができるそうです。
1584年、ミラノ大司教の聖カルロ。ボッロメーオが亡くなりますが、死の直前に古い修道院を取り壊し、その上に教会を建てることを承認しました。
その承認に基づき、1610年創建、1620年に完成した建物が現在の姿ですが、ファサードだけは違います。
ファサードの壁が1856年に一部崩落したので、モンツァの建築家ルイージ・リボルディの設計によって、1861年に再建されたファサードが今のものです。
ルネッタ上のフレスコ
ファサードの4体の聖人像は、ルイージ・コッキ・ダ・ミラノによって1861年から1863年に制作されました。
こちらは「聖テレーザ」
「聖マリア・マッダレーナ」
「聖ジュゼッペ」
「聖ミケーレ」
単廊式、ラテン十字形の内部です。
左側壁
右側壁
天井の装飾
主祭壇
ジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニの「キリストの施し」
ジュリオ・チェーザレ・プロカッチーニの「マグダラのマリア」
ジュゼッペ・カルサーナの天井フレスコ画
ジュゼッペ・カルサーナのフレスコ画
18世紀のロンバルディアの逸名画家による「聖家族と聖テレーザ」
説教壇
詳細不明
外に出ました。
教会の隣の建物の壁に描かれたフレスコ画「聖母子と聖マリア・マッダレーナと聖テレーザ」