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from: シニョレッリさん
2013年04月13日 15時32分22秒
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リナシメント芸術家(33) メロッツォ・ダ・フォルリ
ロレートの「聖なる家の聖堂」で彼の傑作に触れましたが、そのついでに、と言っては何ですが、「リナシメント芸術家」で彼を取り上げることにしましょう。
Marco di Guiliano degli Ambrogi detto Melozzo da Forli(1438頃フォルリ生まれ~1493フォルリで没):リナシメント盛期にローマ、ウルビーノ、ロレート、アンコーナ、フォルリなどで活躍した傑出した画家であり建築家で、特にフレスコ画を得意にしていて、巧みな短縮遠近法を駆使して、歴史に残る傑作を幾つか残し、マルケ地方からローマにかけての中部イタリアに於けるリナシメント絵画の発展に重要な役割を果たしました。
フォルリの裕福な名家であるアンブロージ家に生まれ、何不自由なく育ったとされていますが、若い頃の記録が殆ど残っていないので、修業時代や画風形成の過程が分かっていません。
彼に関する初めての記録は、1460年、アントニアッツォ・ロマーノと共にローマのサンティ・アポストリ教会のフレスコ装飾に従事したこととされています。
1465年から10年間、ウルビーノ、ドゥカーレ宮殿の書斎装飾に従事するなどウルビーノ公に仕えましたが、その間、ピエロ・デッラ・フランチェスカと出会い、遠近法を学ぶなど強い影響を受けたとされています。また、ピエロに師事したとの説もあるようです。
1474年、ローマに移住して主に教皇庁で活躍するようになりました。
弟子にマルコ・パルメッツァーノがいます。ラッファエッロの父ジョヴァンニ・サンティはメッロツォの協力者(ロレートでの制作ではメロッツォの助手を務めたそうです)とされています。
また、ミケランジェロ、ラッファエッロ、ブラマンテなど多くの芸術家に大きな影響を与えたと言われています。
ヴァチカン絵画館、パンテオンなど観光名所に彼の作品があるので、目にした方が多いと思います。
「プラティーナに図書館を委ねる法王シクトゥス4世」です。ヴァチカン絵画館にあります。
ヴァチカン絵画館にある「奏楽天使」(フレスコ断片)です。元々はローマのサンティ・アポストリ教会の円天井に描かれたものです。
「受胎告知」(フレスコ)ですが、パンテオンにあります。
ローマ、クイリナーレ宮にある「キリストの昇天」です。
この他では、ウッフィツィ美術館所蔵の「受胎告知(大天使と聖母が別に描かれ対になっている)」が傑作だと思います。この作品は非常設展示となっていますが、傑作なので常設展示されるべきものと思います。-
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ぐら姐、
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コメント: 全1件
from: ぐら姐さん
2013年04月14日 10時06分39秒
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「奏楽天使」ってメロッツォ・ダ・フォルリの作品だったのですね!
作者を知らずに、素敵な絵だなあと思っていました。
パンテオンの受胎告知も大好きです。
詳しく書いてくださっていて、本当に勉強になります。
ローマには何度も行っているのに、クイリナーレ宮には入ったことがありません。
この夏にも行くので、是非入ってみようと思います。
ウッフィツィ美術館所蔵の「受胎告知」も見てみたいです。
常設展示して欲しいですね、本当に。
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