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from: シニョレッリさん
2013年05月30日 07時48分14秒
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美術館・教会巡り(127) ブレーシャ市立トージオ・マルティネンゴ絵画館
昼間は眠くて仕方がありませんでしたが、パーティーが終わって寝る時刻になっても、アルコールが入っているにも拘らず、目が冴えて眠れそうもないので、更新することにしました。時差の影響を受けることは滅多にありませんが、到着の日やその翌日にパーティーがあると、眠い時に寝ないので、どうも時差ぼけになるようです。
ブレーシャの見所は、何と言っても世界遺産となったサンタ・ジュリア博物館と珠玉としか言いようがない傑作絵画の宝庫であるトージオ・マルティネンゴ絵画館の二つだと思います。その二つが共にブレーシャ市立であることに、ブレーシャ市の文化に対する尽力とそれを支える財政的な豊かさを感じます。今年は知りませんが、昨年までは宿泊しても滞在税は無かったように思います。
オペラ劇場を越えて東に向かいます。
街の目抜き通りであるマジェンタ通りです。
モレット通りに出て、東に進みます。
直ぐにサンタレッサンドロ教会が見えてきます。
モレット通りとクレスピ通りの交差点にあるモレット広場に出ます。
モレット広場の横にあるのがサンタンジェラ・メリチ教会です。
木々と花が植えられた静寂なモレット広場に立つモレット・ダ・ブレーシャの記念像です。立っているのが画家モレットですが、座っているのが誰か分かりません。
絵画館は修復工事の為、現在、休館中です。この写真は2012年10月に行った時のものです。休館となって、もう3,4年経つと思いますが、中々再開館の運びにはなりません。
開館したらブレーシャに行こうと予定していましたが、何時になるか分からないので痺れを切らして昨年10月に行った次第です。
1906年、ブレーシャ貴族のパオロ・トージオ伯爵とレオパルド・マルティネンゴ伯爵の二人が、それぞれコレクションした美術品を市当局に寄贈して創設された絵画館なので、絵画館の名称は二人の伯爵に由来します。
モレット広場前です。
さて、この絵画館の展示作品ですが、休館前は撮影禁止だったので、例によってWeb Gallery of Artの作品画像を転載させて頂くことにしましょう。
モレットの「ローヴェッリの祭壇画」です。流石に地元出身の画家モレットの作品展示は非常に充実しており、この作品を含めて13作品が展示されています。
モレットの「受胎告知」(1535-40)です。
モレットの「この人を見よ」(1550-54)です。
モレットの「サロメに扮したチェッリア・ダラゴーナの肖像」(1537)です。
サヴォルドの「羊飼いの礼拝」(1540c)です。これと全く同じ作品がヴェネツィアにもありますね。
サヴォルドの「フルート奏者」(1519)です。
ロレンツォ・ロットの「羊飼いの礼拝」(1534c)です。この絵画館で私が最も好きな作品です。
ラッファエッロの「天使」(1500-01)です。この作品は地震によって崩壊した祭壇画の一部だと言われています。
ラッファエッロの「祝福を与えるキリスト」(1506)です。
ヴィンチェンツォ・フォッパの「メルカンツィアの祭壇画」です。
フランチェスコ・ナポレターノとヴィンチェンツォ・チヴェルキオの二人による「トレンティーノの聖ニコラの祭壇画」です。
ロマニーノの「サン・ドメニコの祭壇画」(1545-48)です。ブレーシャのサン・ドメニコ教会にあった作品なので、そう呼ばれています。
この他にも沢山の作品画像がありますが、キリが無いのでこの辺で止めましょう。沢山の作品画像があるという事は、それだけこの絵画館に傑作・秀作が沢山ある事を示しているのです。
修復工事が早く終わって、一刻も早くこれらの傑作と再会したいものです。
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