シエナ派の画家ドゥッチョ・ディ・ブオニンセーニャには優れた「聖母子」が沢山あります。
フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会ルチェライ礼拝堂の「ルチェライの聖母」（未だにサンタ・マリア・ノヴェッラ教会の所有ですが、何故かウッフィツィ美術館で殆ど恒久的に展示されています）やシエナ大聖堂付属博物館の「荘厳の聖母」などが彼の代表作であることは間違いありませんが。

いいでしょう、これが「恩寵の聖母」です。
この作品を選んだ理由ですが、マッサ・マリッティマのドゥオーモにある事が大きいのです。
日本人があまり訪れることが少ないマッサ・マリッティマですが、次に人気が出る街はここと密かに予想しています。という事で、私の思い入れですね。「独断と偏見」で楽しむイタリアですから。