ボローニャの教会の多くは沢山の傑作美術品が保有しており、これらを効率よく見るには中々大変です。ボローニャの市当局が観光に力を入れているためか、教会と言えども時間通りに扉が開くので、美術ファンにとっては大変有難いと思います。

サン・マルティーノ教会です。

ボローニャの歴史的建造物には、この様な標識が必ずあり、その由来や中にある主な絵画・彫刻作品、制作者名などが書いてあるので、観光客にとって大変便利です。

簡素なファサードですが、入り口のルネッタに金を使った「聖マルティーノ」のフレスコ？があります。

中は三廊式で、荘重さよりも華麗な感じがします。左右に幾つかの礼拝堂が設けられています。

正面の祭壇画はフランチャの「聖母子と聖人たち」です。右側壁に剥離フレスコが見えますが、パオロ・ウッチェロの「幼きキリストへの崇拝」です。

ウッチェロのフレスコですが、剥離落剝が進み痛みが激しくて、薄暗い堂内では何が描かれているのか殆ど分かりません。

アミーコ・アスペルティーニの「聖母と聖人たち」です。

ベアト・フランコ・リッピ・ダ・シエナの「幼きキリストと聖人たち」です。

写真を撮りましたが、制作者名をメモするのを忘れてしまいました。ルドヴィーコ・カラッチでしょうか？

ジュリオ・タラスキの「聖ジャチーノと聖アンナ」です。

リッポ・ディ・ダルマシオの「聖母子」です。これは彼の最高傑作でしょう。

シモーネ・ダ・ボローニャ・デイ・クローチフィッシの「ウミルタの聖母」です。
ジロラモ・ディ・カルピの「マギの礼拝」、ドメニコ・リッツィの「天使たち」などの写真も撮りましたが、油彩画のため光ってしまったり、堂内の暗さで写真写りが悪いので掲載出来ません。

美しい中庭も必見です。

小美術館のような教会なので、美術ファンにはお勧めです。