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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2012年11月22日 05時45分10秒

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    傑作選(4) アンドレア・デル・サルトの「ハルピュイアの聖母」

    アンドレア・デル・サルトの最高傑作の一つ、「ハルピュイアの聖母」(1517)を取り上げます。

    「ハルピュイア」とは女性の怪物で、この作品で聖母が立っている台座がありますが、その台座に彫刻の様に描かれているのがハルピュイアだそうで、画題はそれに因んでいます。「ハルピュイア」はこの怪物の単数形だそうで、台座にハルピュイアが複数描かれているので、正確には「ハルピュイア」の複数形を使うべきと主張する人もいます。

    この作品は18世紀までフィレンツェのサン・フランチェスコ・デ・マッチ教会(Via del Macciにあります)の主祭壇を飾っていましたが、メディチ家の所有となり、現在はウッフィツィ美術館で常設展示されています。縦207センチ、横178センチの比較的大きな作品です。

    二天使が聖母を支え、聖フランチェスコと福音書記者聖ヨハネの間に聖母子を配する、所謂「聖会話」の形式を採っており、中央の聖母の頭、両脇の二聖人の頭部が三角形を成すという非常に安定した構図を採用しています。

    レオナルド・ダ・ヴィンチのスフマート技法で描かれ、ミケランジェロ、ラファエッロの影響が顕著に認められる、盛期リナシメントを結集したような作品です。

    「聖母」のモデルはアンドレアの妻で、アンドレアの作品では度々登場する、と言うか彼女との結婚後に描いた聖母のモデルは何時も彼女と言う訳で、ファンにとってはお馴染みです。彼女は悪妻として有名でしたが、その逸話は後日にしましょう。

    何時もこの作品をじっくり見るのですが、運悪くミケランジェロのトンドの「聖家族」と向い合せに展示されています。而も展示室が狭いので、「聖家族」の前の人混みの中で、「聖家族」とは逆方向を見ると言う、まあ、少し異質な環境空間で、この作品を見ることになってしまいます。


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