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from: シニョレッリさん
2013年01月24日 08時03分20秒
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美術館・教会巡り(84) パヴィア、マラスピーナ絵画館
広い公園に中に堅固な建物が見えます。
この辺はパヴィアを支配していたヴィスコンティ家の広大な狩猟場だったそうです。
ヴィスコンティ城の正面入り口です。
1360年、当時のヴィスコンティ家の当主ガレアッツォ・ヴィスコンティ二世の命によって城の建設が始められたそうです。
現在、城は市立博物館、様々な展示場や催し物会場、コンサート会場などに使用されています。
市立博物館の入り口です。
煉瓦造りの堅固な四角形の大きな建物で、その中に中庭があります。
中世当時、大砲の弾丸として使用された丸い石が中庭に転がっています。
建物の北側はこのように破壊された状態になっていますが、これは1525年に勃発したフランスとの戦争で、この城周辺が戦場となり、1527年にフランスの大砲攻撃によってこの部分が破壊され、その後、修復されることなく現在に至っているそうです。
然し、現在ある城は1920年台から1930年台に大改修されたもので、それ迄は城は使用されずに放置され荒廃する一方だったそうです。
市立博物館は、考古学博物館、彫刻博物館、マラスピーナ絵画館などに分かれています。
一階廊下にも先史時代の遺跡が展示されています。
二階部分です。この廊下の突き当り右にマラスピーナ絵画館の入り口があります。
部屋は美しいテラコッタで装飾されています。絵画館内の写真撮影がOKだったのは天井だけで、当然のことながら作品の撮影は禁止でした。
展示は12から17世紀にかけての作品約80点強の絵画です。
さて、展示作品の紹介は例によってWeb Gallery of Artからの転載です。
アントネッロ・ダ・メッシーナの「男の肖像」です。この絵画館では私が最も好きな作品です。
ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノの「玉座の聖母子と聖フランチェスコと聖女キアラ」です。実は、私が行った時には貸出中でここでは見ることが出来ませんでしたが、何と貸出先のリミニ市立美術館で見ることが出来たのです。
ジョヴァンニ・ベッリーニの「聖母子」です。見慣れたジョヴァンニの幾つかの「聖母子」とは少し趣きが違う感じを受けます。
ヴィンチェンツォ・フォッパの「玉座の聖母子と聖人たちと寄進者」です。この作品は、パヴィアのサン・トッマーゾ教会バッティゲッラ礼拝堂にあったので、別名ボッティゲッラの祭壇画」と呼ばれています。パヴィアの有力貴族ジョヴァンニ・マッテオ・ボッティゲッラがその礼拝堂に飾るために注文しましたが、聖母子の左右に跪いているのが注文主ジョヴァンニとその妻だそうです。
コレッジョの「聖家族と聖ジョヴァンニーノ(幼き洗礼者ヨハネ)と聖エリザベツ」です。如何にもコレッジョと言う作品ですね。
残念ながら、これ以上作品画像が見つかりません。何時ものように私が傑作、秀作だと思う、その他の作品リストを載せましょう。
チーマ・ダ・コネリアーノ:「福音書記者聖ヨハネ」
パルマ・イル・ジョヴァーネ:「受胎告知」「聖母と聖フランチェスコと聖女キアラ」
ヤコポ・キメンティ・ダ・エンポーリ:「聖母と三天使」
ヤコポ・デル・カゼンティーノ:「聖痕を受ける聖フランチェスコ」
スピネッロ・アレティーノ:「洗礼者ヨハネ」
カミッロ・プロカッチーニ:「聖母の教会への出現」「聖痕を受ける聖フランチェスコ」「マギの礼拝」「マグダラのマリア」「羊飼いの礼拝」
ベルナルディーノ・ゼナレ:「玉座の聖母子とマグダラのマリアと聖女カテリーナ」
ベルゴニョーネ:「十字架を担ぐキリスト」
パリス・ボルドン:「救世主」
ガロファロ:「聖母の結婚」
チェラーノ(ジョヴァンニ・バッティスタ・クレスピ):「聖母子と聖ピエトロと聖ブルーノ」
絵画館を出た時に撮りました。
絵画館だけの鑑賞なら、それ程の時間を要しませんが、全部を見ようとすると大変です。博物館内にバールがあるので休憩にもってこいです。一度は是非行ってみる価値がある市立博物館だと思います。-
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ぐら姐、
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