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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2012年12月09日 08時28分33秒

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    美術館・教会巡り(50) ベルガモ、ラジョーネ宮(カッラーラ美術館の代替展)

    ベルガモのカッラーラ美術館は、個人が収集した作品を元にした美術館の中ではイタリアを代表する存在です。修復工事の為、閉館となったのは可なり前、4年くらい前だったでしょうか。再開予定の情報が無く、地方の美術館には修復工事の為休館イコール工事着工さえ行われずそのまま閉館と言うのもあるので、現状把握のためベルガモに行ってみました。

    塔は「市の塔」で、正面に見えるのがラジョーネ宮です。
    カッラーラ美術館が休館の間、ラジョーネ宮でカッラーラ美術館の代替展示が行われています。

    ラジョーネ宮の入り口です。

    閑散としているのが普通のラジョーネ宮は何時もと違って華やいだ感じがしました。

    代替え展示が行われているのは2階です。中世そのものの階段です。

    展示は12世紀頃に議会場だった大広間のみ。残念ながら展示が少なく、予想通りの期待ハズレ?でした。でも久し振りに出会えた傑作には感動しました。来て良かったと思いました。
    ラファエッロ、ルカ・シニョレッリ、カルロ・クリヴェッリ、マンテーニャ、ティツィアーノ、ヴィンチェンツォ・フォッパ、モレットなどの作品は見当たりませんでした。展示は約50点でしたが、そのいくつかを紹介しましょう。

    ジョヴァンニ・ベッリーニの「聖母子(アルツァーノの聖母)」です。

    ボッティチェッリの「ジュリアーノ・デ・メディチの肖像」です。ジュリアーノはロレンツォ・イル・マニーフィコの弟ですが、パッツィ家の反乱でフィレンツェ大聖堂で暗殺されました。

    ボッティチェッリの「聖母の物語」です。

    ロレンツォ・ロットの「聖女カテリーナの神秘な結婚」です。

    アルトベッロ・メローネの「男の肖像」です。チェーザレ・ボルジアの肖像の可能性が高いと言われています。

    サッソフェッラートの「祈る聖母」です。彼の作品ではこれが最も好きです。

    カッラーラ美術館は修復工事が進んでおり、2013年4月の再開予定と書いてありました。再開が待たれます。

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