レカナーティはマルケ州マチェラータ県の緑美しい丘陵のコムーネで、中世の香りが溢れています。ロレンツォ・ロットが幾つかの印象深い作品を残した街としても知られています。

街の中心レオパルディ広場です。レカナーティはイタリアを代表する詩人ジャコモ・レオパルディの生まれ故郷で、それに由来した広場の名前です。広場中心にある大理石像がジャコモ・レオパルディで、その先に見えるのがサン・ドメニコ教会です。

14世紀に創建されたロマネスク様式の教会です。

煉瓦造りのどっしりとしたファサードはジュリアーノ・ダ・マイアーノの設計で1481年に完成しました。

この様な説明板は実に有難いものです。これに拠って、このトピックのコメントを入れている訳です。

翼廊がない単身廊の内部です。何処となく近世風ですが、18世紀から19世紀にかけて大改造が行われたからでしょう。

ピンボケで申し訳ありませんが、「ロレートの聖母」が飾られている主祭壇です。レカナーティからロレートまでは車で10分ほどの距離なので、「ロレートの聖母」の主祭壇は十分に首肯できると思います。

天井装飾です。

18-19世紀の改造の際の装飾なので、私にとっては特に見るべき対象になりません。

制作者不明の祭壇画です。

「聖セバスティアーノ像」の作者も不明です。

この「洗礼者ヨハネ像」も作者不明です。

ピエル・シモーネ・ファネッリの作品です。

こちらの方は親方の手が入っているか不明ですが、シモーネ・ファネッリ工房の作品とされています。

この教会の最大の見所はここでしたが無くなっていました。

ここにロレンツォ・ロットの珍しいフレスコ画「栄光の聖ヴィンチェンツォ・フェッラーリ」がありました。

この作品があったのです。現在、何処にあるのでしょうか？
これをみることが出来なかったので、残念ながら稍不消化に終わった教会再訪でした。