この教会は一面に描かれたフレスコ画が圧巻と何処かのサイトで見たので、行ってみました。

一見すると裏通りですが、クレモナではメインの通りです。少し道が狭くなった先に教会があります。

これがサン・ジロラモ教会です。20世紀になってバロッコ様式のファサードが修復されたので、現代風な造りに見えます。

この地には、10世紀頃に創建された古い教会がありましたが、1386年に建て替えが決まり、一旦更地にしてから、1456年に新しい教会の建築が始められ、約200年後の1657年に完成したそうです。18世紀に少し規模の大きい修復が行われましたが、現在の姿は18世紀の修復後のものだそうです。

確かに壁面という壁面全部にフレスコ画がありました。

天井にもフレスコ画がいっぱいです。内陣、後陣のフレスコ画に圧倒されましたが、長く見ていると、そのうちにゴテゴテ感がして飽きてきました。
17世紀に描かれたクレモナ派の無名画家の作品とのことです。

フレスコ画ばかりを見ている内に、教会内部や祭壇画の写真を撮り忘れてしまいました。
単身廊のほぼ正方形の小さな教会です。

教会の外に出ると、ホッとしました。

教会のすぐ近くにあるフレスコ画に心が安まりました。外壁に描かれたものなので劣化が進んでいますが、素朴で味わい深い作品です。