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独断と偏見で楽しむイタリア芸術

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  • from: シニョレッリさん

    2013年01月19日 08時05分51秒

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    傑作選(50) フィリッポ・リッピの「洗礼者ヨハネと聖ステファノの物語」

    今回は禁断の恋の逸話で有名なプラート大聖堂後陣のフレスコ画を取り上げます。

    この部分は有料、写真撮影禁止です。と言う訳で作品画像の全てはWeb Gallery of Artからの転載です。

    左側壁です。
    1452年から12年かけて制作されたリッピの最高傑作です。
    1456年、リッピはサンタ・マルゲリータ修道院から「聖母子」の祭壇画を受けると共に、修道院司祭に任じられました。その「聖母」と大聖堂フレスコの「サロメ」のモデルを探していたリッピは、サンタ・マルゲリータ修道院の修道女だったルクレツィア・ブーティをモデルに目を付けましたが、直ぐに一目惚れ、やがて司祭と修道女の道ならぬ恋の愛の結晶フィリピーノが生まれてしまいます。27歳の年の差もなんのそのですね。告発を受け宗教裁判の被告となるところでしたが、パトロンの老コジモの計らいで二人は還俗して結婚、目出度し目出度しとなりました。

    右側壁です。
    禁断の恋から、この作品では「ヘロデの宴」が最も有名でしょう。

    「ヘロデの宴」です。リッピはこの場面を最も力を入れて描いたと思います。

    何故なら、この「踊るサロメ」のモデルは愛して已まないルクレツィアなのですから。

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